告白(2010)のレビュー・感想・評価
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後味の悪い映画
amazonプライムで視聴しました。
原作は未読です。
最後まで視聴して、ネットの考察が気になったので検索すると、
やはりこう言う議論になるか。
と言うような内容です。
作品の内容としても後味は悪いですし、
映画そのものとしても後味が悪いです。
「少年法」「いじめ」「偏見」「学級崩壊」「育児放棄」
それぞれの悪い部分をつなげて言ったような映画で、
印象的なつくりになっています。
まぁ正直当時の予告をみて、
気分が悪くなりそうな映画だと思って敬遠していたのですが、
amazonプライムで見られるようになってみてみたら、
案の定予想したとおりの気分になりました。
とは言え、感想としては「面白い」と思います。
松たか子の演技力!
序盤から学級崩壊といえるほど幼稚な生徒たちが騒いでいる無秩序な教室で、淡々と告白を始める松たか子の演技力が凄いです。大声を出したり、怒ったりするわけではない。でも気づくと聞き入ってしまい、今後の不気味な展開を想像させます。まだ未成年の子どもだから、家庭で不憫な事情があるから、なんてことで許せるはずがない。彼らがやったことはか弱い少女を狙った卑劣な犯罪です。いくら生徒と担任という関係性であっても母親だったら復讐してやりたい気持ちは理解できます。生徒たちの醜悪具合、壊れ具合も上手でした。それに殺されてしまったけれど、可愛いまなちゃんが見られて嬉しかった。ただ一つ、こんな学校・クラスには絶対行きたくないなぁ。
面白かった。でも苦しかった
怨念というか誤解というか、内にこもって考え方を変えられない感じが怖かった。日本だと思った。
日本の集団は手を繋いで団結して協調して色んな意見も合わせて市民として前進する、のではない。日本の集団は互いに見張って異なる考えや価値観を下に見たり排除する。
この映画見てからだいぶたっているので上に書いたことは映画と殆ど関係ないです。ごめんなさい。ただ、学校が舞台で生徒と教員と親がからむ、という映画はなんでも苦しいです。なぜ授業中に日本の生徒や学生は静かなんでしょう?それは先生が授業中は静かにしなさい、と言うからです。なぜ静かにしなければならないのだろう?それが身体に染み込むから、日本人は授業中静かで、意見、感想、反論何を求められても話すのがとても苦手で、なおかつなんであれ目立ちたくない人達になってしまう。それが残念でならない。若い人達も誰でももっと生意気になって言いたいことを自分の顔だして言って欲しい。自分にも言い聞かせながら、そう思います。
映画と関係なくてすみません。
原作既読。
原作の語り手が変わっていきながら、事件の別の側面を映し出す構成を踏襲している。中学生の浅はかさと残酷さは映像化することでより強く感じられる。松さんのブッ壊れ感、岡田将生のウザさ、橋本愛の貫禄…。
最後のセリフが何を指しているかととるかによって印象も違ってくるか。
純粋に面白かったと思う
この作品は本当に賛否両論分かれる作品だろうと観ながら思っていました。
公開されて早8年、今更ですが同時に戻った気分でレビューしたいと思います。
この作品を映画から入る人、湊かなえさんの小説から入る人、人により入り方は様々かと思います。
私は映画から入り、作品に惚れ込んでしまい、小説を読み、3周するくらい惚れてしまいました。
湊かなえさんの独特の作品の書き方、あの表現が当時の私には新鮮で、新しい文化に触れた感覚をいまだに覚えています。
湊かなえさんの書き方は独特で、少し説明すると、章ごとで語り手が変わり、語り手は登場人物本人、というものです。章ごとに語り手が変わるので、読み進めて行くと、キーとなる人物の章になり、全貌が見えてくる、という仕掛けがある書き方です。
その作品の表現を最大限に活かして、映像化したこの作品を素晴らしいと表現せず、なんと言うのでしょうか。
内容も申し分ない、キャラ設定も無理がない、オチも違和感がない、私は素晴らしいと思います。
賛否両論がある前述したのは、その独特な湊かなえさんの書き方を活かした映像化が好きな人と嫌いな人に別れるからだと思います。
2010年、私は中学生でした。
作品の登場人物と私自身を投影して重ね合わせて見ていた作品でした。この作品は紛れもなく私の青春の1つです。
告白
