アバター(2009)のレビュー・感想・評価
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リバイバル上映万歳!
公開当時は映画館へ行ける状況じゃなかったので、少し経ってから自宅で鑑賞したきりでした。
今回やっとIMAX 3Dで堪能することができ、感激でした。これは可能な限りスクリーンで観たい映画。当時はIMAXがあまりなかったけれど、今はあちこちにあって恵まれていますね。
ベースになっているのはよくあるテーマ。宮崎駿映画と重ねながら観ました。ひねりがないとも思えるけれど、安心感のあるストーリーでした。
評判通りの壮大なスケールで美しい映像に目を奪われました。テンポも良かったので時間を感じず。時計を見る隙なんてなかったです。
ネイティリは、今年アカデミー賞助演女優賞に輝いたゾーイ・サルダナがモーションキャプチャーを使って演じていたんですね。知らなかった!最初はどうしても奇抜な見た目に拒否反応があったけど、だんだん綺麗で魅力的に思えてくるのが不思議です。
他にも、シガニー・ウィーバーやミシェル・ロドリゲスなどカッコいい女優さんが沢山。
好きだったのは、
・半身不随のジェイクが、アバターによって自由に動き回れる喜びを爆発させている姿。
・イクランを選びに行くまでの道のりと、繋がった後の飛行シーン。
・ネイティリがジェイクの本体を迷いなく見つけて助けるシーン。
そして好きとは違うけれど、ナヴィのホームツリーが激しい攻撃によって倒れる時に、それを目の当たりにする人間達の様子が描かれていたのが良かったです。
あのシーンは、テロによって破壊された貿易センタービルやバーミヤン遺跡など人々の心の拠り所を故意に奪う行為に重なりました。映画では、攻撃した側の人間達が、その深刻さを受け止めている様子でした。実際の人間達はどうだったのか。
次回作もIMAXで鑑賞予定です。楽しみにしています。
最高の作品
【81.2】アバター 映画レビュー
作品の完成度
2009年の公開当時、映画界の常識を塗り替えた革新的作品。ジェームズ・キャメロン監督が10年以上構想を温めたその世界観と、それを実現するための3Dおよびモーションキャプチャー技術の融合は、単なる映像技術の披露に留まらない。CGと実写の境目を曖昧にし、観客を文字通りパンドラの世界に引き込むその没入感は、今日の映画体験の基準を確立した。物語自体は、普遍的な「開拓者と先住民の対立」という古典的かつ王道なテーマ。しかし、このシンプルさが逆に、圧倒的な映像美とディテールに富んだ世界観を際立たせている。人類の傲慢さや環境破壊への警鐘といったテーマ性も強く、娯楽性と社会性を両立させた完成度の高さが特徴。作品としての総合力は、単なるSFアクション映画を超えた、映画史における重要なマイルストーン。
監督・演出・編集
監督はジェームズ・キャメロン。モーションキャプチャーを駆使した「アバター」という画期的な手法を導入し、俳優の表情や動きを細部までナヴィに反映。この演出が、キャラクターに深い生命力を与え、観客の感情移入を促す。編集は、162分という長尺を感じさせないテンポの良さ。パンドラの生態系を丹念に描くパートから、後半の壮大な戦闘シーンまで、緩急をつけた構成が見事。特に、ジェイクがイクラン(空を飛ぶ生物)と絆を結ぶシーンや、ホームツリーが破壊されるシーンの迫力は、キャメロン監督の卓越した映像演出手腕の賜物。
キャスティング・役者の演技
物語の核となるキャラクターを演じる俳優陣の演技も見どころ。特に、モーションキャプチャーを通して表現された演技の機微は、CGキャラクターの感情を豊かに伝える。
* サム・ワーシントン(ジェイク・サリー)(321文字)
半身不随の元海兵隊員という現実世界での葛藤から、パンドラで新たな肉体と人生を得ていく過程を力強く演じている。当初は任務遂行のためにナヴィに接近するが、彼らの文化や生き方に触れる中で、徐々に精神的な変化を遂げていく。その心の揺らぎや、次第にナヴィの一員としての使命感に目覚めていく様は、モーションキャプチャーによるジェイクの細やかな表情と連動し、観客に強い共感を呼ぶ。肉体的な不自由さからの解放、そして新たな自己の発見という、物語の根幹を支える彼の演技は、この映画の成功に不可欠な要素。
