冷たい熱帯魚のレビュー・感想・評価
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凄まじい作品でした。
前々から気になっていたのですが、期待が高まり過ぎてなかなか踏ん切りがつかず、後回しになっていた作品です。
結果…期待を裏切らない作品でした。
多少ちょっと無理ではないかと思う箇所や強引に感じてしまう箇所も有りましたが、勢いが有り、どのような結末に持っていくのか、そしてかなり刺激的な映像と相まって、割りと長めの作品ですが、見始めたらラストまで一気に観てしまいました。
終わり方も良かったですね。
主演である吹越満さん、傍を固める渡辺哲さんや神楽坂恵さん、梶原ひかりさんと主だった演者さんも素晴らしかったのですね。
そして、でんでんさんの怪演は流石としか言いようがありませんでしたが、個人的にはあいこ役の村田愛子さんが1番凄かったような気がします。
イメージ的にかなりのマイナスにしかならない(他の役でも同じですが、村田役以上にあいこ役はかなりキツそうに思えます)と思うのですが、よくこの役を引き受け、熱演して下さったと拍手を送りたくなりますね。
グロい場面も有りますし、実話をヒントにした作品ではありますが、かなりショッキングな内容なので人を選ぶ作品でもありますが、耐性がある方は観て損はないと思います。
実際の事件をもとにした怪作
アフリカケンネルを元ネタにした作品。終始人殺しのシーンがあるが、グロとかショッキングとか言葉のありきたりな表現を超えて変な爽快感さえある。
事実は小説より奇なりというが、こんな事実があって欲しくはない。が、でんでんみたいな人がいないとは言えないのがこの世の面白さ。
これほどまでに胸糞悪い映画見たことない
いままでこの世で一番怖いものは幽霊とゴキブリだと思っていたわたしが、なんだかんだ言って人間が怖いんだな…と思い知らされた映画でした…
グロ耐性はあると思っていた方ですが、人間の恐さと汚さとその汚い人間が汚い人間によってバラバラにされていく姿がもう見てられない。こんな胸糞悪いの久しぶり。どんなスプラッター映画であろうがエロであろうがホラーであろうが一時停止したことはなかったのにこの映画だけ3日に分けてみました笑
なによりあの村田、ほんとに無理。
人生経験豊富なハッピーやさしいおじいちゃんだと思ってたのにとんだサイコパス野郎だった。
女を性処理の道具としか思ってなさそうな腐れた性格と同じ人間をまるでお昼ご飯を準備をするかのようにルンルンと遺体を解体していく様、みてられなかった笑
社本は言いたいことが言えない性格が故に村田の助手として共犯者となるが最後の最後でやけくそになって村田を殺し村田の妻愛子までも手に入れ最後は全員裏切って自殺し娘に笑われながら死んでいく姿、もうお見事でした笑
あと社本が警察に通報したあと村田の妻愛子と村田の血で真っ赤に染まって風呂場で取っ組み合いになり最終的には2人とも血で滑りまくってローション相撲のようにグデグデになっていたシーンは爆笑してしまいました笑笑
ただの悪口
この映画は途中で視聴をやめたのでレビューではない。ただの悪口だ。
この映画の視聴をやめた場面は、最初に主演の嫁がレイプされるシーンだ。顔面をジジイが叩き「もっとぶってください」という。しかも関係性はあって2日目だ。
やめた理由はたったひとつ。意味がわからないからだ。ひとつ目の意味のわからなさはこれが現実を舞台にした作品なのに、レイプされて喜ぶ女を書くという神経のなさ。
勿論そう言った展開が悪いわけではない。avなら結構好きなジャンルだ。しかし、それはリアリティショーと赤字で堂々と演出した映画でやることではない。そこでリアリティは消し炭になる。もし仮にそれが実話であって、妻がど変態のM気質だとしよう。だとしたら、そういった伏線を張るべきだ。たとえ、その理由が後で提示されたとしても、現実で行われたとしてもそこにリアリティはない。例えば俺が昨日ずっと、一日中ノーパンだったと言う。でもそれは誰も信じてくれない。なぜなら、俺が昨日パンツを全て洗濯してしまって、替えがなかったことを知らないからだ。
