告白(2010)のレビュー・感想・評価
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先生の娘を殺したのは、誰?
感想
湊かなえによる同名のベストセラー小説の映画化。
主演は松たか子。
久しぶりに鑑賞しましたが松たか子が怖かったです。
精神的に追い込んでいく様はゾクゾクしました。
印象に残ってるセリフはドッカーン、なーんてねでした。
岡田将生は熱血でバカ教師を上手く演じていました。
木村佳乃は精神的に追い込まれていく母親を熱演。
橋本愛は目の演技が特徴的でした。愛菜ちゃんは可愛いです。
他に生徒役でのん、三吉彩花、山谷花純なども出てました。
少年A、Bは知名度はあまりないものの発狂したりといいお芝居でした。少年Aの西井幸人はドラマや悪の教典などで見てました。
※これが私の復讐です。本当の地獄。ここから、あなたの更生の第一歩が始まるんです。なーんてね
原作は読んじゃったけど
よく映像化したなと感心する。 少年Bのキレイな家を建てる為にお父さん頑張ってるだろうが、実は家の中ではあんなんでした、てお父さん最悪、とどーでもいー感情移入。 あと電器屋やるのも馬鹿では出来んと、説教してやりたい。
精神的に追い込むという復讐劇
7〜8年前に一度観て、湊かなえさんの小説も読んだ作品。
衝撃的な作品だったのは覚えていたが、改めて鑑賞。
以前見た時には子供がいなかったが、今は3歳の息子がいる自分。
以前とは違い、もし自分の息子が13歳以下の子供に殺されたら…と考えてしまう。
恐らく自分なら松たか子さん演じる森口先生のように冷静に精神的に追い詰めていく復讐ではなく、感情のまま手を上げてしまうだろう。
犯人Aのように全然反省せずに日常を過ごし、犯罪を重ねていくような犯人に対してはどうだろう。
すごく悔しく、絶望感と許せない感情で毎日過ごすしかないのだろうか。
そんな犯人Aに対して、教育的指導?を思わせる精神的追い込む復讐は狂気を感じるが、どこかやってやったな!と思ってしまった。
それぞれの告白で進む流れも斬新だが、中島監督の映像も演出も凄い。
演技についても松たか子さんの演技もすごいが犯人Bの親バカ母親役の木村佳乃さんの演技がまた素晴らしい。
現在有名になった俳優さんも沢山。
数年後にまた観ます。
作り込まれた作品、時代を感じる。
R15になっているので、怖いものを期待していたが、期待していたよりはおとなしい作品だった。作り込まれていて、主人公が淡々と告白をするのだが、飽きないような展開がある。 画面がずっと暗い。 時代背景を感じる。 ガラケー、デコメ、髪型、ファッション、初期のAKB、考え方、行動、事件。 2019年の今見ると、全てに時代の違和感があり、それがまた良い意味で不気味なもやっと感を作り上げる。華やかなAKBと各主人公を対比させているようにも感じた。 少年の演技が演技感があって感情移入しにくかった。(もしかしたら当時の中ニ病感を演出するためにあえて感情のない演技をしたのかもしれない) 少年Aと少年Bがぱっと見区別つかなかった。ん?これはどっち?まあどっちでもいいや…と諦めてしまうことが多々あった。一人をいかつい体系の子を起用するか、髪型を思いきった短髪にする等、もっと大きな違いがほしかった。 のんさんが出ていたようなのだが最後までわからなかった。
淡々として怖く、スリリングな群像劇
原作未読・予告動画なども一切見ておらず、完全に事前知識が無い状態で視聴しました。 まず最初に言っておくと、この映画は本当に面白かったです。淡々としているのに全くダレることなく素晴らしい映画でした。 松たか子演じる女性教師森口が自分の娘を殺害した生徒二人に対して復讐を行なうという、いわゆる復讐もの(リベンジもの)の作品です。他の復讐ものは復讐を達成しての爽快感を感じられたり、逆に「復讐なんて良くないよ」という教訓が含まれる作品が多いのですが、この作品はどちらにも当てはまりません。女性教師の復讐が淡々と進み、色んな人たちを巻き込んで話がどんどん悪い方向に進んでいくのをただ見せられる作品です。そこには爽快感も教訓もありません。 元々の原作が良いのかそれとも脚本の力なのか、淡々と進むストーリーにもかかわらず途中で飽きることなく最後まで釘付けになって視聴してしまいました。 役者陣の演技も素晴らしく、特に主演の松たか子は淡々と喋るだけなのに鳥肌が立つほどの怖さが伝わってきます。木村佳乃・岡田将生の演技もキャラに合っていましたし、子役陣も本当に素晴らしかった。 「イヤミスの女王」と呼ばれるほど、後味の悪い嫌~な作品を得意とする湊かなえが原作ということで、この映画も後味の悪さが濃縮されたような内容になっています。私はこの上なく楽しめましたが、もしかしたら見る人を選ぶ映画かも知れません。