* ゾーイ・サルダナ(ネイティリ)(214文字)
ナヴィの戦士ネイティリを、モーションキャプチャーと声の演技で完璧に体現。原始的な強さと、ジェイクへの愛、そして故郷を思う深い感情を表現。特に、ジェイクにパンドラの自然の摂理や生き方を教える際の神秘性や、故郷が破壊される際の激しい怒りは、サルダナの感情豊かな演技がなければ生まれなかった。彼女の演技は、単なる異種族のヒロインという枠を超え、パンドラという世界の魂を体現する存在感。
* シガニー・ウィーバー(グレイス・オーガスティン博士)(156文字)
アバター計画の責任者であり、ナヴィとの共存を強く願う科学者。当初は現実主義者としてジェイクを導くが、次第にナヴィの文化への深い愛着と人類への失望を露わにする。ウィーバーの硬質でありながらも内面に熱い情熱を秘めた演技は、知的なキャラクターに人間的な深みを与えている。彼女の終盤の役割は、物語の悲劇性を高める重要な要素。
* スティーヴン・ラング(マイルズ・クオリッチ大佐)(150文字)
冷酷で好戦的な元海兵隊員であり、人類側の絶対的な悪役。パンドラの資源採掘のためには手段を選ばず、ナヴィを排除しようとする。ラングは、その威圧的な佇まいと容赦ない言動で、観客に強烈な不快感と恐怖を与えることに成功。彼の存在は、物語の対立構造を明確にし、ジェイクの行動原理を際立たせる上で不可欠な存在。
脚本・ストーリー
物語は、普遍的な「もののけ姫」や「ダンス・ウィズ・ウルブズ」にも通じる「異文化への適応と自己のアイデンティティの再構築」というテーマ。シンプルながらもメッセージ性が明確であり、複雑な設定を必要としないことで、観客は映像体験に集中できる。環境破壊や先住民の文化侵略といった重いテーマを扱いながら、エンターテインメントとしての高揚感を失わない脚本。
映像・美術衣装
本作の最大の功績は、革新的な映像表現。生きた森のように呼吸する惑星パンドラの描写は、視覚的驚きに満ちた体験。自ら発光する植物、幻想的な夜の森、そして多種多様な生物たちのデザインは、想像力の限界を超えた美術。ナヴィの衣装や装飾品も、彼らの文化や精神性を反映しており、細部にわたるこだわりが世界のリアリティを高めている。これは映画の美術における新たな金字塔。
音楽
ジェームズ・ホーナーによる壮大で美しいスコア。パンドラの大自然やナヴィの文化を想起させる民族音楽的な旋律、そして激しい戦闘シーンを盛り上げるオーケストラサウンドが、映像と完璧に調和。主題歌「アイ・シー・ユー」は、レオナ・ルイスの透き通る歌声が、物語の壮大なスケールと感動を彩る。
アカデミー賞・その他受賞歴
本作は、第82回アカデミー賞において、作品賞を含む9部門にノミネート。そのうち、撮影賞、美術賞、視覚効果賞の3部門を受賞。視覚効果賞は、本作の技術的偉業を象徴する受賞。また、第67回ゴールデングローブ賞では、ドラマ部門作品賞と監督賞を受賞。
作品
監督 ジェームズ・キャメロン 113.5×0.715 81.2
編集
主演 サム・ワーシントンB8×3
助演 ゾーイ・サルダナ B8
脚本・ストーリー ジェームズ・キャメロンB+7.5×7
撮影・映像 マウロ・フィオーレS10
美術・衣装
美術
リック・カーター
ロバート・ストームバーグ
衣装
マイェス・C・ルベオ
デボラ・L・スコット S10
音楽 ジェームズ・ホーナー
主題歌
レオナ・ルイス A9
好きな映画ランキング:14位
ディズニープラスに入ってなくて見れなかったけどGEOで借りてやっとみた!
いやー、結構舐めてました。
世界歴代興行収入no.1の理由がわかりました。
映像技術が公開当時よりも進んだ今でもCGに驚かされた。
162分で退屈するかなーなんて思っていましたが、全然そんなことなく、退屈な時間は1秒もありませんでした。
ストーリーの内容も結構好きなパターンで、映像も含めて映画の世界に惹きつけられました。
エンドロール入った時に自分の目がバキバキになっていることに気がつきました。
この映画をIMAX3Dで観れた人が羨ましすぎる!