その伏線もなく「これが現実だ見ろや!」ってドヤ顔でやるのが面白いと思える方向けの映画だ。いきなり登場人物がノーパンである方が、まだリアリティがある。いきなりパイパンくらいならまだ視聴を止めてはいなかっただろう。
勿論、そんな映画を楽しめる人間ならば、俺が折り紙で作ったびっくり箱をプレゼントしても、喜んでマスをかきはじめるはずだ。
なので僕は視聴をやめた。勿論ここから巻き返すことができる可能性は全然あると思う。
でも自分は、この作品が下らない作品であるという完璧に主観的な決めつけをしてこの映画を見ない。
あ、でんでんの演技は好きでした。
えらいもん観てしもた
熱帯魚店の経営者、社本(吹越満)の娘が万引きをしたことによって、あらよあらよという間に、怪奇事件に巻き込まれていく話。
2010年、云わずと知れた園子温作の映画で、でんでん氏が2012年の日本アカデミー賞、助演男優賞を受賞しています。
何の予備知識もなくみたのですが、「えらいもん観てしもうたな」と思いました。グロくて、残忍な血みどろのシーンなど苦手な方は観賞要注意です。自分はちょっと吐きそうになりながらも、途中で止めたりせずに、最後まで観てしまいましたが、エンディングまで貫いてみてしまった自分も「共犯者」になったような気分です。劇場ではなく動画配信サービスで見ましたが、52インチのやや大画面でしたので迫力ありました。(劇場ならば、リタイアしていたかも…)
狂いに狂った常軌を逸した世界が良いか悪いかは別にして、ラストはちょっと理解できず。娘も父親が死んだことを喜んでいるみたいだし。妻に電話をして、「車の中の時計を持って警察へ行け」と伝言するあたりまでは、まだ、まともだったのに。狂気がすっかり伝染してしまったのか、気の弱い主人公が居丈高に人に命令する人間になり次々と人を殺していくのですが、「あっちの世界」へいっちゃった感がありました。
風呂場に死体を運んで、解体作業をするシーンは、もちろん不快極まりないのですが、村田もその妻も、冗談を交えながら、まるで、おままごとでもするように、とんとんと肉を切り刻む姿はリズム感があって、一種、コミカルな感じでもあるので、なおさら怖かった。余談ですが、佐川一政(パリの人肉事件の人)が、あのシーンをもし見たら、何と思うだろうか?
グロだけではなく、エロもしっかり描かれているので、凶暴性、暴力性、残忍性の描写が半端ではなく、衝撃的な作品であることは間違いありません。
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自宅にて鑑賞。実話ベースの園子温監督・(共同)脚本作で所謂「家賃三部作」の第一作。相変わらずタイトルが約20分出ず、どんどん作品に惹き込まれる。好演が光る吹越満の“社本信行”が逆ギレする辺りから実在の事件から逸脱し始め、徐々に作品から距離感を置いてきぼりを喰らう。中盤から後半に進む程、監督お得意の血みどろな描写に繋がって行き、展開に多少の無理を感じる。インパクトは有るが、前半から丁寧に描いた作品の背景(“アマゾンゴールド”にはHPも存在する)が勿体無い。ヤリ過ぎ感溢れるラストも冗長気味。65/100点。
・地球は「青くて丸くてツルツルした星」では無く、「ゴツゴツしたただの岩」だと云う科白が、でんでん演じる“村田幸雄”が支配する本作の世界観を端的に表している。
・鑑賞日:2012年4月27日(金)
ボディを透明にする
吹越&でんでんの演技がヤバイ。
よくヤバイ!っていうキャッチコピーの煽り見るけど、この映画はヤバイ!
園子温監督映画をまともに観たのがこれですが、やっぱりハマらせる何かがあった。
実際にあったあの事件(知らなかったので予備知識なしで観た)をもとに作ってるんですが、リアリティとフィクションの境い目がすごく巧い。
でもとにかく入り込んでしまう…
終始口を開けたまま、ラストは個人的に相応しい終わり方で納得。
ただもう、怖いから次観ることがあるなら一人では観れない!!
