オーケストラ!

劇場公開日:2010年4月17日

解説・あらすじ

1980年、ロシア・ボリショイ交響楽団から多くのユダヤ人が連行され、それに反対した天才指揮者のアンドレイも楽団を解雇されてしまう。アンドレイはいつか復職する日を夢見て、30年にもわたり劇場清掃員として働いていたが、ある日パリのシャトレ座から送られてきた出演依頼を見つけ、偽のオーケストラを結成することを思いつく。主演はロシアの名優アレクセイ・グシコフ、共演に「イングロリアス・バスターズ」のメラニー・ロランほか。

2009年製作/124分/G/フランス
原題または英題:Le Concert
配給:ギャガ
劇場公開日:2010年4月17日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第68回 ゴールデングローブ賞(2011年)

ノミネート

最優秀外国語映画賞  
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(C)2009 - Les Productions du

映画レビュー

5.0 「人間の損壊」と「再生」の記録

2026年2月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

一度壊された人間が、消えない傷を負ったまま音を奏でることに、圧倒的な威力を感じた。

共産主義が人々の心を壊し、希望を奪う。
明日をも知れぬ極貧と抑圧を生き抜いてきた人々の生存本能がどう人を変えてしまうのか。
それを終始見せられているようだった。

色々なセリフに強烈な皮肉が込められていた。

「言葉は裏切る。汚い。」
共産主義体制下では、理念は「平等」や「人民のため」という言葉で、実際には密告や排除、差別が横行する。

「美しいのは音楽だけ。でも音楽は人の心にとらわれて外に出ようとしない。」
抑圧は、才能を奪うのではなく、まず尊厳を奪う。
尊厳を失ったままでは、美は成立しないのかもしれない。

抑圧のない場所に行った途端、夢や希望よりも「お金」に取り憑かれたように執着してしまう楽団員たちの姿を映し出していた。
それは、悲しみと長年の抑圧が人の心から尊厳や希望を奪ってしまうことを、容赦なく描いていた。

「オーケストラも演奏中はコミュニズムだ。」
オーケストラは強制でも恐怖でもなく、自発的に個々の奏でる音で調和が生まれる。
それは単なる理念ではない、本当の美しさ。

最後の、チャイコフスキー自身の「挫折と再生」の歴史を持つヴァイオリン協奏曲ニ長調で、
受け継がれた”失われた音”によって、皆が尊厳を取り戻す様子が、”演奏のみ”で表現されていて、鳥肌が立った。

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YouKhy

4.5 オーケストラじゃなくても、サッカーでも野球でもなんでも良かったんだ...

2025年11月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

オーケストラじゃなくても、サッカーでも野球でもなんでも良かったんだと思います。
その内容は共産主義を笑い飛ばすものすごい風刺映画、大笑いですよ、これ。
ロシアの歴史をかじっていれば言葉のやりとりの凄さがわかる。
短時間に詰め込みすぎてますが、確かにバイオリンには感動だ!
鑑賞日:2013年3月22日 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
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miharyi

4.0 スタンディングオベーション!

2024年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

楽しい

 かつて指揮者だったアンドレイは、ソ連のユダヤ人排斥政策に反抗したため、今はボリショイ楽団劇場清掃員をしていた。そんな時パリからの楽団出演依頼を知り、かつての仲間と偽楽団を結成、パリを目指す。共演に、人気ソリストのアンヌ=マリー・ジャケを指名し。
 ロシア語の早口と相まって、とても可笑しい。ボリショイは、ロシア語で大きい、と知りました。ジプシーのような、ロマのヴァイオリニストの超絶技巧に驚嘆。そして笑いの後、涙と圧巻の演奏にスタンディングオベーション!
 メラニー・ロランがきれいです。

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sironabe

3.0 ボリショイがどこの国かわからないと、無理

2024年10月25日
PCから投稿

ボリショイって、ロシア。最後までぴんとこず。
フランス映画だよねこれ、共産主義云々???。
と脳内で疑問符が往来。

なりすまし騒動のドタバタ珍道中。
なんだかなーと思わせといて、クライマックスの演奏。
バイオリニストの過去。
ぎゅっと最後にまとめてきたのがよかったので。
この点数。

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ゆき@おうちの中の人