八日目の蝉のレビュー・感想・評価
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現在から回想を織り混ぜた映像表現が素晴らしい‼️
誘拐犯が逮捕された現在から、なぜ他人の子を誘拐して4年もの間過ごしてこれたのかを、回想を交えながら、成人した子が探り寄せていく映像表現が見事でした🈵
なぜ、他人の子を誘拐してまで育てようとしたのかは、私には理解できないところですが、誘拐してしまった子を我が子として愛おしく育てていく姿にはとても同情してしまいます😓
それに比して、誘拐された母が、いくら自分も被害者だとしても、何の罪もない4歳の子に、あんな風に追い詰める姿には反感を覚えました😰
もし、もう少し、誘拐犯と過ごした4年間のことを受け入れて上げていれば、この子の人生もあんな風にはならなかったのに…と思えるんですが、どうなんでしょうね😨
もっとも、一番悪いのは、無責任な父でしょうけど…💢
この映画の、現在と過去を織り混ぜた回想映像は、主人公の心理描写が、ひしひしと視聴者にも伝わってくるので、最後のクライマックスの場面は、ドドッと感涙してしまいました😢
【”八日目の蝉にしか見れない、美しきモノ”そして”様々な家族の姿” 】
■久方ぶりに鑑賞した感想
<Caution! 内容に触れています。>
・恵里菜(成長期:井上真央)の生後の時代と、彼女が大学生になった10数年後の時代を交互に映し出しながら物語は進むが、鑑賞していて全く違和感がない。
監督の手腕なのか、脚本のレベルの高さなのか・・。
この二つの時代を生きる幼き無垢な恵里菜の姿と、心に傷を負って虚無的に生きる恵里菜を演じる井上真央の姿が心に残る。
・不倫相手(田中哲司)の幼子、恵里菜を衝動的に誘拐し、4年もの間”母”として暮らした野々宮希和子(永作博美)の行為は、当然許されるべきモノではないが、鑑賞側は、ヒステリックな実の母(森口瑤子)よりも、和子に寄り添った気持ちで彼女の逃亡劇を観てしまう・・。
それは、希和子にも勿論責任はあるのだが、不倫相手の子を身籠った際に、説得され堕胎し、子を産めなくなってしまった身体に”させられた”ことが起因していると思われる。
・大学生になった恵里菜が虚無的に生き、希和子と同じように責任感のない男(劇団ひとり)の子を宿すシーン。
”負の連鎖か・・”と思ってしまうが、これが、最後に感動的なシーンとなる切っ掛けになるとは・・。
作品構成の妙であろう。
・押し掛けジャーナリスト千草(小池栄子:当時は現在の様な凄い役者さんになるとは思わなかったが、再見するとその片鱗は十分に伺える。)の存在。
過去の恵里菜との関係性が隠されていたとは・・。
そして、現代の恵里菜を小豆島に誘った切っ掛けになったとは・・。
彼女の描き方も又、作品構成の妙であろう。
◆過去パートの素晴らしさ
・希和子が、恵里菜と共に逃亡する中、
”事情があって、女性達だけで子を育てる「理想と共生の家、エンジェルホーム」”
に身を寄せ、女性達と生活するシーン。
男としては、存在を全否定されたような気分になるが、逆に観れば女性の逞しさを表現したのだろうか・・。