まじでIMAX3Dでみたかった!
でも日本公開された時はまだ1歳だったので無理でしたが😭
また3作目出る時にIMAX3Dで再上映してほしい
パンドラの星のナヴィ達 vs スカイ・ピープルの戦争映画
パンドラ星の生命体ナヴィのビジュアルは癖が強いので好みが別れると思う。
足が不自由でコンプレックスを持つ主人公ジェイク・サリーが、バーチャル装置のようなものを使って歩いたり走ったりして歓喜する。実際はバーチャルではなくて別の生命体(人間とナヴィのDNAをかけ合わせた肉体“アバター”)とリンクしているので、『マトリックス』のようにあちらの世界(アバター状態)で受けたダメージは、実際のこちらの自分も同様のダメージを受ける。
成長物語でもありラブロマンスの要素もあり、今作のみでも十分完結しているので満足度は高い。
映像の迫力、美しさ、BGMも最高。
映画館でSDメガネをかけて鑑賞した時の感動が忘れられない。
観るというより、そこにいるという感覚が楽しくてリピートしたのは今となっては十数年も前のこと。
円盤や配信を自宅鑑賞するなら前編後編で2回くらいで区切って観ると良いかもしれない。
続編の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(3時間 12分)の配信を家族と一緒に2日に分けて観たら好評だった。
一番好きなシーンはジェイク・サリーがトルーク・マクトを手懐けるところ。
大病患う前の最後に鑑賞した映画なのに······
実はマ王、40歳にかなりの大病をしてしまい長く入院生活を余儀なくされただけでなく更に長いリハビリ生活まで食らってしまい、大切な人生の約1/5を失っています😅
お陰で今は殆ど元通りの身体になり(上手に誤魔化せるようになった)一般社会にて普通の生活をしております☺️
で、マ王が入院する前に最後に映画館で観た映画が「アバター」でした✨
入院生活で人生に絶望し、一時期は全てを諦めていたマ王が地獄のリハビリを乗り越えた後に最初に思った事は(オチはバレてると思うが)映画館に行きたいだったのよ😆
でもそれは「映画が好き❤️」も確かにあるけど本当は「映画館で最後に観た映画がアレではちょっと💦」という思いが強かったのがある🌀
まぁ「アバター」の感想は正直なトコを書くならガッカリだったのさ⤵️
映画「エリジウム」でも書いたけど、ワザワザSFの風呂敷を広げてゴリゴリのCGで作る内容なのか?
何か昔の西部劇を思い出して結局はハリウッドのネタ切れを露呈する映画としか思えなかった🤔
その時付き合ってた彼女が東京の人だったので新宿の映画館で一緒に観たんだけど彼女もマ王とは違ったけど似たような感想だった😐
やはりワクワクする映画ではないのよ、コレは🥸
また初の3Dでの映画鑑賞になったんだけど専用メガネが極端に邪魔だった記憶があるし、3D作品は映画館の少し前気味での鑑賞がベストなのも知らなかったので煩わしかった😤
マ王は映像の進歩はそれでもイイんだけど内容が全く伴わない作品ばかりなので(驚かせるだけのモノ)「この映画は3Dじゃなきゃアカン💨」をまだ知らない←逆にあれば教えてほしい
というワケで身体を悪くして「もう映画館では映画が観れない」と後悔した時「アバターが最後とは」とガチで落ち込み、リハビリのポテンシャル維持に「もう一度だけ映画館で💪」と頑張った甲斐があって復活しました😆
回復後に観た映画はまた別の機会にでも🤣
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
3DもCGも止めてくれ度★★★★☆
インディアン=ナヴィ度★★★★☆
3D革命‼️
