イキガミのレビュー・感想・評価
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わたしたちは改めて幸せだなぁと思った。
いきなり明日死ぬことを宣告されたら。 生きることが当たり前と思って日々過ごしている人には 自分にとって生きるとはなんなのか考えるいい機会になると思う。 日頃から、自分は何をすべきなのかを考えてる人には必要ない。 ただ、この映画の中の人々が羨望する制度のない世の中が、 いまこのリアルの世の中なのだから、 わたしたちは改めて幸せだなぁと思った。 2011/1/4
意外と考えさせられる映画
期待以上に面白かった。松田翔太のクールなキャラが結構ハマッていて、イイ感じだったんじゃないでしょうか? 正直にいって、深い、暗い、重い・・・とてもダウナーな映画。でも、人の死を題材にしているからこそ見えてくる、キラキラした一面があり、そこを描くための映画なんだってことが理解できる。設定が近いところでは、「バトルロワイヤル」や「リアル鬼ごっこ」なんかだろうか。 この手の映画を、好物な人がいる事は理解できるけど、私は、「結局は美談なんでしょ?な〜んかイケスカナイ映画だな〜」ってなる。「恋空」とかみたいなカンジっていうか…展開が予想できてしまう。 【名台詞】 松田翔太の部長の、笹野高史の言葉より。 「誰もが感動的な物語に飢えている。これって、商売にして潤う人間がいる。結構な事ではないですか。」 この映画自体が、まさにそうだな。って思った。上手いな。これって、この映画を見ている私達のことなんだよね?(笑)
好きじゃないけど泣かされる
これもだいぶ前から凄く気になってたんだけど、タイミングを外してて、やっと見た。 話自体はちょっとおいおいっていうのとか、後味悪いんだけどだいぶ泣かされた。 特に山田孝之くんの演技はやっぱすご過ぎるーー。
死んだつもりで生きてみろ
原作のマンガは読んだことがないから実写化についての意見はなかった。
そのおかげか、違和感なく観れて、そして意外といい作品だと感じた。
映像が少しダークなところも設定とマッチしていてよかった。
ストリートミュージシャン、引きこもり、目の見えなくなった妹をもつ兄の3つのドラマがあり、イキガミを届ける藤本の葛藤と届けられた者たちの心情が上手く表現されている。
確かに「みちしるべ」にしても、イキガミを届けられ、残された時間がわかっていたから輝きを放つことができたのかもしれない。
どうしようもなくなった時、死んだつもりで生きてみるのもいいのかもしれない。
すこし、話詰め込みすぎでは?監督の意図が分かりにくい。
うーん。
漫画を原作にした映画化なのですが正直、監督の意図って何?
と素直に思ってしまいました。
全部で3人のイキガミを受け取った人とその配達人の話ですが
何を表現したかったのか全て中途半端に感じてします。
俳優さんたちの演技は素晴らしいです。
特に成海璃子、山田孝之のそれには多くの人が涙ぐんだでしょう。
だがそれも本来のあり得ないパラレルワールド的な不気味さと、それに翻弄される人間性の在り方、そして涙を誘う秘話。
どれがポイントなんでしょう?
この3つのテーマがところどころで薄く重く、描かれていて
正直観る側にとって理解しずらい。
最後の姉妹の悲話だけに絞っても良かったのでは??
