ワールド・オブ・ライズのレビュー・感想・評価
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リドリー・スコットは
伝説の監督で終わらず、この作品のような佳作をちょくちょく作って長く頑張ってる監督。ディカプリオのアイドル映画でも、ただ面白いだけのアクション映画でもなく、さらに言えばテロと闘う人を英雄にしたようなよくあるアメリカ映画ですらない。今でもアメリカと中東との騙し合いと殺戮合戦は続いている。それはCIAつまりアメリカが現地に行って、話し合って、その土地の事情を汲み取ろうとはせず、遠く本国の机上でものを考えてるから終わらないんだと主人公のラストの言葉で結論づけている映画。イギリス人のリドリー・スコットだからこそ主張できる強烈なメッセージだろう。
見応えあり!
期待を上回る作品だった!
2008年公開、アメリカ映画。
【監督】:リドリー・スコット
【脚本】:ウィリアム・モナハン
【原作】:デヴィッド・イグネイシャス
主な配役
【ロジャー・フェリス】:レオナルド・ディカプリオ
【エド・ホフマン】:ラッセル・クロウ
【ハニ・サラーム】:マーク・ストロング
【アイシャ】:ゴルシフテ・ファラハニ
1.デジャブ??
◆理不尽な指示を連発する上司
◆手ごわい敵の組織
◆荒んだ心を癒すヒロイン
あまり共感は得られないかも、なのだが、
この組み合わせに、『ディパーテッド』を思い出しながら鑑賞した。
幸い?(笑)、デカプリオは死なずに済んだが。
2.ラッセル・クロウ、いいね!
ラッセル・クロウが冷徹な役柄を演じる。
敵に容赦ないオトコだが、
家庭的な夫・父親を演じようとしている姿が、
比喩的に描かれている。いつも家族と一緒、という場面が多いのだ。
しかし、
彼が演じる「血も涙もないCIA」は、
家庭的な面を演じる部分も含めて、
アメリカそのものを象徴的に表している。
私が普段感じるアメリカだ。
3.映像の力、脚本の力
砂漠のシーン、アンマンの雑踏、難民キャンプ、拷問、
いずれも緊張感があり迫力があった。
ただし、この感想は
事前期待の低さの影響があるかもしれない。
4.まとめ
面白かった。
128分、ということらしいが、
濃密な内容で最後まで目を離せなかった。
「ありがちなスパイ映画」という専門家の批評もあるらしいが、それでイイんじゃね?
という☆4.5
緊迫した中東情勢
こういった映画を観るとあらためて日本という国の平和さを実感する。
中東で働くCIAの主人公が過激派組織を壊滅させるために情報を集め奔走する。あんな仕事してたら人の死というものに関して麻痺していくんやろうな。合理的に割り切れるタイプの人やないとできひん仕事やなと思いつつ観ていた。そして、敵も味方もみんな嘘をつく。まさに命を賭けた嘘。
協力者も非情に見捨てる冷徹さをもったホフマンが恐ろしい。ただ、仕事的にはプロはホフマンのほうなんやろうな…我々には見えない裏で行われていることはもっと恐ろしいんやろうなとゾッとした。
前半は複雑でよく飲み込めなかった。 CIAの工作員って、必要とあら...
冒頭からずっとハラハラする展開で長さを感じさせない作品。
俺は毎日此処にいるんだ
レオナルド・ディカプリオが、中東に潜入する CIA工作員を熱演。
アメリカ在住の上司( ラッセル・クロウ )からの指令で、命懸けの任務をこなす。って、犬死に覚悟レベル。やはりテロは怖い。
ヨルダン情報局トップ、ハニ・サラームを演じたマーク・ストロングがハマり役。
あの状況で恋に落ちる精神的余裕、あるのだろうか。
テレ東を録画にて鑑賞 (吹替版)
レオナルドディカプリオとラッセルクロウの共演作
観たと思っていたが、観てなかった。 多分、ディカプリオとリドリース...
演技は良いけどストーリーは...
何番煎じかの神の国アメリカとテロ万歳イスラム
部下を信じない上司と裏切りの度が過ぎて上司を信じない部下
とまぁこんな感じで途中まで絶対ムリでしょからの無理やり入ったラブストーリーからの敵最重要目標がノコノコ出てくる新展開
最後若干投げやりじゃない?
対テロ戦争
【主役3名の駆け引きがとにかく面白い!】
髪の毛のあるマークストロングがイケメン
ハニ役のマークストロングという役者がイケメンだなと、思って調べたら
よくよく見てみればあっちこっちでハゲの悪役で出てるの見たわ!😅
髪の毛あるとめちゃめちゃイケメンなのね。
テロ組織のリーダーをあぶり出すために、なんの関係もない人を
別のテロリスト組織のリーダーに仕立て上げテロリスト同士を
接触させるというCIAの作戦を中心に物語がすすんでいくのだが。。
全てが各々の大義で動くのだが、全ては各々の組織のトップの
エゴが渦巻く汚い世界。主人公のデカプリオですらちょっと感情移入しかねるかな。
CIAの罠に掛かったテロリストのリーダーは己の虚栄心から
台頭してきた偽組織のリーダーを殺してしまうし、
CIA幹部のホフマンについては以ての外。
デカプリオ扮するCIAエージェントも無関係の人間が
ターゲットにされる様な作戦を平然と立てるし、
ヨルダン情報局も無関係の女性を拉致するとか、
彼らに正義があるのか?
キレイ事ばかりじゃあとホフマンは口癖の様に言うが
あれではCIAエージェントだって彼の元で命をかけようとは
思わないだろうな。
まあワールドオブライズというタイトルなんだからそう言う世界を
描く事がテーマなんだろうけどね。
所詮は凡人が世界を動かすんだろう。あんなものかもしれない。
エイリアンが好きでリドリー・スコットの映画には印象よかったのだが
よくよく思い返してみるとそんなに感覚的に合うものは少ないのに気がついた。
もったいぶってる割にはさして大きな展開もないし、
最後まで見たときに、あー、こんなもんかという終わり方が多い気がする。
重厚感の雰囲気がうまいんだけどね。盛り上がりにかける。
失敗!って映画も少ない気がするけど。
つくりはしっかりしてる
つくりはしっかりしてるし展開に見応えもある。基本好きなジャンルだしキャストもいいので良い。
ただ、あんまり突っ込んだ見方はできない映画。対テロで双方で人命を軽視しているそのあたりにテーマがありそうだけど深掘りする内容でもない。スリリングな展開を楽しむ割り切りかたは必要かと。
それにしても信用できない上役のもと死に直結するような仕事してる諜報員は、どういう使命感と理由付けで任務をこなしてるんだろう、と思わされてしまう、そのあたりでもリアリティの無さが浮き彫りになっているのでトータル評価は今一歩かな。。
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