サマーウォーズのレビュー・感想・評価
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OZ設定のガバガバさ・・
アニメーションや夏の空気感、デジタル世界の雰囲気("僕らのウォーゲーム"っぽさ満載ですが・・)は好きだし、夏にロードショーされているとつい観てしまう映画です。
ただどうしても、OZの全体的な設定の絶望的な浅さが気になります。
他にも言及している方がたくさんいますが、管理者アカウントのパスワードが解かれただけで侵入できる脆弱性と、そんな脆弱なシステムに現実世界のインフラに影響を及ぼすような権限が紐づいているという大胆過ぎるシステム・・・・他のところをリアルに作っている分、「そこはファンタジーです」っていうのは無理があるなと思います。
物語のめちゃくちゃ根幹に関わる設定なのに、そのあたり多少なりとも詳しい人を監修に入れるとかできなかったんでしょうか?当時のITのレベルを考えたとしてもガバガバ設定と言わざるを得ないです。
OZの世界が出てくるたびに「そうはならんやろ」というツッコミしか出てこなくて、ストーリーに入り込むことができないのが本当に残念です。
順当に面白いエンタメアニメーション
最近色々とアニメを観るようになったので、細田守監督の最高傑作と言われる本作をNetflixで鑑賞。うん、普通に面白かったです。突出してないけど順当でした。
OZの世界観だったりアニメでしかできない表現が良かったですね。あれはなかなか実写では難しいでしょう。実写だと「レディ・プレイヤーワン」みたいに何処かしら現実と地続きになるので、いかにもアニメな世界観はアニメならではですよね。OZ内の中心が日本風のお城みたいな建物に変わっていく描写とか、頑張ればCGでも可能かも知れませんが実際問題大変過ぎて無理でしょうしごちゃごちゃし過ぎると実写ではわかりにくくなっちゃいますしね。でも、あれってアニメで作っててもハンパなく大変だったのではないでしょうか?
ストーリー的にはちょっと青過ぎて。それにいかにもアニメって表現には苦笑いだったというか。キスされて鼻血出るって何十年前から同じ表現してんねんっと思ってしまいました。あれはアニメのお約束ってヤツなのでしょうか?吉本新喜劇みたいな感じでわかる人にはドッカンドッカンくるみたいな?まぁ、アニメにリアルさを求めるのもお門違いな気もしますけどね。多分、細田守監督は優秀なアニメーターでありストーリーテラーではないのかなっと感じました。
主人公やヒロインもちゃんと活躍させてましたし、王道エンタメアニメーションだったのではないでしょうか?これで花札のルール知ってたらもっと楽しめたんだろうなぁ。
夏ですね〜
細田守監督作品は『時をかける少女』を観てDVDも買ってかれこれ15年くらいでしょうか?『未来のミライ』まで細田監督作品に触れずに来てました。
今ごろかの名作『サマーウォーズ』を観てるの?!って言われそうですが、先日『竜とそばかすの姫』を観てレビューで『サマーウォーズ』との対比があまりにも多いので「これは観ておかないと」って焦って観た次第です。
やはり12年前なので当たり前ですがガラケーがメインであることに時代を感じました。
『竜と〜』でみなさんが脚本のことを多く語っている理由がよ〜くわかりました。納得です。でも10年以上前にこんな壮大な物語を映像化された細田守監督の凄さを感じます。デジタル化が飛躍的に進んだ今、またネットの世界を描こうとされた監督の心情がこれまたよ〜くわかります。
※『未来ののミライ』も正直好きですし、酷評されていることに違和感も感じてます。
なんだか夏になるとゆずの『夏色』とともに毎年触れたくなること、わかりますね〜
やはり評判通り面白かったです、今さらですが。
【おばあちゃんの人生訓】
皆んなで知恵を出し合って、そして、お腹をすかせちゃダメ。
「竜とそばかすの姫」を観た後、これを地上波で見たけれど、今でも、「サマーウォーズ」の方が好きかななんて思ったりする。
僕は、幼い頃まで遡れば、祖母に諭されたことによる影響が大きかったなと思うことが沢山ある。
田舎のお寺の娘だった祖母は、高等女学校の先生だったこともある教育者で、差別を嫌う人だった。
末娘の僕の母親を、お寺の血筋のくせに、ミッション系の幼稚園にわざわざ通わせたり、宗教への変なこだわりもなく、もし僕がキリスト教徒になったら、どう思うと試しに中学生になって聞いたら、べつに構わないと、僕が僕であることには変わりがないものと言っていた。
僕の母親が入院した時に、お隣の国の人と妙に仲良くなったりするのは、祖母の教育のせいだと思う。
この作品は、仮想空間のバトルや、こいこい、数学の設問も含めて、ハラハラ感は格別だ。
その後ろには、いつもおばあちゃんが、どこかにデーンと構えているのだ。
死してなお、影響力を残そうとした武田信玄のようでもある。
物語はオーバーだけどシンプル、夏希のこいこいに多くのアバターが自身を預ける場面は、胸が熱くなる。それに、健二の鼻血は、”サマーウォーズといえばこれ”というほど忘れられないシーンだ。
日本の夏の風物詩だ。
「知恵を出し合って、お腹をすかしちゃダメ」
バカさ加減がどんどん明らかになるどこぞの政府の連中に言ってやったら良い。
人の意見は聞かない。
知恵も出ない。
その上、協力金は届かずに食べるにも困ってる人がいるのだ。
そういえば、僕の通っていた高校の教師に、日本史の最初の方に出てくる、日本で最も古い名前の一つの一族の末裔がいた。
噂では、外の門から、母屋まで、車で何分かかかるらしいと聞いたことがある。
本当だったのだろうか。
絵がポップアートみたいで目に楽しいのだけど、物語としては色々突っ込...