「ピラニア2」を除いて、ジェームズ・キャメロン監督作品は現在8作品‼️私にとってこの「アバター」と続編の「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は7位と8位‼️ただそれだけキャメロン監督作品のレベルが高いという事です‼️このアバターの物語の根幹にあるのは開拓者と先住民族の争いという、これまで幾度となく語られた普遍的な物語‼️それをキャメロン監督は、遥か未来の宇宙の彼方「パンドラ」という惑星を舞台に描き、主人公はパンドラの民族「ナヴィ」をアバターとして意識を接続させるという斬新なアイデア(「マトリックス」っぽいかな?)、そして観ている者を画面の中に連れて行くような圧倒的な3D映像で描いて新たな映像革命を生み出したと言っていいでしょう‼️神秘的なパンドラの景観と生息する生物たち、ナヴィがバンシーを駆って空を翔ぶシーンや凄絶なアクション・シーン、大型ヘリやメカスーツ等のメカニックまで、さすがはキャメロン監督‼️青い縞模様のナヴィが生理的にダメでなければ楽しめる傑作です‼️
劇場で見たかった
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ある星には原住民族(宇宙人)が住んでいたが、
この星に高価な鉱物があるため、人類はそれを狙っていた。
人類はある機械を持ち込んでおりその中で眠ると、原住民の姿になれる。
これを使って主人公とメリルが原住民の中に潜り込み友好関係を築こうとする。
主人公はそんな中で自分に良くしてくれた女性宇宙人にほれる。
それでもなかなか作戦が前に進まないので、
シビレを切らした軍が強引に砲撃を開始、大パニックになる。
主人公は原住民側に寝返り、自分が地球人であることを告げる。
原住民達は激怒、恋人も怒り狂う。
でもそこは誠意で誤解を解き、共に戦う。
最後は寝てわからんけど、ハッピーエンド。
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いやー、眠いわ眠いわ、大変やった。
いやそんなに面白くない映画ではなかったんやが、二日酔やったからね。
まあストーリーは上記のような王道といったところ。
どうやって強大な軍事力を持つ人間に勝ったんだか折り合いつけたんやろ。
それは謎として残しておこう。
それにしても評判がいいんで、是非劇場で3Dで見たかったなあ。
それなら体調悪くても寝るなんてことはなかったろうに。
宇宙アバルン滞在記。 現実と虚構、貴方ならどちらを選ぶ?
未開の惑星パンドラを舞台に、星に眠る鉱物資源を狙う地球人と原住民族ナヴィの衝突、そしてその二つの勢力の狭間に立たされた海兵隊員ジェイクの決断を描くSFアクション。
監督/脚本/製作/編集は『ターミネーター』シリーズや『タイタニック』の、オスカー監督ジェームズ・キャメロン。
ナヴィの女戦士、ネイティリを演じるのは『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』『ターミナル』のゾーイ・サルダナ。
地球人の軍用ヘリパイロット、トゥルーディ・チャコンを演じるのは『ワイルド・スピード』シリーズや『バイオハザード』のミシェル・ロドリゲス。
第82回 アカデミー賞において、美術賞/撮影賞/視覚効果賞を受賞!✨✨
第67回 ゴールデングローブ賞において、作品賞(ドラマ部門)/監督賞を受賞!✨
第34回 日本アカデミー賞において、最優秀外国作品賞を受賞!
全世界歴代興行収入ランキング堂々の第1位ッ!!👑
史上最もヒットした超大作を、今回初めて鑑賞してみました。
ハイクオリティな3D映像が話題を呼んだ本作だが、お家に3D対応のスクリーンがないため泣く泣く2Dバージョンで鑑賞。
「映像はすごいけど物語はカス」とか「3Dじゃないと観る価値なし」とか、そういう評価を散々聞いていたので正直気乗りしなかったのだが、いざ鑑賞してみるとこれがなかなかイケる。
ちょっと長すぎるとは思ったけど普通に面白いじゃん!
日常的には使わない「アバター」という言葉だが、実はテレビゲームをプレイする人間にとってはとっても聴き馴染みのあるワードである。
「アバター」とはプレイヤーの代わりにゲーム世界で冒険したり戦ったりしてくれる分身のこと。自分で外見や声をセットアップする事が出来るため、ただゲームが用意したキャラクターを操作する場合に比べると、その世界への没入度は大幅にアップします。身代わりとなるキャラクターを自らの手で作り出す事で、まるで本当にその世界に入り込んだかのような感覚を味わう事が出来るのです。
ここまで言えばお分かりでしょう。
この作品、何を隠そう「テレビゲームという概念の実写化」なのです!