・「エンジェルホーム」を離れ、一緒に暮らしていた女性の故郷である、小豆島を訪れる希和子と恵里菜。
ー 現代の恵里菜は、幼き時の事を覚えていないが、確かに彼女は小豆島で”母”と楽しき時を過ごしていたのである。小豆島の美しき風景や民族と併せて、印象的なシーンの数々である。ー
・希和子と恵里菜が島の写真館で二人で写真を撮るシーン。写真館を営む主人を演じる田中泯が素晴しい。
そして、成長した恵里菜が写真館を訪れるシーン。
少し老いた、写真館を営む主人が、恵里菜に
”顔を見せて・・”と言い彼女の顔を凝視し、希和子と恵里菜のネガを探し出し、暗室で溶液の中から浮かび上がって来た、希和子と幼き恵里菜が長椅子に座っている姿。
ー 今作の白眉のシーンである。ー
<過酷な運命を辿りながら、成長した恵里菜が口にした言葉。
”パパもママも・・、皆好きだったんだよ・・。””この子を産んで幸せな経験を沢山させるよ・・”
重厚で、心に沁みる映画である。
キャストの方々も素晴らしい。>
もう少し盛り上がりが欲しかった
原作は昔読んだ事があり、映画もいつか見ようと思いながら時間が過ぎてしまった。
内容はうろ覚えだったので、映像を見ながら記憶を辿ってた。確か原作は、過去と現在の話しが2部構成になっていたが、映画は場面ごとに切り替わり、そのタイミングも違和感なく秀逸だった。永作博美、井上真央の演技は勿論、子役の演技も素晴らしく、自然と感情移入が出来た。
ただもう少しラストに盛り上がりが欲しく、感動の手前で終わってしまった感がある。希和子のその後ももう少し描いて欲しかった。
複雑
でも結局母親って女なんだよなぁ
人が育つために必要なもの
波止場の場面、泣かせてくれます。
でも… でも… 心に楔が突き刺さる…。
☆ ☆ ☆
慈母だけでも賢母だけでも子どもは被害を受ける。
優しさって心地よいけど、その有様によっては一番残酷。
どの人の立場に立つか、感情移入するかによって様々な感想が産まれる。
たくさんの人と語り継ぎたい物語。
☆彡 ☆彡 ☆彡 ☆彡 ☆彡
人の奥底に眠る何かを動かす映画なのだろう。
たくさんのレビューを拝見して、こんなにいろいろな視点があるのかと愕然。自分の見識が広まったような、深まったような。そしてたくさん考えさせられました。たくさんのレビュアーさんに感謝。
原作未読、NHKドラマ未視聴なので、この映画だけの感想です。
八日目の蝉=マジョリティとは違う経験を望まぬのにさせられた…それをどう自分の人生に位置付けるか、その過程の物語と思いました。
千草が言う。「普通に育ちたかった」と。
悪い誘拐犯に育てられて母を苦しめるようになった悪い自分、だから人を本当に愛せない。そう思っていた恵里菜が、自分の過去をなぞっていく。…そして見つけたもの…。
でも、恵津子があまりにも悪者に描かれていて片手落ちで手放しで称賛できなかった、と言うのが初見での感想。
けれど、他の方のレビューを読むうちに希和子の愛は本当に母性なのかと思うようになってきた。
がらんどうの自分を埋める為にたんに家族ゴッコしているだけ?幸い薫は希和子に似ていた。もし、薫に恵津子の面影が感じられたら、希和子はあんなに可愛がることができたのだろうか?
