サマーウォーズのレビュー・感想・評価
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すごいと思った
アニメとしてのクオリティがものすごく高いと感じました。特にオズ内でのアクションは本当にすごかったです。
田舎町でパソコンカタカタする設定という部分で、発想の豊かさを感じました。
一つだけ残念なのはパスコードの解読方法に一切の理屈がなかったことでしょうか。
ジブリだけがアニメじゃない!
映画館に行って観た当時、細田監督の世界観に圧倒されました。
食い入るように観たため、あっと言う間に終わっていました。
少年の頃のワクワク感を戻してくれるようなそんな作品です。
テレビで鑑賞。 絵はすごくキレイだし、今のネットワーク社会の 危険...
テレビで鑑賞。
絵はすごくキレイだし、今のネットワーク社会の 危険性と、それでも人と人との縁は変わらないっていうテーマは 伝わってくるけど、、
全体的にパンチに欠けて印象が薄かった。
時をかける少女が面白かったので過剰に期待してしまいました。
これは、すごい映画だ!
『おおかみこどもの雨と雪』を観て、まぁまぁな感じがしてたので、細田監督はこの後続けて観るかどうか迷っていたりしたのですが、これは観て良かったぁ!! まさか、こんなに素晴らしい作品とは!!
LOVE MACHINEのモンスター造形は、ここ最近では類を見ないほど圧倒的でしたし、脚本も良かった! 緊迫感と甲子園の同期するところなんか、演出も良かった!
いや、アニメのすごさを知りましたですよ。これは、見逃さなくて良かったと思える作品でした!
セカイ系にする意味がない
物語は、インターネット上の仮想空間が実社会と密に連携している世界で起きるハッキング事件を背景にし、テーマとしては、実社会での絆があってこそのバーチャルな世界の利便性であるべきだというところか。本作に登場する大家族や、終盤にインターネット上で交わされる大勢の交流=絆みたいなものを描いていると解釈するべきなのだろう。
さて、本作はSFファンタジーのような世界で展開する訳だが、そのSF的な要素には何一つ目新しさは無い。むしろ、この仮想空間の描き方はかなり雑な設定しか提示されていないので、イクラでも突っ込むことができてしまう。まぁ、それは制作者の意図としてあえて大雑把な概念しか提示していないのだろうが、だとしたら現実社会の方にリアリティがあるかといえば、何だかこの家族にも全くリアリティがない。
いわゆる「セカイ系」の作風ではあるが、セカイ系には主人公半径10メートルくらい描写に何らかの共感できるようなリアリティと、それとは相反するようなスケールの大きな世界的事件が共存するからこそ面白い訳だが、主人公の半径10メートルに起こる出来事も、世界的な事件も、どちらも共感できるような世界観が構築されていない。むしろ、無理矢理セカイ系にしないで、細谷監督には、真っ正面から家族や絆をテーマにした作品を作って欲しかった気がする。
もう一つ難点を言うと、人物描写が薄っぺら過ぎる。栄おばーさんだけは魅力を感じられ、主人公の一人である健二は何とかキャラが立っていたが、もう一人の主人公である夏希に至っては魅力あるキャラクターとしてまったく描かれていない。単に花札のコイコイが強いってだけだ。侘助なども重要なキャラなのに、全く薄っぺらい。同級生の敬は、なぜか常に絶対安全な状況にあるようで、俯瞰して状況判断できているがとくに説明は無い。他の登場人物もまた、それぞれ一応の設定があるのに、ほとんどモブ扱いに過ぎない。
まぁ、『時をかける少女』で大林宣彦に喧嘩を売り、本作の次に作った『おおかみこどもの雨と雪』で宮崎駿に喧嘩を売った細田監督なので、本作は押井守と庵野秀明に対してまとめて喧嘩を売ってるのかもしれない。それならそれで構わないが、この程度で勝負を挑んでも、勝負になってない。
細田監督作品としては凡作だ。
苦手な映画。
私の苦手な日本の要素、例えば村社会、協調性、保守的な部分を肯定的に描いていて好きではない映画でした。
自由にしてるのが悪く感じるというか、危機的な状況に協力する姿勢が合わなかったです。
あと、養子が反抗的になるとか古臭く感じました。
わびすけさんのキャラクターは良かったのですが、位置づけがイマイチで本当に残念でした。
アナログとデジタルの融合美
田舎の風景とコンピュータの中と風景とが入り混じる美麗な世界。田舎の古民家にスパコン持ち込んでバーチャル世界で戦争するというアンバランスさが面白い…。ていうかどんだけスキル高い人集ってんだよこの界隈よ。
アクションシーンがとにかく格好良く、キングカズマ惚れる。三度くらい惚れる。が、ヒロインナツキがどうにもあまり好きになれず、感情移入が難しい…。
主人公は決めるところ決めるかっこよさ。おばあちゃんと花札やるシーンはまるで婿と酒を酌み交わす姑のよう(笑)。とにかくおばあちゃんが男前すぎてな。
きちんと伏線を回収して終わってくれるので、ストーリーとしても気持ちのいい話でした。でも結局これって犯人的なひとはいないんでしょうか。
映像が綺麗だと思いました。
あんまアニメは見ないんだけど、オススメされたので見ました。
しょっぱなからオズの世界の説明。立体的な世界観がバアーッと出てきて、その映像のかっこよさに初めからやられました。
日本家屋、日本でよく見られる夏の風景、駅のホーム、キオスクでの描写など、細かな絵がどれも非常にキレイで感動的でした!外国人にも見てほしい。
現実世界とネット上の架空の世界の話が見事に融合した、面白い作品だと思いました。
金髪の警官が氷を持っていくシーンではイラっとさせられました。あと、花札であんなに興奮したのも初です。かなり感情移入しながら見てしまいました。
次回作も期待したい。
それで一体、何が解決したというのだ?