もう少し具体的に言うと、「オープンワールドRPG」というジャンルの実写化。「The Elder Scrolls」シリーズ(1994-)に代表されるこのジャンルは、とにかく冒険できるフィールドが広大であり、それがシームレスに繋がっているのが特徴。アクション性やストーリーよりも、ビジュアルや世界観に主軸を置いているものが多い。
このアバターもまさにこれで、惑星パンドラの生態系、地質、大気、民族、文化、言語などを徹底的に描き込むことにより、フィクションの世界に確固たるリアリティを生み出しています。
世界観の構築が完璧に行なわれているため、後はここに観客の目となり耳となる主人公を投入するだけでOK。奇を衒ったストーリーやあっと驚く展開がなくとも、主人公が惑星パンドラをウロウロと彷徨いそこに住む原住民ナヴィと交流をする、これを描くだけで充分に映画として成立している。
この「ウロウロするだけで楽しい」という感覚こそがオープンワールドゲームの持つ最大の快楽。世界観の構築が上手いゲーム、例えば「The Elder Scrolls V: Skyrim」(2011)や「ウィッチャー3 ワイルドハント」(2015)、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」(2017)などであれば、ただ街やフィールドをウロウロするだけで平気で1〜2時間は過ぎてしまいます。
この「何もしなくても楽しい〜♪」という感覚を映画で見事に再現したことこそ本作最大の魅力だと思うし、それを2009年に制作したというのはとにかく早い。この頃からゲーム業界はオープンワールドというジャンルが主流になるが、それはこの映画による影響が大きいのかも知れない。
プログレバンド「イエス」のジャケット絵で知られるアーティスト、ロジャー・ディーンは本作のアートデザインが自分の作品に酷似しているとして訴訟を起こしている。
確かにロジャー・ディーンの作風にも似ているが、自分としては天野喜孝のイラストに似てんなと思いながら観ていた。
天野さんの代表作といえば「タイムボカン」シリーズ(1975-)や「グイン・サーガ」シリーズ(1979-)など枚挙にいとまがないが、その中でも特筆すべきはやはり「ファイナルファンタジー」シリーズ(1987-)でしょう。
この映画、ナヴィの衣装や体型、クリーチャーのデザイン、植物の形態、人間側が操るパワードスーツの感じなど、なんかめっちゃFFっぽさを感じる。あとはチョコボと魔法さえ出てくれば、FFの実写化と言われても信じられるレベル。
この半端ない既視感こそ、本作が「テレビゲームの実写化」を目指した作品である動かぬ証拠。かなりFFから影響を受けていることは間違いないんじゃないでしょうか?
天野喜孝さんの仕事で忘れてはいけないのは、押井守監督作品である『天使のたまご』(1985)のキャラデザ。
宮崎駿のファンであることを公言しているキャメロン、本作が宮崎作品に類似していることはよく指摘されている。
確かに、『風の谷のナウシカ』(1984)や『もののけ姫』(1997)を思い起こさせるシーンや展開はいくつもあるが、宮崎駿をなぞっているのは表面だけという感じがするし、そこまで似ているとは思わない。
この作品、宮崎駿というよりはむしろ押井守との類似性を指摘すべきだと思う。
パワードスーツと搭乗員の手の動きをリンクさせるグローブは『機動警察パトレイバーⅡ』(1993)、首筋から出るケーブルで他者と接続出来るというのは『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(1995)と、押井作品から頂戴しているディテールは多々あるが、それ以上に作品の根本的な構造がめちゃくちゃ押井守っぽい。
ソフトウェアとしての精神/ハードウェアとしての肉体や現実/虚構といった対比、そして星そのものが一つの脳であり生物は情報を伝達するニューロンでしかないという説の提起など、とにかく一から十まで押井っぽい。予算が100倍になった押井映画って感じがする。
もちろん、押井守作品ほど理屈っぽくはないのだが、それでも押井イズムみたいなものは間違いなく流れている。
押井とキャメロンに交流がある、ということはファンの間ではよく知られているが、世界No.1ヒット映画の裏側に押井守の影があるというのはなんとも興味深いというか皮肉というか…。押井作品は全然ヒットしないのにね😅