恵津子は単に被害者なの?。
恵津子の心は希和子に殺されたけど、恵津子も希和子の心を殺した。
お腹を痛めた子どもと夫を奪われた辛さは共感できる。
でも、恵津子は、恵理菜の中に希和子を見つけ、競争し、失ったものを憐れんでいるだけ。
血が繋がらない子を育てている人はたくさんいる。
一番かわいい幼少期を知らないままに子育てに奮闘している人はたくさんいる。
子どもの中に、自分が愛した人でない人の面影―時に憎んでいる存在―を感じながらも、家族になろうとしている人はたくさんいる。
―養子、再婚相手の連れ子…。
そんな家族で育った人が、全て恵理菜のように人を愛せない人に育っているわけじゃない。
反対に乳幼児期から実の両親に育ててもらっても人を愛せない人はいる。有名な冬彦さんのように。
ひたすら子どもに愛をそそぐ慈母。
子どもの将来を見据え子育てをする賢母。
希和子は慈母ではあったが、賢母ではなく、結果薫を苦しめた。もし、成人するまで育てたとしても、人の目をはばかる生活…それがどんなふうに影を落としたやら…。
恵津子は慈母・賢母になりたかったのになり損ねてしまった。
その二人の悲しみ・苦しみが観ていて辛い。
慈母だけでも子を潰す(子が自立できない)が、賢母だけでも子は潰れる。慈母と賢母の程よいバランスが難しい。
そんな母性を抱える環境。
母性を支えて、時に修正する役目、新しい世界へ子どもに与え、社会適応を促す役目の父性。
そんないろいろな機能が子どもに関わって、皆で子育てできればいいのだけれど…。
希和子と薫は小豆島が、沢田夫妻が抱えてくれていた。穏やかな時間があった。
でも恵津子にはあったのだろうか。丈博は恵津子や恵理菜に優しかっただろうが、しっかりと向き合って抱えているようには見えなかった。父性がなかった。そして、丈博が職場を何回も変わったというような世間からの好奇心。これじゃ母性が空回りして、鬼子母神になるしかない。守られていないのだから。やたらに綺麗で立派でおしゃれなキッチンが寒々しかった。
胸がしめつけられた。
☆ ☆ ☆
同時に、希和子、恵津子にとって子どもってどんな意味を持っていたのだろう。
ともにがらんどうな自分を埋めるためだけのもの?夫の愛人・妻を見返す為の道具?
でも、それだけではなく、理屈では説明できない感情で、無性に子どもが欲しくなる感覚はわかる。神様からの贈り物、世界の全て。自分と置き換えても構わない存在。その感覚はただ自分の空虚感を埋めるためだけのものではない。その人にとっての本能なのだとしか言いようのない感覚。それが、希和子に誘拐をさせてしまったのだと思いたい。
柏木著『子どもという価値』中公新書を読み直したくなった。
☆ ☆ ☆
ストーリーは、長い話をまとめただけに、若干、ぶつ切りのところもある。
もっと、夫・妻・愛人等のいろいろな側面を見たかった気がする。ちょっと、希和子が善人に描かれすぎて、恵津子と丈博のダメな部分が強調されているような気がする。
それでも、
映画としての出来は、役者のすごさに尽きる。
小池さんの怪演は色々な方がすでに絶賛されている。
永作さんと森口さんはたぶん役柄入れ替えてもきっちり魅せて下さるのだろうなと思う。
余さんと田中泯さんも、香辛料のようなインパクト。ないと色褪せる。
田中哲司さんは少ない出番の中で、秋山の人となりを演じ、
平田さんと風吹さんの普通さがとても小豆島にあっていて心安らぐ。
乾杯(完敗)です。
愛とは何ぞや
※原作小説未読
客観的に見たら恐ろしい犯罪なのだけれど(そしてもちろん正当化されることはないけれど)、「親とは、子とは、家族とは、愛とは何ぞや」を問いかける作品ではなかろうか。
誘拐した娘を心から愛し慈しんだ希和子、
娘を奪われたことで心に傷を負い我が子の愛し方を見失った恵津子、
肯定的な感情で(?)不倫しつつも現実からは逃げたい父丈博や岸田、
希和子と過ごした地を訪れ過去と向き合ったときの恵理菜の心 etc...
