譜めくりの女

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譜めくりの女

解説

ピアニストを目指す少女メラニーは、音楽学校の入学試験で審査員を務める人気ピアニスト、アリアーヌの無神経な態度に動揺して失敗し、夢を諦める。美しく成長したメラニーはアリアーヌと再会し、演奏の出来を左右する“譜めくり”の役を任されるが……。2人のヒロインの愛憎を、自らも著名なビオラ奏者であるドゥニ・デルクール監督が情感豊かに描き出す。主演は「女はみんな生きている」のカトリーヌ・フロと「ある子供」のデボラ・フランソワ。

2006年製作/85分/フランス
原題または英題:La tourneuse de pages
配給:カフェグルーヴ、トルネード・フィルム
劇場公開日:2008年4月19日

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(C)Philippe Quaisse

映画レビュー

3.5あなたは理想の譜めくりよ

2024年9月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

難しい

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カズユキ

3.0復讐という甘い響き

2023年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

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こまめぞう

4.5ホロヴィッツも《黒子》に全信頼を置いていた

2022年6月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

たくさんのコンサートに行ったので、たくさんの譜めくりを見てきました。

一番感心したのは、横浜でのパイプオルガンのコンクール本戦。仲間同士での譜めくりは楽譜も鍵盤も覆ってしまう全身被さっての譜めくりで、どれだけ彼女たちは親友なんだよ!と思った光景。

よっぽどの信頼関係と、芸術に対する共感、そしてリハーサル時にはなかったその場での意気=息の共有が求められます。

You Tubeには下手くそな譜めくりで台無しの演奏動画がアップされていますし、
告白するとですね、僕自身が不安のあまり譜めくり役にキレて、本番の舞台で彼を追い出してしまった事があった・・
傷付けてしまったことを心から謝りたい。

孤独にさらされるステージで、演奏者がどれだけ譜めくりに頼って甘えてしまうかを、本作を観ながら思い出していました。

小さな挫折と憎しみを負った少女の、ピアノ曲に乗せたサスペンス。
小品ですが堪能させてもらいました。

・・・・・・・・・・・・

監督自身がビオラ奏者とのこと。
だから演奏者のメンタルが画面に如実に描き出されている。

カトリーヌ・フロは歩く姿が相変わらず綺麗ですね。

立派なお屋敷に住む弁護士・ピアニスト夫妻とその一粒種に復讐を果たして、自分に期待と愛を注いでくれた両親の元へと帰るメラニー。
《黒子》に徹する無名の存在が、ブラック・スワンのように微笑む横顔でした。



譜めくらせ の高慢、
後悔しています。
傷付けたほうが覚えているくらいですから、傷付けられたほうは一生の深手のはずです。

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きりん

4.0“歩”をめくって“と金”になり、縦横無尽に相手の家族をかき乱す・・・

2019年1月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ほんの些細な事件であっても復讐心を燃やし続けることはあるんだろうなぁ。あまり説明はなされてなかったのですが、国立音楽学校の入学試験(?)のピアノ実技のとき審査員の一人であるピアニストのアリアーヌ(カトリーヌ・フロ)が無神経な態度を取ってしまい、受験生のメラニーが散々な結果に終わる。10数年後、短大生となったメラニーがアリアーヌの家族に近づき、復讐するというお話。

 メラニーの両親が肉屋であるところなんて、どことなくホラーっぽい。にわとりを大きな包丁でさばくところも意味深だったけど、あの鳥がマリアーヌの息子が可愛がってた鳥だったのかどうかは不明。このシーンも観客をミスリードする手法だったのだろうか・・・なかなか巧い。

 動機も弱いし、復讐の念も伝わってこないことが逆に恐ろしさを感じてしまう。しかも、どんな復讐を企んでいるのかもわからないし、具体的な被害も受けないので、アリアーヌはどんどんメラニーを信頼していって譜めくりとしての彼女がいなければ演奏すらできなくなってしまう。そして、その信頼が愛情に変わっていく・・・そうくるか!異性間の愛情を勝ち取って復讐する映画は他にもあるけど、同性愛という武器だとはなぁ・・・

 短い映画だけど、謎を残しているところにも唸らされる。アリアーヌは2年前にひき逃げ事故に遭っている事実や、メラニーが父親に「順調よ」などと言ってるところで想像力をかきたてられるのです。しかし、写真の裏に書かれたメッセージがなければ、次はどんな手段を取ったんだろうなぁ。

 爽快感なんてのは無いんですけど、「なるほど!」と膝を打つほどのエンディング。それにしても、女の執念は恐ろしい。あんな家庭崩壊へと導くような復讐はやめましょうよ。クラシックピアノを断念するのはいいけど、そこで一念発起してパンクロッカーになってアリアーヌを罵倒するような歌をぶつけるとか、健康的な復讐を望みます・・・あ、これもやばいか・・・

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kossy