劇場公開日 2008年12月19日

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地球が静止する日 : インタビュー

2008年12月8日更新

ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」の巨匠ロバート・ワイズ監督による「地球の静止する日」(51)をベースに、人類滅亡の危機を描くSF大作「地球が静止する日」。本作では、ウィル・スミスの愛息ジェイデン・スミス(10歳)がキアヌ・リーブス扮する宇宙の使者クラトゥと心を通わせる少年を熱演している。そんな彼が映画について語ってくれた。(取材・文:編集部)

ジェイデン・スミス インタビュー
「キアヌは人間じゃない役がすごくうまい俳優なんだ(笑)」

映画出演2作目ながら、物語の鍵を握る少年ジェイコブを熱演したジェイデン
映画出演2作目ながら、物語の鍵を握る少年ジェイコブを熱演したジェイデン
2人の絆がクラトゥの心を動かしていく
2人の絆がクラトゥの心を動かしていく

父ウィルの主演作「幸せのちから」で俳優デビューを果たしたジェイデンが今回演じるのは、父親の死を受け入れられず、父親の再婚相手ヘレン(ジェニファー・コネリー)の愛を拒絶してしまう少年ジェイコブ。両親ともに健在で家族仲も良いというジェイデンにとって、この役は難しい役どころだったのでは?

「ジェイコブはお父さんが死んでしまったことがとにかく悲しくて、だからヘレンに対してイライラしてるんだ。そしてクラトゥが現れてからは、彼が新しいお父さんになってくれるんじゃないかと期待するんだけど、宇宙の使者だからそういう訳にもいかない。だから余計に悲しくて、また腹を立ててしまうんだ。ヘレン自体はすごくいいお母さんなのにね」

ジェイコブの複雑な心境を冷静に分析する姿はとても大人びた印象を受けるが、クラトゥ役のリーブスが「マトリックス」「コンスタンティン」などこれまでも多くのSF作品に主演していることに話が及ぶと、「そうなんだ。彼って人間じゃない役がすごくうまい俳優なんだよ(笑)」といたずらっぽく笑い、その姿はリップサービスが得意な父親を彷彿とさせる。

言わずもがなハリウッドスター一家(母はジェイダ・ピンケット=スミス)に生まれたジェイデンだが、自分の恵まれた環境におごることなく、先輩俳優を称える言葉も忘れない。「キアヌとジェニファーが一緒にいるシーンを間近で見ていて、2人ともなんてすばらしい俳優なんだと感動したよ」

将来は両親を超えるビッグスターに?
将来は両親を超えるビッグスターに?

宇宙の使者クラトゥが人類に突きつける「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」という言葉は、環境破壊をし続けている現実の人々への警告とも取れる。普段取り組んでいる省エネ活動について聞いてみると、「うちの家族は全員オーガニック食品を食べるようにしているよ。あと、お母さんは牛肉を食べるのを止めたんだ……これは何でなのかイマイチ分からないけど(笑)。それにリサイクル活動も積極的にやっているし、生ごみは庭の肥料にしているんだ」と、省エネにも余念がないスミス家の日常を明かした。

幸せのちから」「地球が静止する日」と立て続けに大作映画に出演したジェイデンは、演技するにあたって両親から「演技するのではなく、キャラクター自身になりきってその瞬間を生きなさい」とアドバイスを受けたのだとか。現在小学校に通う10歳の彼に、これからも俳優の道を歩んでいくのか聞くと、「もちろん続けるよ。そしてビッグスターになるんだ」と言って笑顔を見せた。彼の今後にも注目したい。

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