櫻の園 さくらのその
劇場公開日:2008年11月8日
解説
吉田秋生の人気コミックを映画化し、数々の映画賞を受賞した1990年の同名映画を、ストーリーを一新して再映画化。監督は前作と同じ中原俊。名門女子高・櫻花学園に転校してきた結城桃は、学校の伝統行事として毎年上演されていたチェーホフの「桜の園」の台本を見つけるが、過去のある事件がきっかけで、いまは上演が禁じられていた。桃はなんとか自分たちの手で「桜の園」を上演しようと奔走するが……。「ヤッターマン」の福田沙紀が映画初主演を飾る。
2008年製作/102分/日本
配給:松竹
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2022年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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セルフリメイクといえば故市川崑監督の『ビルマの竪琴』や『犬神家の一族』を思い出してしまいますが、この中原俊監督の『櫻の園』は設定だけを再利用した大林宣彦監督の『転校生』のように全く違う作品になっています。もちろんオリジナルが高い評価を得たことが条件であるかのようで、これをこなせば巨匠の仲間入りというステータスがあるのかもしれません・・・もしかすると『エヴァ』なんてのもそうなのかも・・・
吉田秋生の原作は知らないけど、オリジナル劇場版では劇中劇を巧みに散りばめ、演劇開演直前の2時間をほぼオンタイムで展開する独創性が素晴らしい出来でした。時折、劇中劇の台詞がそのまま登場人物たちの心情を表してるかのような演出があったり、同時進行する別の場所の女子高生たちの行動が繊細に描かれていることに緊迫感さえあったように覚えています。
ところが・・・なぜリメイクしたんでしょう?と疑ってしまいたくなる展開。バイオリンの道をさっさと諦め母と姉も卒業生である櫻華学園高等学校へ編入してきた主人公の桃(福田沙紀)。行き当たりばったりで11年前から封印されていた演劇部恒例の“櫻の園”を復活させることになる。しかし、今は廃部となっていたが、かつての演劇部員だった担任の先生(菊川怜)や教頭(富司純子)から猛反対。劇を演ずることさえ禁止だという、まるで野球を禁止される難局ばかりの「ROOKIES」のようで、本題にすらなかなか入れない・・・
何が問題かというと、演劇を出来るようになる展開において、それぞれのキャラの心理変化がほとんど描かれてないこと。一話一話の流れが大切な連続TVドラマとは違うのだ。台詞の練習シーンや細かな脚本は良かっただけに残念です。それに無駄な部分が多くて、どこかに伏線があるはずだと深読みしようにも全て裏切られる・・・まぁ、上戸彩はよかったけど。
そんなこんなでオリジナルには及ばないものの、細かなところでいいシーンがありました。特に印象に残ったのが桃の姉(京野ことみ)がシュークリームの差し入れするところ。オリジナルにもアイスクリームの差し入れがあったし、女子生徒のリアクションが細かく演出されてたなぁ・・・
尺をもう少し伸ばして2時間ぐらいにすればストーリーがもっと観る人に伝わったんじゃないかと思います。序盤の主人公桃のヴァイオリンの演奏が荒れる場面や桜の園の上演を諦めていた桃が再び上演に熱心になる場面も突然なので、もう少しその辺の心の変化や葛藤みたいな物の描写があればよかったと思います。それとも説明的な場面はいらないっていう硬派な考えなんでしょうか?この映画の最大のライバルは1990年版で、どうしたって比較されてしまうのでスタートから不利で、おまけにキャストの事務所のテコ入ればかりが注目され攻撃の対象になり、観てもいないのにけなす人ばかり多くさらにそのことがまた観客数減少に拍車をかけるという無限ループにはまってしまったとても不運な作品だと思います。DVDでしか観たことはありませんが、いつかどこかの映画館で再上演されることを願っています。
2015年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
リメイクしなくてもよかった映画。しない方がよかった。ストーリーも印象に残らず。
2015年5月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
テレビでやってて、原作漫画読んだことあったから見てみた。
漫画と全然違う!
普通の単純な女子校青春ドラマになってた…
可もなく不可もなくって感じでした。
キャストは杏とか大島優子とか武井咲とか豪華でびっくりした!