幸せのちから

劇場公開日:2007年1月27日

解説・あらすじ

医療機器事業の失敗によりホームレスとなったが、超難関の株トレーダー養成コースを経て一流証券会社に就職し、アメリカンドリームを成し遂げた実在の人物(クリス・ガードナー)の半生と彼を支えた息子との心の交流を描く人間ドラマ。息子役には主演ウィル・スミスの息子ジェイデン・クリストファー・サイア・スミスが抜擢。監督はイタリア映画界で活躍し、本作でハリウッドデビューを飾ったガブリエレ・ムッチーノ。

2006年製作/117分/アメリカ
原題または英題:The Pursuit of Happyness
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2007年1月27日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第64回 ゴールデングローブ賞(2007年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(ドラマ) ウィル・スミス
最優秀主題歌賞
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映画評論

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映画レビュー

3.0 ウィル・スミスと息子さん

2026年4月28日
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iwanikof

4.0 【89.4】幸せのちから 映画レビュー

2026年4月18日
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鑑賞方法:VOD

2000年代のヒューマンドラマにおいて、実話に基づく成功譚は数多く存在するが、ガブリエレ・ムッチーノ監督による『幸せのちから』は、1980年代初頭のサンフランシスコという資本主義の荒波の中で、システムから零れ落ちた父子の魂の彷徨を描いた一作である。本作は単なる立身出世の物語ではなく、人間の尊厳と絶望の淵にある美しさを、冷徹かつ温情豊かな視線で切り取っている。
脚本のスティーヴン・コンラッドは、ホームレスという極限状態に陥ったクリス・ガードナーの苦闘を、過度なセンチメンタリズムに逃げることなく描き出した。家賃を払えず、地下鉄のトイレで一夜を明かす場面に象徴される、静かながらも凄絶な演出は、リアリズムへの深い造詣を感じさせる。一方で、生活の困窮から妻リンダが去っていく描写など、一部の展開や時折見せる場面転換のぎこちなさは、作品全体の滑らかな流れに微かな波風を立てているが、それすらも当時のクリスの切迫した精神状態や、断片的な記憶の再現であるかのような、ある種の荒々しいリアリティとして機能している。
主演を務めたウィル・スミスは、本作でそれまでのスターとしての華やかさを封印し、誇りと恐怖の間で激しく揺れ動く生身の人間を体現した。地下鉄のトイレで眠る息子の耳を塞ぎながら涙を流すシーンで見せた表情は、言葉を超えた悲哀を湛えている。彼の演技の神髄は、成功への執念と父親としての自責の念が混ざり合った、複雑な眼差しにある。全映画史を俯瞰した際、完璧な満点という評価には慎重な議論の余地があるものの、彼がこの作品で到達した表現の深淵が、物語の格を一段引き上げたことは疑いようのない事実である。
息子役のジェイデン・スミスは、実の親子だからこそ成し得た無垢な反応で作品に体温を与え、妻役のタンディ・ニュートンは、愛を摩耗させていく女性の悲痛なリアリズムを刻みつけた。証券会社の幹部を演じたブライアン・ハウの好演や、物語の終盤に姿を見せる実在のクリス・ガードナー本人のカメオ出演は、この物語が血の滲むような現実の軌跡であることを観客に強く再認識させる。
映像はピエール・モランがサンフランシスコの光と影を巧みに操り、ジェームズ・ニュートン・ハワードの音楽が感情の機微に寄り添う。第79回アカデミー賞主演男優賞ノミネートをはじめとする数々の賞歴は、本作が持つ普遍的な強度を証明している。演出や編集のテンポに個人の解釈が分かれる部分はありつつも、一人の男が「幸福」を掴み取るまでの執念を記録した本作の価値は、今後も色褪せることはない。
作品 The Pursuit of Happyness
主演
評価対象: ウィル・スミス
適用評価記号と点: A9
助演
評価対象: ジェイデン・スミス、タンディ・ニュートン、ブライアン・ハウ、ジェームズ・カレン
適用評価記号と点: A9
脚本・ストーリー
評価対象: スティーヴン・コンラッド
適用評価記号と点: A9
撮影・映像
評価対象: ピエール・モラン
適用評価記号と点: A9
美術・衣装
評価対象: J・マイケル・リーヴァ
適用評価記号と点: B8
音楽
評価対象: ジェームズ・ニュートン・ハワード
適用評価記号と点: A9
編集(加点減点)
評価対象: ヒューズ・ウィンボーン
適用評価点: +1
監督(最終評価)
評価対象: ガブリエレ・ムッチーノ
総合スコア: 89.4

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honey

3.5 涙なしには見られない。家族を守る男の「本当の強さ」とは。

2026年3月13日
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泣ける

興奮

幸せ

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中野祐治

2.0 参考にしたくない実例

2025年10月26日
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ウィル・スミスは好きだし、子どもを連れてホームレスをして成功を掴む話は感動的ではあるんだけど所々、例えば息子にとって大切な人形よりバスを優先するとかママが勝手だから悪いんだとか、パパと暮らす事が幸せなんだという思い込みが何かイラッとする。
歩合制のセールスの仕事や株のマネーゲームこそが、地道に同じ日々を繰り返して自分を犠牲にして働く仕事よりも真実かのように描かれるのも、そりゃあ実話なんだし、それで成功した人の価値観なんだからとやかくいうのは野暮なんだが、やっぱりイラッとするんだよな。
自分の事が、愛する息子と居る自分の事しか頭になくて、妻とか蹴落とした人々の事は微塵も考えていないって、どうなんだろう。
まあ、そんな事を思ったら成功できないし、幸せも掴めないのかも知れない。

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K・M