イリュージョニスト
劇場公開日:2011年3月26日
解説
フランスの喜劇王ジャック・タチが娘のためにのこした脚本を、「ベルヴィル・ランデブー」のシルバン・ショメ監督がアニメ映画化。舞台は1950年代のパリ。初老の手品師タチシェフは、場末のバーで時代遅れの手品を披露しながら細々と暮らしていた。ある日、スコットランドの離島にたどり着き、そこで貧しい少女アリスと出会う。タチシェフを魔法使いだと信じこみ慕うアリスと、生き別れた娘の面影を重ねるタチシェフ。2人はエジンバラで一緒に暮らし始めるが……。
2010年製作/80分/G/イギリス・フランス合作
原題:L'illusionniste
配給:クロックワークス、三鷹の森ジブリ美術館
スタッフ・キャスト
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2023年3月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
どんなに愛しい子供でも、いつかは(自分で自分の家庭を築いて)親の下から巣立って行きます。
むしろ、これから自分の将来を切り開いていく我が子に対して、壮年を経れば、親の我が身は老年に至って衰えて行くばかりなので、かえって親から巣立って行ってもらわなければならない…。
そうなった親から見れば、あとはもう、子供を見守ることしかできないという、その寂しさ。
アリスと別れたタチシェフの心境は、それ以外にはなかったと思います。
最後の最後に、タチシェフとしてなすべきこと(アリスのために当座の…残せるだけのお金を残すこと)も、半端仕事や、慣れない自動車整備工場でのアルバイトで、何とかすることができた訳ですから。
本当の親子ではなかったにしても、タチシェフの心情はそこ以外にはなかったろうと思うと、観終わって、本当に切ない一本になりました。評論子には。
2022年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
アニメーションのアート面。特に3DCGとカリカチュアライズされた演出は良かったと思います。ただ、話の構造というかプロットが田山花袋の「蒲団」にしか見えませんでした。
あまり類似性の指摘はないみたいですけど、私はまた欧米の日本作品のパクリ?と思ってしまいました。
アートに感心したので点数いれますが、内容は日本の私小説のほうがよほどどろどろした内面を描けていますので、ストーリーには点はいれらくないですね。2点と言いたいところですが、うさぎに免じて2.5にしておきます。
2022年2月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ぼくの伯父さんですね。
原作がジャック・タチなのだから当たり前か。
日本のあの50作も続いた喜劇映画は、ジャック・タチに対するリスペクトもあるのかもしれない。なんとなく似ていると思った。まぁ、日本の方はたんかを威勢良く切るけど。
腹を抱えて笑えるシーンはなかったけど、普通に時間が流れて、ほのぼのとする。なんとなく、可笑しい。つまり、シャレている。
ジャック・タチの芸風は、スピードが付けば、バスター・キートンが元祖になるかなぁ。チャップリンでは無い。
すみません。
ぼくの伯父さんのレビューでは無かったね。
このアニメは巧妙に計算されたCGアニメだと思う。背景とかキャラクターの一部は手書きかもしれないが、列車や動く背景はCGを使っている。しかし、CG嫌いの僕でも認める事の出来る手書きとCGの融合した素晴らしい作品だと思う。
フィシュアンドチップスを出してきたのは、さすがフランス人と思った。ちなみに、ジャック・タチはフランス人では無い。