ターミネーター4 : 特集
ついに日本でも先行上映がスタートした待望のシリーズ最新作「ターミネーター4」。<審判の日>を阻止するために奔走したコナー親子たちの戦いを描いた前3部作に対し、<審判の日>以降の未来世界が舞台となる新3部作。前3部作を見ずに見ても楽しめる映画だが、やはりある程度の基礎知識を入れて見た方がより楽しめる。というわけで、シリーズを通して楽しむためのキーワードを集めてみた。(文・構成:編集部)
※ネタバレは避けていますが、ストーリーについて全く知りたくない方は鑑賞後に読むことをお薦めします。
「ターミネーター4」をより楽しむためのキーワード集
【Part1】キーワード編
●「T4」は「T3」の続き!
本作のストーリーは「ターミネーター3」の続き。「ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ」に続くものではないので間違えないように。「ターミネーター3」で初登場したクレア・デーンズ演じたケイトが本作にも登場。今ではジョン・コナーの妻になり、彼の子供を妊娠している。この役は「ヴィレッジ」のブライス・ダラス・ハワードが演じている。
●マーカスがサインをする用紙にある社名、サイバーダイン社とは?
本作で初登場するマーカス・ライトはある用紙にサインをするが、その用紙には「サイバーダイン社」という社名が記されている(字幕にも登場)。この会社は、人工知能搭載の軍事コンピュータ網“スカイネット”を生み出すが、スカイネットは人類を滅亡させようと考えるようになる。
●字幕に出てくる「審判の日」とは?
スカイネットが人類を滅ぼすために行動を起こす日のこと。スカイネットは世界中で核戦争を勃発させ、30億人もの人命が失われる。「ターミネーター」では1997年8月29日に起こることになっていたが、「ターミネーター2」ではサラ・コナーらがサイバーダイン社を破壊、「審判の日」は回避された。だが「ターミネーター3」では別の形でスカイネットが誕生し、2004年に「審判の日」が起こる。「ターミネーター4」の冒頭シーンは2003年、つまりこの「審判の日」の1年前。
●T-800とは?
ターミネーターには型番号があり、新型ほど数字が大きい。「ターミネーター」「ターミネーター2」でシュワルツェネッガーが演じたターミネーターの型番はT-800。ジョン・コナーはこの型にさまざまな思い出がある。「ターミネーター4」の舞台2018年で稼働中なのはT-700で、辺境にはT-600も存在、開発目前の最新型がT-800。
ちなみに「ターミネーター2」に登場するのは2029年から送られたT-1000とT-800、「ターミネーター3」に登場するのは2032年から送られた女性型T-XとT-850。
●ジョンが聞いているカセットテープは?
ジョンの母親サラ・コナーが録音したもの。サラは「ターミネーター」の最後、まだジョンが生まれる前から、ジョンが成長後に人類による反乱軍を率いることが出来るように、彼女の知識のすべてをカセットテープに吹き込んでいる。「ターミネーター」の舞台は1984年なので録音装置はカセットテープだった。
●ジョンが持っている女性の写真は?
ジョンの母、サラ・コナーの写真。「ターミネーター」のラストにこの写真を撮られるシーンがある。ジョンの父となるカイル・リースは、この写真をジョンからもらう。
●カイル・リースがなぜジョンの父?
「ターミネーター4」ではカイル・リースは10代の少年で、ジョン・コナーは30代だが、ジョンはカイルのことを「父親」だという。年齢が逆転しているのは、タイムトラベルが関係したため。「ターミネーター4」の11年後の2029年、スカイネットは後にジョンの母となるサラを抹殺しようとターミネーターを1984年に送り込む。それを阻止するために、ジョンはカイルを1984年に派遣する。そこでサラとカイルは恋に落ち、ジョンが生まれることになるのだ。
●ジョンがマーカスに言う「おまえとは存在する前から戦ってきた」の意味は?
ジョンの母、サラ・コナーは彼を妊娠する前からターミネーターと戦ってきた。そして、ジョンはスカイネットがターミネーターを創り出す前から母サラと共にスカイネットの誕生を阻止するために戦ってきたのだ。
【Part2】名セリフ編
本シリーズには「お約束のセリフ」がいくつかあるが、以下のセリフは今回も登場。誰がどこでどう使うのか、お楽しみに!
●「生きていたければいっしょに来い
(Come with me, if you want to live!)」
「ターミネーター」でカイル・リースがサラ・コナーに、「ターミネーター2」でターミネーターT-800がサラ・コナーに言う。
●「戻ってくる (I'll be back.)」
「ターミネーター」と「ターミネーター2」でターミネーターT-800が言う名セリフ。今回は誰がどんな意味で使うのか?
●「嵐がやってくる
(The storm is coming.)」
第1作のラストでサラが呟く。現実の嵐と、これからの人類の存続を賭けた戦いを象徴する嵐の両方の意味を込めて使っていた。
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