ストーリーは大味というかありがちというか、確かに特筆すべきことはないのかも知れない。
ただ、クライマックスに主人公が採る選択は、実はかなり攻めたものであるように思う。
本作で対比的に描かれるのは身体障害者として生きる過酷な「現実」と、夢のような世界で英雄として生きる「虚構」。
「ゲームは1日1時間」という条例が香川県で成立したりしていたが、本作でのメッセージはそれと真逆。「嫌な現実からは目を背けてゲームにのめり込め」と言っているように受け取る事も出来る。
例えば、『マトリックス』(1999)で描かれていたのは仮想空間から現実世界への帰還だったわけだし、近年でも『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)では「エヴァばっか観てないで彼女作って真面目に働け」という痛烈なメッセージが庵野秀明から飛んできた。
このように、「虚構よりも現実を重視せよ」というメッセージを観客に送るのが娯楽映画としては一般的だと思うのだが、その逆を行くキャメロンの姿勢はなかなかに興味深い。
ここで考えたいのは果たして「現実」は「虚構」よりも重要なものなのか、という事。
ちょっと話はズレるけど、第169回芥川龍之介賞を受賞した市川沙央女史が指摘した「読書文化のマチズモ」にハッとした人は多かったのでないだろうか。
自分はまさにそうで、「読書するなら絶対紙の本!電子書籍なんて読んでられっか!」なんて思っており、市川女史の言葉を聞くまで紙の本を読む事が出来ない重度身体障害者がいることなんて全く考えてもいなかった。
本作の提示するクライマックスの選択もこれに通ずるところがあるように思う。
「虚構」から目を覚まして「現実」を生きろ!という言葉は聞こえはいいが、それは勝者の理論に他ならない。現実世界を生きるのが辛い者、それは社会的な息苦しさだったり、身体障害や精神障害を負っていたりと色々あるだろうが、そう言った者の立場に考えを巡らせず、ただ「虚構」を否定し「現実」を突き付ける事が正しい事だとはどうしても思えない。そういう"正論"の押し付けこそ、悪きマチズモの片棒を担ぐことになりやしないだろうか。
もっといえば、果たして「現実」と「虚構」の境界とは一体どこにあるのだろうか。「現実」も宗教や政治、国家、民族、イデオロギーと言った「虚構」の上に成り立っているのであり、「虚構」と「現実」を完全に切り離すことなど出来やしないのでないか…。
とまぁ、こういう映画を観るとどうしても押井守みたいな事を言いたくなってしまうのです。
脱線しまくってしまったが、こういう「虚構」を優先するエンディングを持ってきた作品が世界中で大ヒットしたというのは、閉塞感や絶望感が社会全体に満ちているという事なのかも知れない。
大味なSFアクション映画だが、その背景について色々と考えてみるのもいいのではないだろうか。
単純にキャメロン映画として観てみても、集大成感があっていい感じ。
シガニー・ウィーバーが出てるし、『エイリアン2』の海兵隊みたいな人たちがいっぱい出てくるし。
今回のラスボスであるクオリッチ大佐がめっちゃ良い!
もうあのクライマックスの焼き討ちでの、人生が楽しくってしょうがない感じが良いですね😊
こういう人を観るとホッコリしますね。最後はちゃんと死んでくれるしね。
ザ・キャメロンヒロインなミシェル・ロドリゲスも良かったですね。サラ・コナーの再来って感じ。
相変わらずのタンクトップ&ティアドロップサングラス。キャメロンがあと30歳若かったら絶対ロドリゲスを口説いていた事だろう。
それだけにあの死に方はちょっとないだろう、とは思ったけど。そこはもう少し丁寧に殺してあげてよ〜…😢
流石世界興行収入第1位。見どころの多い映画でした。
デザイン面でのオリジナリティの低さは気になると言えば気になるけど、そこは徹底的な世界観の構築で見事にカバーしていたと思います。
話によると、キャメロンは『アバター5』まで構想しているらしい。今回のエンディングから考えると、今後も惑星パンドラでのすったもんだが描かれるんだろうが、それよりも作品ごとにアバターを送り込む惑星を変えて、それぞれの部族の伝統や文化に主人公が適合していく様を描く「世界ウルルン滞在記」ならぬ「宇宙アバルン滞在記」を見せて欲しいような気がする。
今後もずっとナヴィでいくのかしら?流石にそれは飽きてこない?
