アジール・セッション

劇場公開日:

解説

舞台は文明が発展せず、衰退した未来。刑事の父と2人で暮らしているヒヨコは美大を目指す女子高生。ある日、亡き母が描いた絵を父が勝手に処分したことで、ヒヨコは家出を決意する。行くあてのないヒヨコは、人々がテントで生活するアジールというスタジアムに迷い込み、そこでストリートチルドレンのリーダー、アキラと出会う。監督は元ミュージシャンのアオキタクト。

2009年製作/60分/日本
配給:コミックス・ウェーブ・フィルム
劇場公開日:2009年7月25日

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(C)Tact Aoki/BROSTA TV/CoMix Wave Films

映画レビュー

5.0久しぶりにアニメで感動した

2009年7月30日
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

まず、アニメ映画でこんなに心を動かされるとは思わなかった。
しかもそれが新人監督による、ほぼ個人製作の、
決して大規模な作品とは言えないものだったので驚きだ。

主人公の女の子、男の子、その他すべてのキャラ、
誰かしらに皆が感情移入出来るのではないだろうか。
群像劇といったら大袈裟なのかもしれないが、全員のキャラが濃い。
短い尺に無理やり詰め込んだ感じはあるが、テンポは良いと思う。
ただ、もっと尺があれば、間や余韻なども挿入出来て、
より良いものになったかもしれない。

監督が原案から脚本、音楽に至るまで全てを手掛けているとのことだが、
この監督がこの作品を持って伝えたいことがストレートに伝わる。
とくに主役の男の子がスカっとさせてくれる。
自分の気持ちを代弁してもらうような、または自分に喝を入れてくれるような、
とにかく気持ちの良いキャラだった。
主人公の言動、行動、ひとつひとつに物凄いパッションが溢れており、
それが怒涛のごとく降り注いでくるのだ。

気分よく帰宅できるだろう。そして帰宅した後は興奮して眠れないかも。

噴気する気持ちを後押ししてくれるような、情熱的な映画であった。
最近のものには珍しいかもしれない。

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