パチン!ドカン!な~んてね♪
桜宮正義という著名な教育者を父に持つ愛美。彼が海外での素行がたたりHIVに感染していて、悠子には感染しなかったものの、愛美はHIV感染者となっていたのだ。そんな弱者を実験材料としてびっくり財布で過失致死においやったのだ。そして、悠子の告白は、二人の牛乳にHIVの血液を混入させたと・・・
山本美月(橋本愛)、犯人直樹の母親下村優子(木村)の告白へと続く。新学期になると寺田良輝(岡田)が担任となるが、相変わらず平気な顔をして登校してくる渡辺修哉(西井幸人)と対照的に、直樹(藤原薫)は登校拒否して引きこもり生活に入っていた。修哉は人殺しとしてクラス全員からいじめに遭うが新しい熱血担任は全く知らないままだ・・・
やがて追い詰められたように直樹は争いの後に母親を刺し殺してしまうが、精神的に追い詰めたのも全ては森口悠子が寺田を使って仕組んだこと。美月は修哉の唯一の理解者だったのだが、少年法で守られていることをはじめとして、自分を捨てた母親に認めてもらいたいがために科学の猛勉強、そして殺人者の道を行こうとする彼と恋仲になる・・・が、修哉は単なる暇つぶしだと強がり、結局は美月を殺してしまう。さらに夏休みが終わる直前、爆弾を作り、作文コンテストで優勝したスピーチのため始業式の壇上で全校生徒を巻き添えに自殺するつもりだった。しかし、彼の作っていたウェブサイトを見ていた森口が逆に復讐を成し遂げるのだ・・・
単純に考えれば松たか子演ずる復讐劇なのだが、自分は直接手を下すこともなく、じわりじわりと追い詰めていくのがミソ。特にクラスメート全員を使っていじめに仕向けるとか、引きこもりの子に熱血教師を向かわせるとか、本当に復讐したかったのは母親木村佳乃なんだろうけど、それ以上の効果が出てた。「命の重さ」とか「少年法」にもからめ、抑揚もなく淡々と語る松たか子の怖さが伝わってくるのだ。「パチンと弾ける」「なーんてね」と来て、最後には「ドカーン」というセリフが印象に残る。
演壇の下に隠した爆弾は森口が修哉の母親の研究室に持っていったのだが、はたして爆発は本当にしたのだろうか?と疑問が残る。もし爆発させたのなら、自らも罪をかぶることになる森口。修哉には美月殺しという事実があるので、復讐としてはそれだけで十分なはずだからだ。ラストでは、体育館で電話をかけながら森口が現れるので、ドカンという音は聞けないだろうしね(笑)
ものすごい
ある先輩から、「気持ちよい映画ではないけれど、映画好きなら観ておかないと」と言われて観たのですが、観た甲斐がありました。先輩、ありがとう! 娘を事故?で失った中学教師が、自らの教え子に犯人がいると判断して、教え子たちに責任をとらせる話。 湊かなえの原作は、「いやミス」と称されるだけあって、引き込まれてしまうが、読後感はどんより。その雰囲気を、見事に監督と主演の松たか子が映画化。本屋大賞を受賞した原作と並び立つ傑作映画となっています。 映画で知った方は原作も、原作で読んだ方はぜひ映画も、と両方おススメできる数少ない存在です! 松たか子の怪演にはものすごい迫力がありますが、周囲もなんだかうまいとか下手とかではなく、この映画の雰囲気を構成するパーツにぴったりハマっている感じ。監督が上手だったのだろう。 冒頭に書いた先輩の言葉「気持ちよい映画ではないけれど、映画好きなら観ておかないと」が全てなので、決して気持ちよい映画を想定して観られることがありませぬように。 その後、今度は宮部みゆきの傑作「ソロモンの偽証」前後編一気見で、再び同様の感動に出会うのであった。
分かっていても報われなくて余韻が悪い
あまりに報われない話
ハッピーエンドを求める映画ではないのはわかっているが、とにかく報われない
先生も死んだ子も殺した少年二人も殺された女の子も、みんなどん底に落ちる
そんな話
エイズに限らず、色々なことに過剰に反応する子供たちはリアリティがあった
最後までドキドキさせてくれるが、余韻が悪い作品
うそでしょ??
