ホームカミング(2010)

劇場公開日:

ホームカミング(2010)

解説

名作ドラマ「金曜日の妻たちへ」などの飯島敏宏監督がメガホンをとり、高田純次が映画初主演を果たした人情コメディ。定年退職を迎え、妻と2人きりの暮らしをスタートさせた61歳の鴇田。彼らは、都心から40キロ離れたニュータウン、虹の丘タウンに暮らしていた。しかし、かつて賑わっていた町も少子高齢化が進み、すっかり老人の町へと様変わりしていた。鴇田は町に活気を取り戻すべく、仲間たちとともに町興しのお祭復活運動を開始する。

2010年製作/105分/G/日本
配給:クロックワークス
劇場公開日:2011年3月12日

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(C)ホームカミング製作委員会

映画レビュー

3.5住んでいる人がいる以上まちは終わらない

2024年9月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

監督と脚本は『怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス』『ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』の飯島敏宏
千束北男とは飯島氏の脚本家としてペンネーム
名前の由来は若い頃に大田区北千束に住んでいたからだそうだ
飯島氏は元々TBSの人
木下グループ系の制作会社に転職しても円谷モノに限らずTBSのドラマ全般の演出脚本プロデューサーなどスタッフとして活躍しのちにはNHKも

ほのぼの人情コメディー

粗筋
長年勤めた会社を定年退職した鴇田和昭61歳
二世帯住宅に改築したのに一人息子は婚約者とマンション暮らしを続け結婚してもそこに住み続けるという
鴇田夫妻が住む都心から40キロ離れたニュータウン虹の丘タウンは深刻な高齢化が進み商店街はシャッター街
虹の丘タウンはすっかり寂れていた
そこで自治会は手作りの虹の丘まつりを開催することに

井上純が笑わせてくれる
全員集合の歌のゲストなんだけどあまりにも面白いから毎回出てよといかりやさんに言われたくらいだからな
うまいんだよなあ

キャベツの切り方を教わっている時の秋野太作のボケと高田純二のツッコミが良い

監督が飯島氏だけあって桜井浩子黒部進森次晃嗣が出演
チョイ役で佐原健二西條康彦も

この作品は飯島敏宏の実体験を元にしているのかもしれない
都心で働く人のために夢のマイホームを提供する形で不動産屋が作った住宅街または団地は住人の高齢化に伴い老朽化していてそれがジワジワと社会問題になっていると聞く
東北の田舎町だって小学校だというのにその近所の家々が空き家ばかりということは往々にしてあるだろう

因みに仙台市泉区には偶然にも虹の丘団地という住宅地がある
古川方向から国道4号線を左折し坂を登っていくその一帯がそれだ
右の方に行けば仙台市中心部にとても便利な立地条件
まあ虹の丘とか希望が丘とかよく不動産がつけそうな名前だ
昔の地名は鬼がらみのおどろおどろしい地名だったりする
岩手県一関市にはむかし鬼死骸という村があり地名はなくなったが鬼死骸神社とミヤコーバス停留所鬼死骸として残っている
ミヤコーバスの方は廃線になったのかな

ちなみにロケ地は町田市
やっぱりな
町田市成瀬台地区

配役
定年を迎えた鴇田和昭に高田純次
和昭の妻の鴇田摩智に高橋惠子
鴇田の辻向かいに住む佐藤一郎に秋野太作
一郎の妻の佐藤里香に木野花
一郎に「画伯」と呼ばれている趣味の絵描きをしながら定年生活を送っている自治会の石田勉に黒部進
警察を定年し再雇用された駐在相談員の花森寛治に森次晃嗣
寛治の娘で警察官の花森美咲に麗奈(柳沢なな)
自治会で虹の丘祭を担当している吉沢四郎に堀内正美
自治会長が頭が上がらない自治会の杉浦紀子に桜井浩子
自治会で子供会を担当しているメンバーでは1番が若い桃井に河合美智子
自治会の会合で虹の丘祭の運営の在り方についてヒートアップする自治会メンバーに水木薫
鴇田が定年退職した会社の社長に佐原健二
祭りの神輿担ぎに飛び入り参加する老人に西條康彦
喫茶店のママの市村真希に高橋ひとみ
刑事の加納修に中原裕也
行方不明になった虹の丘に住む少年の村崎裕宇に佐藤瑠生亮
裕宇の母に宮下今日子
ジョギング中に和昭と競い合う男に井上順
認知症で一人暮らしの溝口もと子に島かおり
不動産会社社長とは表向きのテキヤを仕切るヤクザの森本慶太に林隆三
森本の子分に庵野秀明
森本の子分に黒石高大
宗家杉江流日本舞踊稽古場師範の杉江勘志野に原知佐子
自治会長の大島忠に竜雷太
鴇田夫妻の息子の鴇田和弘に青山草太
和弘の婚約者の北小路彩香に高部あい
おやじバンドのメンバーに大石吾朗
きみまろの真似を賞賛する観衆にモンキッキー

その他に河崎実や轟木一騎も出演

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野川新栄

2.5高田純次もシリアス演技をやったら大化けするかも…?

2012年10月19日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

高田純次映画初主演作。
映画開始早々、ニヤニヤ顔の爆睡姿で登場、どんな“無責任映画”になるのかと思いきや、意外と真っ当な人情コメディ。

定年退職を迎え、妻と第2の人生をスタートさせた鴇田。
住み慣れた町・虹の丘の高齢化が進み、活気を取り戻そうと、町おこしのお祭りに奮闘する。

単なる高田純次の土壇場映画ではなく、町の人々の触れ合いや繋がりをコミカルに描く。
基本ストーリーはありふれ、お昼のドラマのようだが、ちょうどイイくらいか。
家に帰って来たようなほのぼのとした雰囲気。
(前半の行方不明になった男の子を町の人々が協力して探すエピソードは少々蛇足に感じたが…)

高田純次も程良く肩の力が抜けた好演で魅せる。
笑わせ、しみじみさせ、お祭りに奮闘する姿が、60過ぎても精力的な高田純次本人と被り、爽快。
高橋恵子演じる奥さんとの自然体のやり取りにも安心感がある。

芸人、特にベテラン芸人が演技すると驚くほど良く(「ディア・ドクター」の笑福亭鶴瓶然り)、今回はコメディだったが、今後シリアスをやれば、高田純次も大化けするかも…しれない。

キャストに黒部進、桜井浩子、森次晃嗣、佐原健二、監督に飯島敏宏、音楽に冬木透…特撮ファンとしてはニヤリ。

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近大

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