白夜行のレビュー・感想・評価
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堀北真希さんの悪女感をもう少し見たかったかも
堀北真希さんが好きで見ました。
雪穂も亮司も心が完全に育つ両親のもとに生まれていたらきっと真っ当な人生が待っていたのかな。お互いを思いやる心を他の方法てわけ昇華させてほしかった。幼いころに負った傷の代償が大きすぎる。雪穂は母親にどんな気持ちをもっていたのか、本当に恨みしかなかったのか気になった。亮司は雪穂を守りたいという気持ちで本当にずっとあんなに何度も人を傷つけられたのか、そこに他の動機はあったのか、自殺をした理由は結局何だったのか、気になるところが多すぎた。毒親に傷つけられた心を、亮司に周りの人間を陵辱させることで本心で本当に晴れていたのか、何だったのか、気になる終わり方だった。
【”小児性愛者により傷つけられた少年少女の心が惹き起こした事。”今作は哀しく恐ろしい出来事を引きずり19年に亘り生きる男女の物語であり、少女の心が変容していく様を堀北真希さんが演じた作品である。】
ー 原作は既読だったが、読後感の悪さと当時は貴重な休みの日は子供達と遊ぶことを優先していたので、興味が湧かない映画は未観賞だった。
だが、この作品自体はいつか観ようとは思っていた。-
■昭和の時代、ある廃屋で質屋店主キリハラが鋏で背中を刺され殺害される。事件は店主と不倫関係にあったと噂された女(山下容莉枝)が”ガス自殺した”事で一応解決する。
が、被害者の息子亮司と容疑者の娘・雪穂の様子が引っ掛かった刑事の笹垣(船越英一郎)は、単独で捜査を継続する。
その後、雪穂(堀北真希)は裕福な家に貰われ美しく成長するが、なぜか彼女の周りで不可解な事件が次々と起きる、
一方、亮司(高良健吾)は、常に雪穂を守るが如く、笹垣を突き合っていた女から手に入れた毒薬で殺そうとする。
◆感想<Caution!完全に内容に触れています。未観賞の方はここまででお願いします。>
・記憶違いかもしれないが、小説とは一部設定が違う部分がある気がしたが、映画化されるとはそういうモノだと思っているので、観賞続行。
・序盤は、只管にトーンが暗い。小説自体がそうなので仕方がないのだが。けれども深川監督はミステリー要素を上手く映像化しても残しているなあ、と思った。
・笹垣が定年にを迎えても捜査を続けていた理由が分かった、”Y&R"という会社を創設した雪穂の美しい姿を見て、亮司が笑顔でビルの屋上の端に腰掛けている時に、彼が必死に叫んだ言葉が沁みる。”俺が、君の父になっても良いんだ!”
だが、彼はその言葉を聞いた後に、ビルの屋上から身を投げるのである。
<墜死した亮司の死体に駆け寄る笹垣。周囲は人だかり。その中にいた雪穂はその場から背を向け、微笑みをうっすらと浮かべて立ち去るのである。
今作は、今作は幼き日の哀しく恐ろしい出来事を引きずり19年に亘り生きる男女の物語であり、傷つけられた少女の心が、大人になるにつれ変容していく様を、堀北真希さんが演じた作品である。>
■けれども、個人的には堀北真希さんは、善人が似合うのではないかなと思った作品である。色々と葛藤しながら、演じたのだろうなあ・・。
唐沢雪穂というサイコパスを描いた映画
全体を通して暗く、ジメジメした陰湿さが付きまとってくる感じが良い。とにかく全ての画の闇抱えてそうな空気が味わい深い。
全く明るくなく、すべての登場人物の目に生気がない感じはもはやホラーである。
その中でも、この映画で堀北真希が演じる雪穂はかなりサイコパス感が強く、ミステリーというよりはサイコホラーと言えるかもしれない。
ドラマ版の若干キラキラした感じより、自分はこちらの方が好みだが、刑事目線の映画であるため雪穂と亮二が「共生」していた感じはあまりなく、後半の刑事の推測の中で2人の関係が言及されるのみで直接的な描写はない。
したがって、見え方としてサイコパスの雪穂に一方的に支配されている亮二みたいに見えてしまうのが少し勿体ないところだと思う。
雪穂と亮司の情報伝達方法と、徹底的にバックアップする姿勢に感心する
テレビドラマ版は武田鉄矢さんが刑事役で出演していた記憶があるが、既読済みの原作も含めて何年も前だったので、ほとんど覚えておらず、今作を(Huluで)視聴しながら思い出そうと思った。