くそつまらん過ぎでしょ どうしたみんな?? なんでこんな映画が5とか4なのかがわからない 過大評価過ぎて笑っちゃう 撮り方も観にくいし音楽とか効果音とかそれに頼ってる感があって才能??そんなんじゃないでしょ 最後まで観ると時間の無駄だと思い途中で断念しました
数日間余韻が残るほどの衝撃作
なんで上映していた時に観なかったんだろう…と思うほどの仕上がりだった。
湊かなえさんの作品は何冊か読んでいて、どれも面白いのはわかっていたけれど、告白はまだ読んでいなかった。今回、Amazonプライムでなんとなく視聴して、釘付け。面白くなかったら止めよう…くらいの勢いだったけど、最後は床に正座?してガン見してしまった。
松たか子。こんなに演技うまいのか…マジで感動した。
松たか子は、女教師森口役。淡々と、自分の娘が、自分が担任だったクラスの生徒A,Bに殺されたことを告白し、「夫のエイズの血液を2人の牛乳に混ぜた」と話し、教師をやめる。
Aはお母さんに振り向いて欲しかっただけ。BはAと仲良くなりたかっただけ。2人とも、誰かに振り向いてほしくて、命の重みも理解していなくて、至ってしまった殺人。
「殺人をするつもりだったのに出来なかったAと、するつもりなかったのにしてしまったB(実際にはその瞬間芽生えたけれど)」
実際にありそうな、リアリティがある動機と行動だった。
Bはエイズになることを恐れて、そして命の重みを知り、狂ってしまう。Aは対局。自分に降りかかる問題はなんとも思わない。むしろ母親に知ってもらえるチャンスだと感じる。
最後、Aは一番自分を分かってくれる同級生の女の子を殺してしまい、そして、一番大切だった自分の母親を、森口の計らいによって、お手製の爆弾で自らスイッチを押して殺したことを知る。初めて見せるAの悲壮感。
そこへ森口が登場し、「なぜ関係のない人たちを、母親に知ってもらうために、自分と巻き添えで殺そうとするの?貴方が見てもらいたいのは母親でしょう?なら、その相手を殺しなさい。」と、淡々と言う姿が、本当に怖かった。
命の重さはすべて等しいのだ。なのに、それを人は忘れがち。それをここまで痛烈に感じさせるやり方があるだろうか。
大切な人を失うことが、どれだけ重たいか、なのに人々は命の重みを忘れてきていないか?世の中に問いかけ、優しい人がここまで変わると言う怖さを見せられた作品だった。
罪と罰を考える凄絶な授業
DVDで鑑賞。
原作は既読。
生徒に娘を殺害された女教師の仕掛ける、凄絶な復讐劇。誠に教師らしい方法で増長したクソガキどもをコテンパンに…
偉そぶって周りを見下していても所詮は子供。周到に見えて浅はかこの上無いのでまんまと地獄へ突き落とされました。
痛快さを伴いつつ、なんとも後味の悪い結末でした。
中島哲也監督はスパルタ演出で有名だそうですが、その甲斐あってか、松たか子などの大人の俳優たちも、橋本愛をはじめとする若手俳優たちも、ポテンシャルを限界突破した迫真の演技を披露しており、迫力に圧倒されました。特に木村佳乃演じる母親がえげつない狂気。その末路も衝撃的でした。
観終わって決していい気分になる作品ではありませんが、この後味の悪さが何故かクセになる。不思議とまた観たくなってしまう。とてつもない中毒性を持った作品だと思いました。
※修正(2024/04/26)
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