ターミネーター4 : インタビュー
「ターミネーター4」ジョン・コナーの父親となるカイル・リースの少年時代を演じるのは、「チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室」「スター・トレック」など出演作の日本公開が続く若手俳優アントン・イェルチン。自身もシリーズの大ファンだというイェルチンにインタビューを行なった。(取材・文:編集部)
アントン・イェルチン インタビュー
「マイケル・ビーンが演じたカイルを尊重して演じた」
――世界中の人が知っている大作シリーズに出演するプレッシャーはありましたか?
「プレッシャーはいつも感じているし、こういう有名な作品のときは特に感じるよ。それに僕は「ターミネーター」シリーズの大ファンだから、そういう意味でも大きなチャレンジだった。でも大ファンだからこそうれしくもあったよ。自分でやれるだけのリサーチはしていたので、不安な気持ちは捨てて、自分を信頼してカメラの前に立つようにしたんだ」
――1作目に登場するカイル・リースの少年時代を演じるにあたり、マイケル・ビーンが演じたキャラクターを取り入れた部分はありますか?
「もちろん。僕が今回演じたカイルはマイケル・ビーンのカイルを踏襲しているんだ。1作目で描かれているカイルの怒りや弱さ、孤独感、もちろん強さやヒロイズムなども含めすべて細かく分析して、それをマックGに伝えたんだ。それから彼と脚本を見直して、どうすべきか一緒に考えていったんだ」
――ちょうど昨日、TVで1作目が放映されていましたが、あなたが演じたカイルと外見も近い気がしました。
「僕もホテルで見てたよ。確かに映画の中での僕たちは似ているんじゃないかな。僕自身、マイケル・ビーンが演じたカイルを取り戻したいと思っていたので、彼の演技の中にあるカイルのスピリットを引き継ぎ、尊重して演じようと心がけていたからね」
――前半のマーカスとカイルのドラマは、今回の映画においてとても重要だったと思いますが、お互い大役に抜擢されたマーカス役のサム・ワーシントンと話し合ったことはありますか?
「サムとは親しくなる前からキャラクター同士の関係について話し合っていた。いろいろ話していくうちに、僕たち自身の考え方や仕事に対する倫理観も似ていることに気づいたよ。そうやってシーンを分析しながら、サムと僕とでマーカスとカイルの関係を作り上げていったんだ。
初めのうちはマーカスに敵意を抱いていたカイルも、最後は彼に対して親愛の情を持つようになった。でも、それと同時に信頼していたマーカスが機械だったという事実を知って、彼に裏切られたという思いもあるんだ」
――ジョンとカイルが出会うシーンは大きな見せ場だと思いますが、あのシーンはどんな気持ちで演じましたか?
「ジョンはカイルが自分の父親だと分かっているけど、カイルは何も知らないわけだよね。逆にカイルにとってジョンは抵抗軍のリーダーで、父親のような存在だと感じている部分があるんだ。確かにカイルは何も知らないはずなんだけど、ジョンとは何か繋がりがあるんじゃないかと無意識に感じているんだ。そういうスピリチュアルな部分も観客に伝えなければいけなかったんだ」
――「ターミネーター」シリーズは“I'll be back”などお約束のセリフやアイテムが満載で、今回も多数登場しますが、一番のお気に入りは何ですか?
「片手でショットガンを打つシーンはかなり練習したよ。“生きていたければ一緒に来い”という有名なセリフもあるけど、片手でショットガンを扱うのは小さい頃から憧れてたから、それができたのはうれしかったよ」
――5作目以降の出演は決まっていますか?
「まだ分からないんだ。世界各国で公開が始まる頃には分かるかもしれないけど。もしまた出演できたらラッキーだよね」
――では出演すると仮定して、最終的に1作目に繋がってまた過去にタイムスリップすることになると思いますが、全裸であのシーンを演じる準備はできていますか(笑)?
「もちろん! やるに決まってるじゃないか(笑)」
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