タイトルなし(ネタバレ)
金曜ロードショーでやってたので観ました。
細田守の新作竜とそばかすの姫が上映されるからね。
サマーウォーズは過去にも何回か観たことあるけど、久しぶりに見たら、サマーウォーズはガラケー時代だった。ガラケーでozにアクセスするなんて、多分パケット通信だから料金は月にうん10万円くらいになるんじゃない?
絵が暗い。もっと明るくても良い気がするけど、どうだろ?
武士の心でAIと闘え!
金曜ロードショー三週連続細田守監督作品。『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』と続き、三週目は『サマーウォーズ』。主人公はごく普通の男子高校生。先週・先々週放送された二作品の主人公と比べると特殊な環境で育ってきたわけでも無く、心に傷を抱えているわけでも無く、美人の先輩に憧れる数学好きのどこにでもいそうな高校生。特別彼に魅力を感じたり感情移入する事は無かったのですが、ネット世界を舞台にした設定は面白かったです。
AIが暴走し仮想世界が大混乱。その危機を救うべく立ち上がったのは田舎の武家の末裔の大家族。アカウントとかアバターとかネット世界とは対極にいそうな武家一族があれやこれやと奔走しながらも一致団結して世界を救う姿が微笑ましかったです。特に黒電話で各界のトップ達に活を入れるおばあちゃんの人脈とエネルギー!なんと頼もしい事でしょう。
ネットの浸透によりコミュニケーションツールも多様化しています。メールやアバターでも、黒電話や手紙でも根底にあるのは心を持った人間同士。AIがどんなに進化しようとも人間はそれに呑み込まれてはいけないですね。
童貞は夜に細田作品を見ると死にたくなるよ!
前世でどれだけ徳を積んでいればこんな青春送れるんでしょうね。私の前世は殺人鬼か何かだったのだろうか。
ストーリーは至ってシンプル。家族を中心とした絆モノです。いい意味で捻りがなくて予想通りに話が進んでいくので気楽に感動ポイントで泣くことができます。
そして皆さん言ってる通りインターネット世界も面白いですよね。あの白をベースにしたシュッとした世界。よく僕らのウォーゲームの2番煎じなんて言われてますけど飽きずに見られるってことは監督の実力なんでしょうね。尊敬します。
そして現実のストーリーも良いんですよね。家族に青春!ラストシーンを見れば童貞は絶対ツイッターに「死にたい」ってツイートするでしょうね。私はした。
最後に少し気になったところを。個人的に気になったのは声優さんの演技です。大体を声優ではなく俳優が演じられてるのもあり、声の演技に慣れてない感が出ている方が多かったです。でも見てたらストーリーが面白すぎて気にならなくなりました。
良い映画です。見てない方はとりあえずご覧ください。
仮想世界におけるアカウントの乗っ取りが現実世界にも影響を及ぼし、や...
浅い。
家族の結束はトップが重要
OZの世界観は素晴らしいんだけど・・
細田守監督の最新作。
細田さんは「時をかける少女」(2006)で一躍有名になったアニメ監督。「時をかける少女」は一昔前(1983年)に原田知世さん主演の実写映画が制作されてるが、そのリメイク(というか続編?)。かなり大胆な解釈というか、活発なキャラクターが作品内でバタバタと暴れ回る、凄くアニメらしい、楽しい作品だった。
同じく監督をされた、ONE PIECEの劇場版アニメ「ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島」(2005)も拝見した。ONE PIECEの他の劇場版は観ていないが、テーマが仲間の絆であり、子供向けとは思えない(…というか、完全に大人向けだったように思う)、ONE PIECE特有のお気楽なノリだけではなく、仲間内での感情の軋轢を扱った、かなり深いテーマの作品だった。そして、もちろんアニメとしても大変完成度が高かった。
そんな監督の作品なので、観る前から期待大。
さて、内容だが、さすがという完成度。アニメとして。キャラも活き活きと動いてる。主人公とヒロインの声優はかなり演技が下手糞だったが、全体的にクオリティは高い。しかし、脚本、というか世界観にかなり穴があったように思う。
まず、事件の発端である「ハッキング」。もっと詳しく言うと「パスワード解除」。OZという仮想空間は、アニメらしい素晴らしい表現、早く実現してくれないかな?と思えるようなワクワクするような世界観だったが、人類の大半が繋がっているいわば超大規模なSNSサイトなんだよね、これって?最高のセキュリティが施されているはずではないのか?主人公含めて世界で55人も解いてしまえるような簡単な暗号が、管理者パスワードのはずがないじゃないか。。今のネットセキュリティに関する知識が無いか、あえて無視したかのどちらか。はっきり言って、現在の暗号は暗算で解けるようなレベルの代物ではない。
事件の発端なので、これが発生しないと物語が進まないわけで、主人公の特徴「数学オリンピックの代表になるくらいの数学力」が生きる場面はココにしかないわけだが、あまりに展開が強引過ぎる。。
また、既に日本ではかなり失われているであろう、大家族的な繋がりのある血族の中に、主人公が突如ほうりこまれる展開はリアリティが無いのだが、とりあえず良しとする。大規模サーバや漁船などアニメ的な強引な展開も必然性あるし面白いから良い。しかし、そもそもOZのハッキングPGは、「知識欲」のみを植えつけられたPGなんだよね。そして「ゲーム好き」。そんな特徴のPGが、何で衛星を原発に落とそうなんて考えるんだ??