<自然>主義と<生命>主義。
母なる大地である自然の神秘的な力が、人間には及ばないことを示している。未開の部族であるナヴィたちは、人間には及ばないけれども、自然と共生していると言う意味で、人間を上回る。ここには、アメリカ帝国主義の批判が全面的に現れている。武力という人間の力で自然を征服する、という思想に対する警鐘は、日本ではすでに『もののけ姫』などで現れているが、アメリカ軍事をあからさまにモチーフにしている点(1985年の『エイリアン2』と比較してみると面白い。それでは軍事はあくまでも人間の味方だったわけである。)で現代的な意味を帯びる。ここには、イラク戦争に対する批判もこめられているであろう。
海底探索の経験を生かして、独特の世界観を作り上げたジェームズ・キャメロンが、『タイタニック』(1997)の洪水で描いたような自然の強さを再びモチーフとしているところは面白いが、『タイタニック』ほどには、自然のインパクトはない。CGで作られた自然の風景も、『もののけ姫』に比べてしまうと、技術的には進歩しているのかもしれないが、魅力にかけており、技術的にもまだ「不自然」である。また、自然の強さは、動物たちの助けという意外性の中に現れていたものの、『アナと雪の女王2』(2019)のような、生命より根源的な<地水火風>を描ききれてはおらず、その点でも『タイタニック』の<水>の恐ろしさには劣る。したがって、例えばナヴィたちが洞窟の中に逃げ込んで人間たちを翻弄する(<地>)とか、台風が来るとか(<風>)、火山が噴火するとか(<火>)、自然の強さを描く方法は他にいくらでもあっただろう。
そうした自然の描き不足が、生命の描き切れなさと結びついている。我々が生命の尊さを意識するのは、何よりも死の描写であるが、その死の黒き側面は、一瞬しか描かれておらず、不十分である。巨大な木を破壊したシーンでは、武力の圧倒的な力を見せつけただけで終わり、その罪の重みも伝わってこない。同じく、植物を愛するシガニーウィーバーが何故死んだのか不可解で、単なる端役としての役割しか与えられていないことが分かる。こういったことと関連して、ジェームズ・キャメロン好みの、武力や重機の魅力も相変わらず残したままである。2009年に初めて見たときも、不思議と人間側を応援して観ていた気持ちになっていたが、やはり、武力や科学技術も、監督自身依然として肯定している部分があるのであろう。我々は科学技術の限界をどう線引きすることができるのか、その難しさも示すこととなってしまった。その線引きはいかに行うのか、その課題は残されたままである。
まず、一番の印象に残るのは、とてつもなく美しい映像です。森も動物も...
まず、一番の印象に残るのは、とてつもなく美しい映像です。森も動物も植物も空も戦いも、なんとも幻想的で大迫力の映像が次々と繰り広げられていきます。先住民ナヴィの表情や動きも見事で凄い技術です。この映像には圧倒されます。
ただ、肝心のストーリーですが、いまいちのめりこめなかった。
まず3時間弱という長丁場で、前置きが長い・・・。面白くなっていくのは、後半1時間くらいでしょうか?さらに、先住民ナヴィの姿が好きになれなかったので、感情移入ができません。
テーマは、人間の欲望。お金儲けのために、綺麗な自然、原住民の土地を奪っていきます。これまで、地球から自然を奪ってきた人間は、奪うものがなくなると、他の星へと手を伸ばし、同じ過ちを繰り返す。何千年とかけて育んできた美しい自然を、ものの数時間で破壊していく人間の様子はとても悲しく映ります。でも、現実にこれが人間が今までとってきた姿なんですよね・・・。
ただ、ひねくれものの私はこういう自然破壊をテーマにした娯楽映画があまり好きではありません。人間の醜い欲望をテーマにし、面白おかしく作って、お金儲けしている作品と見えてしまう、心がすさんだ人間です(笑)。特に、この映画は、主人公は最初原住民を侵略するために村に入ったのですが、村になじんだということだけで、ひょっこり原住民の一員となり人間と戦っていくというなんとも臭い展開が、好きになれない。「あいつら(人間)を許さないー」みたいな、彼の一言を叫ぶシーンがあるのですが、それを聞いてシラケェー ( ̄ヘ ̄)ウーン
シャーッ
自身初めての3Dはキャメロン作品と決めてたのもあり、映像美と世界観、音楽とストーリーどれを取っても完璧な映画に出会えて本当に幸せしか感じない。サム×キャメロンだけでも楽しみなのに、そこにシガーニーを添えたもんだから何処にも隙が無くなったね。思い返せばホントに2009年作品なのかと疑ってしまうほど、最新アバター技術と3Dの組み合わせは斬新であった。よくこんな無茶な内容を具現化したもんだと関心するよ
確かにラピュタを連想させる部分はあるが、これは紛れもなくキャメロンのオリジナル作品だと思う。ホントにキャメロンの周りには優秀なスタッフや脚本家達が集まるのでしょう。人生で出会った最高の映画監督、それはジェームズキャメロン以外に考えられない
何回見ても新しい発見が
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