SFチックな作品には思えなかったんですが
「リアル・鬼ごっこ」みたいな近未来パラレルワールド感は
あまり感じられませんでした。
残念ですがもうひという感じです。
予想外
原作マンガは読んでなかったし 予告で面白そうな話程度の予備知識。 いい映画だった。 予想外に泣けた。 この設定でこんなヒューマンドラマに仕上げれるのは やっは最近良く聞く、日本の文化って奴なのかな~って思う。
イキガミは「逝紙」と書きます
まったく期待していませんでしたがとても涙をさそうつくりになっていました 3つに別れた物語それぞれに涙をさそうところがあります 母もひとりも洗脳されているのかいないのか・・・ 続編を考えているような終わり方ですがそれも良しです ただひとつ、カーテンを開けるとそこは・・・・・ ってシーン その代金は、詐欺で稼いだものなんだよね そんなものは認めない 感動が半減だね せめてもう少しマシな職業でいてほしかったよ
満開の桜がまぶしい
自ブログより抜粋で。 -- 原作自体とても感動的で、映画化を期待するに十分な内容だったけど、期待した一番の理由は、この映画が瀧本智行監督のデビュー作『樹の海 Jyukai』(2004年)と同様、命にまつわるエピソードを綴った準オムニバス形式だったこと。 『樹の海 Jyukai』も命のありようを描ききった素晴らしい佳作だったけど、その卓越した演出力に感動のエンターテイメント性も加味されたら凄いことになるんじゃなかろうかと。 で、期待に胸膨らませて観た結果、期待に応えるどころか、期待を遙かに上回る見事な出来映えでした。 世界観的には荒唐無稽なマンガそのもののSF。だけど、サイエンスチックな要素はほとんどなくて、架空の世界を舞台にした社会派映画といった趣き。 まず特殊な世界観を丁寧に提示し、国の横暴による不条理を描いたエピソード1。 その不条理の裏側に隠された国家の闇を垣間見せるエピソード2。 そんな国にささやかな抵抗をみせるエピソード3。 一貫してダークな世界を描きながらも、それぞれが感動的な逸話となっていて、最後には希望の光も感じさせる周到な運び。 ただ、エピソードの1と3はわかりやすい感動話だが、2つめは風吹ジュン演じる女性議員の意味するところがわかりにくかったように思う。 不安を煽るザラついた映像に、監視カメラのモノクロ映像。 そういう裏打ちがあってこその満開の桜がまぶしい。 淡々と繰り返されるモノレールの映像で異世界感を表現してしまう的確な演出。 静寂の中の引きずる音、不意の事故にハッとさせられ、エンディングはやっぱりあの歌でしょうという思いに応えるように流れ始める「みちしるべ」。 いやもう、言うこと無しですよ。 監督として劇場公開作3作目にしてこんな傑作を世に送り出してしまうなんて、瀧本監督の今後が楽しみな一方、ハードルを上げすぎじゃないかと余計な心配までしてしまう。 先に「最後には希望の光も感じさせる」と書いた。 自分は笹野高史演じる課長の最後の言葉を小さな光と感じたが、観る人によっては“個人の無力”ととるかもしれない。 国家の繁栄のために切り捨てられる個人。 今住んでいるこの日本の行く末への漠然とした不安と重ねずにはおれない、切り捨てられる側の自分。 個の犠牲無しに成立しない国家の繁栄は正しいと言えるのか。なんて、しょせん負け犬の遠吠えなのかもしれない。 いや、そういう弱気こそが不安の正体で、切り捨てる側の思うつぼなのではないか。 だからこそ、ラスト、藤本は“そこ”に視線をぶつけるのだ。その瞳に光はあると信じたい。
残酷!!
死亡予告書が届けられると24時間で死んでしまうという残酷な設定が見る意欲を倍増さしてくれた。届けられた者達の残りの人生が美しく、命の尊さを感じた。実際にあり得ない法だから世の中の、少子高齢化、自殺、殺人罪など日本においてすごく増えているから、現実問題命というとても大切な事をこわしてはいけないことだと、当たり前だがそう思わしてくれたいい作品だった。
期待以上でした
原作を読んでいたので、さほど期待せずに見に行ったのだが、想像以上に良かった。映画向けに原作をうまく変更していて、オムニバス的な構成になっているのもよかった。このクオリティならば原作にはまだまだ映画でみたいエピソードがあるので続編に期待したい。
涙々・・・
最初から最後までずっと泣いていました(><)゜・゜。
とくに、山田孝之さんと成海璃子ちゃんのとこ。。。
とても妹思いなお兄さんに・・・
協力してくれた病院のみんなに・・・
この歌を輝かしたのは、君が届けた「イキガミ」です
映画「イキガミ」(瀧本智行監督)から。
国家繁栄のために、選ばれた若者に死亡時間が書かれた
「逝紙(イキガミ)」が配達される。(24時間後)
物語の設定としては、めちゃくちゃなのだが、
それを前提に考えると、なかなか考えさせられる作品である。
原作は、コミック「イキガミ」(間瀬元朗作)。
気になる一言は、その中の1人、田辺翼くんが
限りある時間の中で熱唱する「道しるべ」が、感動を呼ぶ。
「イキガミ配達人」の主人公が、
「死の宣告」が自分の仕事ということに悩んでいたところ、
上司役の笹野高史さんが、自信をつけさせるように言い切った。
「この歌を輝かしたのは、君が届けた『イキガミ』です」
黒澤監督の映画「いきる」で、主人公が癌を宣告された時と同じ。
人間、何かきっかけがあれば、輝けるのに・・と思う。
それが、死を宣告される「イキガミ」でなければ、もっといい。
そんなことは誰でもわかっている。しかし、現実は難しい。
その場では感動してもまたもとの生活に逆戻り。
この結末も、映画「いきる」と同じではないか。進歩したい。
え、それで終わり?