おおすじは原作に沿っているが、映画オリジナルの要素が多々あり、とても新鮮であった。
韓国版『白夜行 -白い闇の中を歩く-』もいつか視聴して違いを楽しみたいと思う。
桐原亮司(高良健吾)と雪穂(堀北真希)の関係は、実際に世の中にありそう。表には出てこないので想像だが、個人単位だけでなく組織単位、国単位でも陰から支えていたり支えられていたりしているかもしれない。
今作には活舌の問題なのか音声の問題なのか、一部聞き取りにくい台詞があるので字幕ガイドが欲しいと思った。
衝撃の「動機探し」
衝撃だった。
この作品は全く知らなかった。
ミステリー小説でベストセラーとなり、2005年舞台化、2006年にテレビ化されてミリオンセラーとなり、2009年には韓国でも映画化されている程に有名なものとは。
出会うのは、この2011年に製作された本作品が初めてで、それは幸運だったと思う。
この映画はミステリーとして良く仕上がっている。
序盤で誰が犯人か はっきりするが、その動機の推測がしっくりこない。
登場人物の刑事と同じ視点と重なり、感情移入させられていく。
そして終盤、刑事が真相に辿り着くその時まで、本当に謎が解けなかった。
何が彼らを結びつけているのかを。
興味が湧いて 映画の後、テレビシリーズをチラ見した。
そちらでは第1話から その動機を全て明かしていた。
ドラマを観ていたら、衝撃は無かった事だろう。
不意打ちを食った「映画版」を先に観れて幸運だと思ったのだ。
まだ、本作品を知らない人は是非「映画」を先に観ることをお勧めする。
えげつない
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少女時代の堀北の母親は鬼で、堀北に少女売春をさせていた。
アル日とらされた客は、唯一の友人である少年の父親だった。
その様子を偶然にも少年が目撃、父親を刺殺した。
さらに2人で少女の母親をガスで殺した。
犯人はバレずに2人は大人になるが、堀北は鬼みたいな女になる。
表面上は純粋だが、敵となる存在を影でレイプさせたり、毒殺したり。
また親友の恋人を奪って玉の輿に乗り、そこの会長に気に入られ上り詰める。
そしてその影で、上記の男が暗躍していたのだった。
ずっと事件を追い続けて来た刑事の船越は、定年後真相を全て見抜く。
そして男を不憫に思い、身元引受人になるから自首するように言う。
しかし男は全てを自分が背負って飛び降り自殺。
船越に問われた堀北は、その男を知らないと言った。鬼過ぎ。
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うーん、えげつな過ぎ。そして長過ぎ。
おそらく強烈なメッセージ性があるんやろうけど、
おれ的には堀北に痛い目に遭って欲しかったなあ。
堀北って清純派と思ってたけど、こういう役を受けたのは偉い。
女優として立派だと思います。
映画には映画の良さが
話題に
古く懐かしい旧車の警察車両とか、 平成23年(2011年)制作の映画のはずなのに、 この映像の昭和っぽさはなんだろうとパニックになった。
動画配信で映画「白夜行」を見た。
劇場公開日:2011年1月29日
2011年製作/149分/G/日本
配給:ギャガ
堀北真希
高良健吾
友利恵(緑友利恵)
姜暢雄
粟田麗
斎藤歩
中村久美
山下容莉枝
宮川一朗太
田中哲司
戸田恵子
船越英一郎
東野圭吾原作
古く懐かしい旧車の警察車両とか、
平成23年(2011年)制作の映画のはずなのに、
この映像の昭和っぽさはなんだろうとパニックになった。
インターネットを検索すると答えがあった。
昭和55年から平成10年までの時代に応じたロケセットを準備、ロケは2010年3月から6月までの約3か月に渡り撮影、ロケ地は8都県に及んだ。特にラストシーンのロケでは300人にも上るエキストラが集められている。
全国210スクリーンで公開され、2011年1月29日、30日の初日2日間で興収は7,862万5,500円、動員は6万367人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位となった[8]。
映画の冒頭から次々に死者が。
そして犯人はすべてあの人。
小学生からすでにモンスターって・・・
これは小説も映画も問題作ではないのか?
