告白(2010)のレビュー・感想・評価
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最後の解釈
邦画はあまり観ません。この映画の様に少しダークな内容のものを好みます。原作は読んだことがありません。
あらゆる少年犯罪が盛り込まれていて、不謹慎ではありますが、視聴者が望む展開が多かったと思います。生徒たちの年齢が13歳前後。いわゆる少年法といわれる類にも適応されない子供達です。
そんな彼らに対する元担任の復讐の方法が見どころでした。
最後の元担任による「なんてね。」というセリフの解釈が様々あります。
このセリフが爆弾が少年の母親に炸裂したということにかかっている、という意見をたくさん見ました。しかし、私は直前の「これから更生が始まる。」といったセリフにかかっていて、その後元担任は生徒をあの場で殺してしまうと思いました。
なぜなら元担任は、直接的ではないにしても、なんとか少年2人に死を与えたがっていたからです。
少年Aのビデオをみて、絶望した少年は自らの命を惜しまないとわかった上で、元担任は少年にとっても最も苦しむ復讐を選びました。
しかしやはりそれだけでは足らず、最終的には少年に死んでほしかったのだと思います。
ただの漫画だな こううまくは行かないね
復讐 とは
ちょっと独特過ぎたかな。
映像美と残酷さ
ずっと気になっていた映画
大好きな映画だけど、好き嫌いわかれるかも
どっかーん‼︎
愛娘を殺された主人公を自分に当てはめると、復讐したくなる気持ちがわ...
すごく奥が深いのに、話としては分かりやすい。 娘を殺された女教師が...
松たか子・木村佳乃という巨塔
アクの強い役をそれぞれに演じるこの2名が、ストーリーの軸を支えている。
岡田将生のズレた胡散臭さも、良い意味で見ていて気持ちが悪い。
松たか子の語りで始まる本作は、個人的にエンディングまでCGや特殊技法に頼らず、語りベースで進めて欲しかった。
各人の視点からのシーン分けに関しては、時間軸等違和感を感じる事は無かったが、最後の爆破シーンでの編集には少し釈然としない感じを受けた。
面白い
冒頭の語りが、気づいたら30分を経っている。だが、まだ聞いていたいあと30分、話していても苦痛ではない。
語りだけでここまで引きつけられたのは初めてだった。
それは松たか子さんの演技力や、発声、纏う空気感全てをものにしているからだと思う。美しいと感じた。
映像に関しては、常に梅雨の曇り空のような色をしていて現実感があった。
殺されるシーンや血飛沫、本来なら目を背けたいようなシーンでも、しっかり魅せてくる演出には、上手いと思った。
子役が何人も出てくるが、棒読みだとか違和感があるような演技はなく、素晴らしかった。
クライマックスのシーンでは、逆周り時計からタイムリープ、CGのような現実味のない映像となり、勿体無かったと思う。
中島哲也監督の素晴らしい演出の新境地
総合85点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:90点|ビジュアル:75点|音楽:75点 )
子供達には子供達の、大人達には大人達のそれぞれの事情とか信念がある。そしてそれが間違っていようが人を傷つけようが関係なく彼らは自分のやりたいことを実行する。1人を除きほぼほぼ登場人物は異常な加害者たちばかりでとち狂っていたし、自分のやりたいことのために暴走していく姿が異様で面白い。北野監督の「アウトレージ」は「登場人物悪人ばかり」が売りだったが、この作品は「登場人物加害者ばかり」。
だがそれ以上に作品を面白くしているのが中島監督の演出だった。この人は「下妻物語」「嫌われ松子の一生」で軽快な演出をしていて世間の注目を集めたし、私も強い印象を抱いた。しかし今回は軽快な演出よりも異様な演出で異様な人々を描き出し、喜劇的演出以外の演出を見せてくれた。静かさに秘められた冷たい狂気を感じさせる演出が気に入ったし、今後はさらに活躍の場を広げてもらいたいという期待感がある。この人は世界に評価される時がくるかもしれない。
物語はいきなり教師が淡々と生徒の前で自分の決め付けた犯罪の真実を語りだすし、その教師が生徒の考えることを把握して事前に爆弾の処理をして、彼が爆弾を起動させた後で電話をしてそれに都合よく電話に出ることが出来るのが変だった。彼女は辞めた学校にも他の大学の研究室にもどうやって自由に入ったのだろうね。彼の行動をこんなにも完全に把握できるなんてCIAの協力でもあるのだろうか。物語の整合性は無理矢理感があった。
それで結局爆弾は本当に爆発したのだろうか、それとも彼の想像の映像なのだろうか。生徒が自分のやったことに衝撃を受けることが大切で実際に爆発したかどうかは問題ではないのかもしれないが、どうなったのか気になる。
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