映画試写会のチケットが当たったので見に行ったのですが、え、それで終わり?という微妙なところで映画が終わってしまいます。国家によって、1000人に1人の若者の命が奪われるという法律の撤廃まで主人公にやってほしかったのですが、そこまでは至らず、ただこの国はだめだ、みたいな主人公の言葉で映画が終わるんです。
中途半端な終わり方に続編があるのかな?と思う気持ちもありますが、たとえ続編があっても私は見ません。
活き神ならいいのに。
この映画を観ながら考えていたことは、
「赤紙」世代の人々が観た場合どう思うんだろう?だった。
死が確約されるわけではないにしても、実際に受け取った
多くの若者が戦争でこの世を去った。そして親たちは、
「お国の為に」わが子を差し出し、万歳!万歳!と叫んだ。
この「逝き紙」という死亡予告証は国家繁栄の名の元に
作られた法律で「お国の為に」若者たちが死ぬことを指す。
有り得ない内容ながら設定はリアル、とにかく命の尊さを
国民に考えさせよう…とまで言い及ぶこの作品。
なるほどね…。今だから、作られそうな映画だと思った。
昨今の事件や自殺等のニュースを見ていても、
これほど命を軽視できる時代なのかと思うとウンザリする。
毎日毎日「殺人」「死亡」の文字が記事の中に躍り、
それが家族内の惨事である事例も、珍しくなくなってきた。
これは一体なんなんだと思う。たまに信じられなくなる。
子供が云々というけれど、明らかにその親世代もおかしい。
私たちはまだまともな世代だね。なんていっている自分が
最も事件を起こしている年代だったりすると唖然とする…。
そんな時代だから?観る価値があるというのも変だけど、
後味の悪さと恐怖、十二分に考えさせられた作品だった。
物語はイキガミ配達人の藤本(松田翔太)を語り部に進み、
3人の若者の死とそれぞれに24時間のエピソードを絡める。
芸達者な若者を揃えているので、それぞれに観応えは十分。
あと24時間で死にますよ…と言われたら、残りの時間を
どう生きるんだろうか…の不安や疑問を淡々と見せていく。
そうやって「死」を突き付けられて初めて、人生に希望を
見出し、さあこれから!となってゆくところが一番切ない…。
ギリギリの選択を迫られて初めて、生きる意味を見出した
若者を、あっけなく殺してしまうというこの制度の矛盾を
藤本同様、観客に考えさせることが目的なんだろうと思う。
でも命の重さは平等だというなら、引きこもりの佐野和真が
拳銃を奪うために起こした警官殺害はどうなんだろうか。
自暴自棄になった若者が起こす事件の顛末が曖昧すぎる。
24時間を全うできなかった彼への制裁がそれに値するのか。
陰鬱で重々しい内容の上に感動が被さるような展開の中で、
涙はまったく出なかった自分が一番揺さぶられたのが、
チンピラ兄役の山田孝之が妹を見送った後、病院の廊下で
「オレまだ死にたくねぇよぉ…」と膝を落とし嗚咽する姿だった。
死んだつもりで生きてみろ。なんて言葉が虚しい。
(戦後の平和な毎日の中で心を病む人が増えるのはなぜ?)
とにかく雑
とにかく雑。シチュエーションも演出も雑でリアリティがない。 テーマも古い。昔のSFによくあったテーマだ。 とにかく突っ込みだしたらキリが無いところを、力技でドラマチックに仕立てあげた感じが強い。 演出の力技は買うが、おそらく時間を与えてくれなかったのではないか? 「急造の欠陥住宅」になっている。 3つのエピソードだが 泣きたい人が見れば、どれかでは泣けるようにはなっている。 これもツッコミ出したらきりがない話ではあるが… 山田孝之の巧さが光っていた。 (一見感動的なラストだが、どうやって金を作ったかを考えるとなぁ…) 近未来という設定だが 今よりもっと遅れている世界に見える。 まずこんな穴だらけな法律が国会で成立するわけがない。 とにかく肝心要の法律の設定の詰めが甘いので説得力がない。 死亡予告通知の仕方もひどい。雑にも程がある。 本人以外に渡すとか、いなかったから不在通知をドアにはさんでおくとか、もうムチャクチャ。個人情報の扱いはどうなってるんですか? 不在通知風で飛ばされたらどうすんだよ! 死亡予告通知だけして、あと放ったらかしなんてのもありえない。 何するかわからんでしょ。普通に考えたら監視下に置くよね。 庁舎内で公務員たちが機械じかけみたく歩いているのも、今時とは思えない演出で目を疑った。
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