ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路

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ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路

解説

18世紀を代表する作曲家ボルフガング・アマデウス・モーツァルトの姉、マリア・アンナ(通称ナンネル)の数奇な運命を描いたドラマ。3歳年下の弟が“神童”と絶賛される一方、14歳のナンネルも音楽の才能を開花させていた。ある時、ベルサイユ宮殿に招かれバイオリンを披露したナンネルは、皇太子ルイ・フェルディナンと出会い、恋に落ちる。皇太子に才能を認められ、作曲をすすめられるナンネルだったが、当時の欧州では女性が作曲家になることは許されていなかった。

2010年製作/120分/G/フランス
原題または英題:Nannerl, la soeur de Mozart
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2011年4月9日

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(C) 2010 Les Films Alyne

映画レビュー

5.0あの時代の女の子の運命

2020年4月12日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

エンドロールを見て、口唇を噛んでしまった。
― あのあと、姉ナンネルがどんな残酷な運命を時代からあてがわれて行ったのか、に。

もうひとりの女の子は、修道院に幽閉されていて、修道女として一生を終える覚悟のルイ王の王女。子供なのにあの諦念と、自らの身の上を受け入れるあの目は、胸が痛くて耐えられないシーンでした。
そして姉のように慕われたナンネル。そして二人の死。

哀しみの女性史を見せられてしまった。

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「アマデウス」と対で観ると、当時の音楽界やモーツァルト家の実情が迫ってきて心にしみます。

イタリアの17世紀のカトリック司祭ビバルディは、養護施設の女子に演奏家としてのチャンスを与えて、当代一の楽団にしましたが、女性が自分の意思で作曲家として楽壇に出て行くにはクララ・シューマンの19世紀を待つしかなかったのです。

配役:
ナンネルと王女役の二人の女の子は実の姉妹で、監督の娘さんたちだそうです。
父親目線での、「娘たちには幸せになってもらいたい」という思いも、スクリーンから伝わります。

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きりん

3.5儚く、切ない女性の生き様

2012年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

天才モーツァルトの姉・ナンネルにスポットが当てられたお話です。

自由に作曲することも、演奏することも出来ない彼女の姿が儚くも美しく描かれていました。
静かですが、とても心に響きます。

ちょっとわかりにくい部分もありましたが、大筋は読めます。
ハッピーエンドになれない彼女。今の時代に生まれていたら、、と同情の気持ちがわきました。

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牛 乳 し ほ り 。

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