人物ひとりひとりに焦点をあてて展開していくが時の流れは(戻ることなく)そのまま進んでいく映画というのは初めて観た。とても面白かった。原作は読んでいないがかなり映画の出来は良かったと思う。胸くそ悪い感じ、でも全く理解できないかというとそうではなく理解できるところもあり、人の黒い部分が沢山つまってる作品だなと思った。
最後の解釈
邦画はあまり観ません。この映画の様に少しダークな内容のものを好みます。原作は読んだことがありません。
あらゆる少年犯罪が盛り込まれていて、不謹慎ではありますが、視聴者が望む展開が多かったと思います。生徒たちの年齢が13歳前後。いわゆる少年法といわれる類にも適応されない子供達です。
そんな彼らに対する元担任の復讐の方法が見どころでした。
最後の元担任による「なんてね。」というセリフの解釈が様々あります。
このセリフが爆弾が少年の母親に炸裂したということにかかっている、という意見をたくさん見ました。しかし、私は直前の「これから更生が始まる。」といったセリフにかかっていて、その後元担任は生徒をあの場で殺してしまうと思いました。
なぜなら元担任は、直接的ではないにしても、なんとか少年2人に死を与えたがっていたからです。
少年Aのビデオをみて、絶望した少年は自らの命を惜しまないとわかった上で、元担任は少年にとっても最も苦しむ復讐を選びました。
しかしやはりそれだけでは足らず、最終的には少年に死んでほしかったのだと思います。
ただの漫画だな こううまくは行かないね
子供を殺すところあたりまではないこともないかなと思える。
しかしその後の精神的に追い詰めていく行に関しては稚拙としか言いようがない。
中学生ってここまで影響されない。これぐらいで狂わない。
賢いならなおさら。
あと、あのサイズの爆弾で鉄筋コンクリの建物はあそこまで壊れない。
想像の中の演出だとしても、これは明らかにものを知らないからこういう演出になったのだと思われる。
無知がにじみ出た時点でしらける。
こうでもしないとエグい話が作れないのかと思う。
復讐 とは
自分の一人娘を殺した2人の生徒に対して、復讐をする松たか子演じる女性教師。
少年法に守られ、自分が死ぬことに対してなにも思わない青年に対してどうしたら命の重さ、死ぬ以上の復讐をすることが出来るか。
最初の松たか子が淡々と話すシーンはすごく好きです。所々結構過激なシーンが多いので血とかグロいのが苦手な方は見ないのをオススメします。
原作がしっかりしてるとここまでの完成度になるんだなあと思いました。終わり方は後味悪いので、完成度は高いと思うし、俳優陣の演技も素晴らしいのですが、3.5(笑)
ちょっと独特過ぎたかな。
サイコ的、サスペンス的なストーリーを際立たせる音楽、演出が意図的に使われることが多いんだが、今回に関してはあまり好きではなかったかな。
正直、結末も納得行かず、じゃあどうすべきだったの?となってしまった。
映画内で何も解決しない、後味の悪い映画という評価になってしまいました。
演出の良さと役者の演技が圧巻
凄い映画だ。終始暗い重苦しさがある。少年法に守られた少年たちに、どうすれば復讐できるのか。命をどう思うのか。誰かのは軽んじ、また誰かのは重じる。グロいのが苦手な人はご注意を。
映像美と残酷さ
ラストは小説を超えた衝撃を与えました。あらゆるいじめシーンや心の闇の表現は生々しいですね。美月役良かったです。
余談ですが、子供のごろに同じ監督の嫌われた松子の一生という作品を見たことがあり、あまりにも映像が華麗すぎて今でも忘れられないぐらい印象深かったです。
ずっと気になっていた映画
劇場公開当時のテレビ予告編からずっと気になっていた。
その予告編の印象から怖そうで鑑賞を後回しにしてきた。
で、先日原作から先に読んでみた。いきなり映像では衝撃が強かろうと思い。
話を知った上で鑑賞。
結果としては原作知って無い方がインパクトはあったろうなと思った。
ただ、映画化するっていうのはこういう意味があるのねと感心した。
原作では順に告白が語られるが、映画では各告白が錯綜しながら進む部分があった。
映画化成功例なのでしょう。
僕がイメージしてた生徒の印象と演者の実際にずれがあった。
そこは映画化の難しいところか。
大好きな映画だけど、好き嫌いわかれるかも
物語は告白から始まる。というか、告白で物語は成り立っている。
娘は殺された、とクラスの生徒に告白する
担任。そこから、娘が殺される前の話に戻ったり、現実に戻ったり、一人ひとり、どんなことを考えているのかというのが、わかりやすく描かれている。
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