という、わだかまりが残りました。
この映画の主人公は実はヨネスケ・・・。
彼の心の中で一体、何が解決したというのだ?何が昇華したというのだ?何が進歩したというのだ?
この映画はアクションとしての面白さは大いに評価したい。
最後まで楽しんでみることもできた。
監督の過去作の焼き直しだけあってストーリーは良く練れている。
しかし、肝心の映画の魂のようなものが歪んでるんじゃないかと感じました。
もっと頑張って人の心を揺さぶるような作品を作ってほしいと思います。これじゃ宮崎作品にはとうてい適いません。
ただ、全体としてはいい点を付けてあげられるレベルだと思います。
時かけ も良かったです。
おおかみと・・・は駄作だったらしいですが。
駄作なんか巨匠でもバシバシ作ってるので気にしないでどんどん意欲を持って次の作品に挑んでほしいと思います。
色々な「?」は勢いでカバー(笑)
単純にエンターテイメントとして楽しめました。
ネタバレになるので具体的には記しませんが、
細かい「?」はいくつもあり、ストーリーが無理目な所も多々ありますが、
存在しない世界を表現し、その世界と交差し展開されるので
エンターテイメントだと割り切ってしまえば楽しいです。
又、割り切れるだけの世界観はあると思います。
物語の内容も、「絆」の表現が非常に明瞭であり
さらにドキドキ、ワクワクもあります。
「絆」の表現が非常に明瞭であるが為に
お寒く感じてしまう方も中にはいらっしゃるのかなとも思います。
自分的にはお気に入りの映画です。
細井守×貞本義行の傑作
相変わらずの絵の描写や脚本力ですね。
ただし少し気になった点を・・・
・コンピューターAIの暴走を食い止める話だが、夏にする必要はあったのか?
・陣内栄、死ぬタイミングが早いのでは?
現実と仮想空間の対比が楽しい
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 85
ビジュアル: 85
音楽: 75
物語はかなり大袈裟だし無茶苦茶だし、真面目に考えるといくらでも粗探しは出来る。だけど新しい技術の流れに対応した設定が新しい時代を先取りしている。そして仮想空間の中の独特の画像とそこでの疾走感あふれる動き、それと現実空間のどこか懐かしさを感じる美しい夏の田舎の豪邸での人々の動きの対比などが面白い。 どこかゲーム感覚で世界を動かそうとするのも今時の価値観だろうか。それでも若い男女の純情さなども織り込まれているし、映像の楽しさもあって独自の世界を堪能出来たし、見ていて楽しかった。「時をかける少女」と同じ細田守監督作品だが、同様の若者の新鮮な疾走を微笑ましく見れた。
長野県・上田市を舞台にしたスタッフのセンスに感服!
ここ何作かの宮崎監督やジブリの作品よりも、はるかに見ごたえのある内容と絵作りを見せてくれた。細田監督の作品は初見だったのだが、評判どおりの演出力に感心させられた。
何より感心したのは、長野県上田市を映画の舞台にしていたことだ。それは、上田市の歴史と街づくりを知っていないとできないことだからだ。
この作品でも言われているように、上田市は戦国時代より真田氏の居城があった街だ。豊臣秀吉が死んだあと、豊臣の勢力を一掃させたい徳川家康は、上田の真田の城を大軍を率いて攻めた。それに対し、少ない軍勢だった真田氏は知能戦に持ち込んだのである。
真田は、上田のお城へと向かう道を直線にせず、すべて直角に曲がるコーナーを入り組んだ迷路にし、さらに城の周囲にお寺や墓地を点在させて、敵に簡単に城に入り込ませないという、幾何学的な戦法で徳川の大軍を迎え撃った。そのかいがあって、少ない軍勢ながら二度にわたって徳川軍を退けることに成功したのだ。
この映画では巨大なコンピューターウイルスにひとりの数学の天才が、上田市の真田ゆかりの家で迎え撃つ、というのは、まさしく、徳川相手に知能戦を挑んだ真田そのものの姿なのだ。おそらく、上田市の歴史を知っている者たちの中には、この映画の物語に、思わず「やるなあ」と言ってしまうくらいに感動し、見入ってしまった者が多かったはずである。ひとつの街の歴史に物語を一体化させる、という、なかなかできることではないストーリーテリングのセンスの良さがあったからこそ、この作品は成功したことは疑いもないことだと思う。
さらに、この作品で感心したのは声優のキャスティングだ。主人公の数学の天才と先輩の女子高生は、一歳違いという設定だが、調べてみると、数学の天才役の神木隆之介と女子高生役の桜庭みなみは、設定どおりの一歳違いの高校生くらいの年齢のようだ。だからなのだろう。お互いに声優の経験など浅いのにもかかわらず、若い一歳違いの男女の心の機微や恋心が、セリフの話し方に素直に出ていて、それもこの作品の魅力になっていたことには驚かされた。主人公二人の関係性がこの作品の肝であるにもかかわらず、プロの声優でなく、同世代のタレントに挑戦させ、見事にはまったのも、スタッフの大ファインプレーと言うべきことだと思う。つい最近、「僕の初恋キミに捧ぐ」という映画でのキャスティング・ミスに遭遇しているだけに、アニメでありながらもキャスティングに工夫をこらしたこの作品の良さは、余計に印象的なものとなった。
本当にいい映画をつくろう、というスタッフの姿勢があれば、アニメだうと実写だろうと、観客の共感を呼べる、ということを、この作品は実証しているように思う。
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