船越英一郎の演技には味があると思った。
個人的には青酸カリで死ぬ粟田麗が哀れだった。
ストーリーには納得いかない部分がたくさんあるのだが、
見応えはあったので、
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
船越英一郎渾身の演技に加点
これはもう船越さんの演技に尽きると個人的には。
別に彼のファンというわけでは全くなく、もしかしたら2時間ドラマレベルの演技に過ぎないかもしれないけれど、それでも彼の存在感はかなりのものがあった。
2時間半という結構な長尺ものに最初は正直ゲットなったけれど、時系列順に展開するという正攻法が好ましく感じられた。
そのためミステリーの謎解きもストンと腑に落ちる展開で、長尺であっても嫌悪感が生じることはなかった。
ヒロイン堀北真希の存在感も船越さんと良好なバランスを保ち、結論としての満足感を醸成する要素は充分見たしていた。
多少の薄っぺらさとか不問に付してもいいという気にさせられた。
映画化することに無理があった?
原作を読んだ時これは映画化は難しいのでは?と思ったがやはりその通りだったようだ。雪穂役はもっと美人でなくてはいけない(では誰がと言われると難しいのだが)し、そもそも原作は結構大作(そしてあまり無駄な挿話が無いので)2時間程度の映画にするのは無理があるかも。原作では雪穂と亮司が主語の部分が多かったはずだが映画では刑事(=船越英一郎)がほぼ主役と言える。間違いなく言えることは原作の方が遥かに良かった、ということ。
重く暗く、切ない。
雪穂と亮司は普通の子どもとして生きたかっただけかもしれない。大人の身勝手さに振り回される子どもって自分が知らないだけで世の中にはすごく沢山いるのだろうかと考えると胸が締め付けられた。
堀北真希幻想から目覚めた❓原作と違うトホホ映画か❓‼️
救いようのない映画
19年間を2時間半で描くのは無理があると…
あの重厚な原作を150分に縮めるのはどう考えても無理がある。
ストーリーがブツ切りになるから原作の良さが活かされていないです。
とは言ってもラスト30分は引き込まれました。
最初の事件の真相ですが…あまりにも重い真実。これを映像で見ると原作とはまた違ったものが込み上げてきます。
キャスティングも良。雪穂のイメージにあう女優を考えてみましたが堀北真希さん以上の人はちょっと思いつかないですね。あの透明感が素敵。
亮司役の俳優さんは正直知らなかったのですが、少なくともハズレではないと思いました。
このキャスティングでドラマやれば良かったのに、と言うのが一番の感想です。
それと、出来れば令和リメイク版が制作されないかなぁ。
堀北のラストの微笑
映画としての出来は兎も角、話は面白かったです。
東野作品らしい、悲しい終わり方でした。
「砂の器」の様な、昔の事件の掘り起こし話でした。
事件の発端はスゴイ残念な、ゲスい内容で、
だからこそ雪穂は強かになり、亮司は従順になっていく。
原作とは違うかもしれないが、
途中から雪穂は亮司を利用しているだけ、という司令塔で、
亮司は雪穂の言いなり、だけどちょっと好きかも、
でも彼女が幸せになるなら祝福しよう、という、
屈折した片想いが交錯するのは、心揺さぶってくれて、
堀北真希、高良健吾の演技も良かった。
映画としては、序盤のヒントが少なかった分、
後半のネタばらしで高揚感感じられたのは良かった。
時代考証もちゃんとしていて違和感はさほど無かった。
でも、亮司と付き合っていた薬剤師の自殺の理由が分からない。
雪穂が何故川島と友達になったのかも分からない。
亮司が刑事を殺そうとした動機も不明。
この辺りは、映画にするには無理した場所かな。
2時間ちょっとでは足らない気がする。
あと、最後の刑事(船越栄一郎)が叫ぶところ、
自分の息子の事とかフラッシュバックで入れていけば、
もっと感動できただろうし、台詞が臭い。惜しい。
全体的に惜しい映画でしたが、楽しめました。
堀北の演技の幅を見せられた映画でもあると思います。
最後の不敵な笑みとか良かった。
話の筋としても、
最後の雪穂の台詞は本音なのかもしれないと思うと、
亮司の不憫さが際立つ極上のシーンだと思います。
全69件中、1~20件目を表示