千草の登場およびそのキャラクターには最初「んんん??」と感じたのだけど、小池栄子がよく演じたと思う。元グラビアアイドルが見事にちゃんと女優になったもんだと感心。
そして言うまでもなく主演の永作博美、やはりポテンシャル高い。彼女もアイドルだったことをすっかり忘れそう。
それと、二人の薫(子役ちゃん)たちもカワユイねぇ😍
娘とダブった 感涙です
言葉では言い表せない様々な感情を揺さぶられる
育ての親は自分を誘拐した犯人というインパクトある設定で、かなり重い話だろうなと思ってたけど、
考えてた以上に色んな感情を揺さぶられる名作でした。
浮気相手の子供をおろしたら、子供が産めない体になって、浮気相手の子供を誘拐するという、なんとなく同情の余地あるのだけど、誘拐は絶対に間違ってるので褒められはしない。
でも、親と子との関係性ってそういうことを度外しにしても、どこかであるんだなぁと思えてくるし、子供の頃の記憶ってやっぱり残ってるよね。
この時期に過ごしたことは本当に大事。そういう意味でも子供の誘拐は悪なんだけど、
一人の人間としての生の感情が伝わってきて、
最終的には涙腺崩壊
ラストシーンで井上真央さんが泣き崩れるシーンで僕も泣き崩れました。井上真央さんや小池栄子さんもそうですが、永作博美さんの母親役が本当にすごい名演ですね。
彼女の気持ちが痛いほどよく伝わってきて、また辛いです。
三つ子の魂百まで
うーん、どうなんだろう
普通に考えたら、罪を犯し子育てしたとしても
それは全てが罪深き事。
幼児には何も非はないのだか、4歳までママに育てられた子には生みの母親には馴染めない
しかしである、
母親の性格の悪さが永作裕美の罪を無きものとしてしまう感情が出てしまう。
大事に育ててもらえた4年間と
帰ってからは母親からは育て方も接し方も不安定な為、余計に馴染めない。
これ、誘拐だけが原因ではない所が悲しい。
たまたま、昨日は青天の霹靂の見て、
そして今日のダメな不倫相手が劇団ひとり。
館長が風間杜夫で、今日は平田満
こんな形だけどちゃんと愛情をもって育てられたんだと強く生きてほしいと願った。
小池栄子は上手いなぁほんと。
かなり重くのしかかる映画でした。
美しい思い出
切ないし誰も幸せにならないし。エンドロールの曲があっててさらに涙だ...
小豆島へ行ったら
映画制作者たちの罪
一人一人、大変なものを背負わされた人たちを丹念に描いた映画です。
ただ、おそらくは原作者の分身であるはずのライター(小池栄子)のご都合主義が描かれていないのが、たぶん作品解釈の限界なんだろうなと思いました。
だって、この作品は、一から十まで、このライターの都合によって作られた作品なのですから。
主人公の女の子(井上真央)にとって、幸せとはなにか。
それは、育ての親(つまり誘拐犯)のところに戻ることではないのかと、観る者は感じます。
ところが映画では、主人公が育ての親の写真にめぐり合ってオシマイ、となっています。
写真と出会った後にこそ、本物のドラマが待ち受けているはずなのに、どうして尻切れトンボで終わったのでしょうか。
映画のなかでライターが告白しています。
主人公に対して彼女がきわめて特殊な感情を抱いていることを。
この感情に流されてしまって、ライター本人には、主人公の気持ちが読めなかったのでしょう。
そして、語り手側のこの特殊な事情を、映画の制作側もまた見落としていたのでしょう。
ライターは、小豆島での写真発見のシーンまでは、主人公を心理的に支配下に置こうとする行動をしています。
しかし、この写真の発見をきっかけにして、主人公が育ての親を探し始めたなら、ライターはせっかく確立していた心理的支配権を放棄する方向に頭を切り替えざるを得ません。
主人公の幸せを探すなら、それがライターにとって唯一の方法ですが、これはライターが自分自身を高度に客観視できていなければ出来ないし、書けない話です。
だから、映画のシナリオライターも書けなかったのだろうし、もしくは気がつかないふりをしたのでしょう。
ここにこそ、主人公・ライター・誘拐犯三者に重層的に奏でられる、最高のドラマの材料が詰まっているはずなのですが……。
永作博美(誘拐犯)も井上真央も熱演で、佳作であっただけに、尻切れトンボ感が非常に残念でした。
永作さんの優しいお母さんの演技が心に沁みました
永作さんの優しいお母さんの演技に涙がとまらなかった。 ただ、過去にこだわっているからこそ子供を産もうとしてのは意地のようにも思えてしまった。個人的には幸せになってほしいと願う永作役の母の気持ちを考えるなら別の選択肢もあるように思ってしまった。そこは監督の価値観でもあるし、映画だと割り切ることとした。
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