でんでん氏、本業コメディアン!?ってビックリ。
妙子のキャラが定まっていないように感じるのは演技力のせいか? ラス...
妙子のキャラが定まっていないように感じるのは演技力のせいか?
ラストの10分ほどが、なんだかなー、、、
音楽もこの音楽⁉️ってのが流れます、、、
中盤までは、おもしろかったです。
人間の狂気がうまく表現されていて、元になった事件をリアルに想像して...
人間の狂気がうまく表現されていて、元になった事件をリアルに想像してしまい、何が心にベッタリと張り付く。
躊躇しない演出が滑稽だったりもするが、勢いが増すほどに、こちら側ももっともっとと求めてしまう。中毒性を増長させる作品だ。
狂うなら徹底して狂うほうがよい。
随分前に観ました。正直一回観たきり観てません(笑)面白くなかったからではありません。色んな意味で衝撃が強すぎて、観れないのです。園子温監督のぶっ飛んだ世界観が好きで何本か観ましたが、正直愛のむきだしみたいな現実からぶっ飛び過ぎた世界にはついていけず(笑)しかし、本作のようなリアルな世界にぶっ飛んだ世界を織り混ぜた作品は本当に好きです。とにかく容赦ないのです。正直狂っています。着いていけない人には色んな意味で受け付けない世界観だと思います。でも、極限に追い込まれた人間が放つ狂気、言葉、必ず脳天をぶち抜くような衝撃を与えます。内容はグロいし気持ち悪いし狂っているんだけど、私は観たあと、逆にちゃんと生きようと目が覚めました。最後の吹越さんの言葉、よかったなあ。一見非現実的な言葉も、あんだけ狂った世界の中では逆に輝きを増します。でんでんさんは言うまでもなく、主役の吹越さんも文句なしにいいです。たるんだ毎日に衝撃的な渇を入れたい勇気ある方には、是非オススメです。
爽快エンターテイメント
園子温映画は始まって数秒でもう面白い。
誰かが動いたり喋ったりするだけで
園子温独自の世界観がもう始まっている、
それが好き。
この映画も予想外の面白さだった。
予告編見て友人の感想を聞いただけだと、とんでも無いエログロ映画なんだなぁと、今まで怖くて手に取れなかった映画のひとつ。
今回はhuluで観たからかもしれないけど、特にグロいともエロいとも思わなかった。
仕事帰りの電車内で、3日間かけて観たけど
毎晩の帰りの電車での私の脳内はエンターテイメントでいっぱいだった。園子温様様!
園子温は、グロい映像やエロい映像を撮るために映画を作ってる訳じゃなくて、「面白い映画」を作っている。
園子温ファンならそう思っているはず。
園子温ファンはグロやエロを期待している人よりも「面白い映画」を期待している人が多いはず。
まあ確かに人が殺されるシーンは怖いけれど、私的にはどの登場人物にも思い入れや情が湧いていなかったので、悲しい気持ちには一切ならなかった。そこが救い。
吹越満は本当に良い俳優だな。勿論でんでんは大好きで安定のでんでんだったけど。
吹越満のラスト20分、めっちゃくちゃ良かった。この映画の見所のひとつだし爽快な気分にさせてくれるラストだった。なんだかスカッとしたな。
「凶悪」のおじいさんにお酒を飲ませまくるシーンとか、「闇の子供たち」の売春宿のシーンとか、そういう精神的な苦しみと比べてこの映画は二度と見たく無いとは一切思わないエンタメ作品だと思います。同じ園子温なら「恋の罪」の方がかなり精神が疲れる作品だと思う…あの女教授…でも言ってる事は凄く勉強になるんだよなあ笑。そして結局面白い。
しかし私の園子温ベスト3は、順位とか無しで「ヒミズ」「愛のむきだし」「地獄でなぜ悪い」ですね。大好きです。新しい作品もっともっと観たいです。
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