こないだ、小説「アイの物語」を読んで、進化したAIは人間とは全く違った存在で、むしろ人間よりも倫理的である、という結論を感じた身として、どうもこの展開が納得いかない。何故コンピュータが人類の滅亡など望むのだろうか??
「世界を救え!!」という話は、昔からアニメで扱ってる使い古されたものだけど、さすがにここまで何度も扱われると嘘臭くなる。単に「家族を守る」って展開でもいいじゃないか。このアニメのテーマは「家族の絆」なわけだし。
小説もアニメもフィクションなので、現実的である必要は無い。しかし、前提となる「世界観」から逸脱するのは論外。どんなフィクションでも「世界観」が作りこまれていないと、作品自体の説得力を失ってしまう。
そういう意味で、ちょっとこの「サマーウォーズ」、世界観の環境設定が物足りなかった。
あとは「恋愛」。別にいらないよなー、この要素(笑)
この作品の中で、無理に主人公と夏希がくっつく必然性が無い。
前回観た「東のエデン」もそうなのだが、無理に「恋愛」話に持ってく必要無いんだけど。。
OZの表現とか素晴らしかっただけに、その2点が残念だった。
よろしくお願いしまぁぁぁぁぁああす‼︎
やはり夏といえばこれですね。
傑作というよりかは名作。
でも、ちゃんと観たのは初めてでした。
とある数学好きの高校生が、憧れの先輩のおばあちゃんの誕生日会に巻き込まれ、ひょんなことから世界を救うことになるというひと夏の物語。
こんな青春らしい設定無いだろ!とは思いますが、そういう有り得そうで有り得なさそうところが僕は好きでした。
ネット映画であり、ヒーロー映画であり、家族映画であり、青春恋愛映画です。
OZという仮想現実空間。
現実もそのうちこんな感じになっていくのでしょうか?
完璧に見えるものにこそ危なさが隠れているというテーマは単純ですが、改めてハッと気づかされる映画でした。
僕は数学が苦手ですが、きっと数学がほんの少し格好良くて気になると思います。
キングカズマ格好良かったぁ!
夏希はアバターも美しい。
信州上田が舞台ということで、真田の戦法を実際に応用しているシーンもありました。
それから、家族について。
栄婆ちゃんが伝えたかったこと。
SNSが当たり前で家族のかたちが揺らいでいる今、一家が揃うというカットは新鮮で、反発し合いながらも一つに纏まっていく様子は見習いたい限りです。
そして、もちろん健二と夏希の恋愛模様。
最後のキスシーンは、数あるキスシーンの中でも特にお気に入りの名シーン。
栄婆ちゃんの着物から夏希へと、所々で見られる朝顔はとても夏らしくて良い演出でした。
健二と夏希が手を繋ぐところや花札の場面など泣けるポイントも満載です。
細田守監督の作品はだいぶ好き嫌い分かれるようですが、夏に観るにはぴったりの清々しい作品だと思いました。
因みに、個人的な1番のおすすめキャラは、ずっとテレビにへばり付いて上田高校の野球の応援をする陣内由美です。
主人公健二が「ヘタレ」って設定も良いですね。
AIが暴走した仮想空間を守るべく、主人公健二と、健二の先輩夏希家族のが戦う物語。
時をかける少女を製作した細田守監督の作品だけに、期待値MAXで鑑賞した映画です。
その期待に違わない秀作でした。
典型的なアナログと思われている「家族の絆」をベースに、デジタル世界の危険性・問題性を洗い出して展開するストーリーは秀逸でした。
特に、中盤からは畳みかけるようなAIと戦う展開は見事。114分の上映時間も中だるみなく、あっという間に鑑賞することが出来ました。
正直、「デジタル空間の闘い」については、余り共感を抱くことが出来ません。所詮、「非現実社会」だから、と割り切って鑑賞してしまうからだと思います。この作品では、現実社会とのリンクがしっかりと明示されていた分、その違和感を減じることが出来た、感じています。
ご都合主義の代名詞作品
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