劇場公開日 2008年12月20日

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ワールド・オブ・ライズのレビュー・感想・評価

全83件中、61~80件目を表示

4.5いい映画だった。見る価値高し。

2009年1月3日

興奮

知的

難しい

この映画のいい点は考えさせられたところだよ。
アメリカだから出来た作品だと思うし、素晴らしい内容であったし。
デカプリオとラッセル・クロウのやり取りは最高であり、上司と部下の位置づけが愉しい。
私は、上司役ラッセル・クロウの遠くから安全なところから指示するだけの役も結構難しいものだが、いい味を出しながら最後のラウンジシーンまで魅了される演技だったよ。

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シンドラー

2.0唯一の収穫

2009年1月1日

知的

見に行くか迷ってましたが見に行きました。あまり期待はせずに・・・

確かにマーク・ストロングはかっこいいし、レオナルド・ディカプリオも大好きな俳優だ。題材もいいと思うし、アクションもそれなりに迫力がある。ラストも「ふーん、そうきた」みたいな感じだったけど、どうしてものめりこめなかった。なんとなく薄っぺらい感じがしたし、まぁテレビでやってたら見てやるか、とも思える。なんか、安っぽいんだよなぁ・・・

唯一見てよかったと思うのは、ラッセル・クロウの巧さを再確認できたこと。

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worldwide

3.5良作です

2008年12月31日

怖い

興奮

「どっちの嘘が世界を救う?!」というコピーから連想する内容とは若干、違うように思います。でも映画としては、手に汗握る展開で楽しみました。

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tt

5.0素晴らしい!

2008年12月31日

興奮

知的

幸せ

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松村 訓明(まつむら のりあき)

1.5宣伝にだまされた

2008年12月29日

寝られる

アメリカ公開時に評判がいまひとつだったので観るのをためらってましたが、結局観ちゃいました。

国家秘密諜報部員ものとしてはヒネリがなく、ストーリーの前面にでてるのは宣伝にあるような騙し騙されつつという展開ではなく、ほとんどレオ&クロウ(=アメリカ)側の奮闘ぶりばかり。映画なんだから、ここはテロリスト側にもっと踏み込んで欲しかったです。これを「スパイ・サスペンス」と呼ぶには、しかけが浅く、さらに謎らしい謎もないまま終盤に軽くひねって終わっただけ。

展開は荒削りでとにかく頻繁に変わっていく。リドリー・スコット監督は、おそらくストーリーの肝をつかみそこねていたのだとおもいます。でないと、こんな粗い映画にはならなかったはず。

そして、やはりというか、映画の緊迫感に水をさしたのはレオ。この人が主演するとなると、やはりロマンスの要素も入れないと駄目なのかな?ロマンスはいった時点で展開ばればれでした。

1800円は高すぎるし、レンタルでも微妙な作品だと思いました。

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あんゆ~る

5.0好きな映画です

2008年12月28日

怖い

興奮

知的

イラク戦争をアメリカ的視点だけではなく、イラク的な視点でも表現されているのが良かったです。
ただ、当然のことですが、全体的にはアメリカ的視点ですけど。
お国のための仕事でも個人のエゴイズムを重要視しているところとかを見ているとやっぱ米国人だなって思ってしまいます。

シーンとして特に印象に残ったのは、イラク国内の何とも言えないゴミゴミした様子をうまく表現してたところで、最初から最後まで終始見られる何気ない映像ですが、この映画に緊迫感を与えるための重要な映像だったと思います。
また、最近の映画でよく見られる衛星から個人を撮影している映像など個人的には非常に好きなシーンです。

映画を見終わった後感じたこととしては、「形はどうあれ、大きな仕事をする上では信頼関係が最も大事」ということです。
非常に面白かったです。

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Deepimpact

4.5嘘で固めた正義感。

2008年12月28日

怖い

知的

難しい

自国ではあまり奮わなかったらしい本作だが、
さすがにリドリー卿!この上なく面白かった(怖かったけど)
情報戦のやりとりに生じる緊迫感、家族サービスをしながら
冷酷に人間を操る傲慢さ、結局どんなハイテクも人間業には
叶わないという、訓示を思わせる描き方に頷ける部分が多い。

どの嘘が世界を救うのか…?がテーマらしいけど、
正義面して、ありもしない戦争やテロ組織をデッチあげたり、
武器を横流しして金儲けを企んだりする人間が当たり前に
嘘をつく時代の中、あとどれだけ嘘をつけば気が済むんだ!?
という気がしてならない。
今までウンザリするほど見せつけられてきた大国の正義感が、
多くの犠牲を生じさせてきた(特に民間人の)ことを忘れては
いけないと改めて思った。
組織の仕事とはいえ、他人を侮れば自らも侮られるのは当然。

セルフパロディか??と思わせるほど自国を嘲笑したあげく、
その対照として、ものすごくオイシイ役をハニ・サラームを
演じたM・ストロングに演らせたあたりも巧いよな~と思った。
ハイテクと原始の闘い。(爆)
静かに進行する計画の陰で、誰が善人か悪人かも区別できず、
信心に従ってつましく生きている民間人の悲劇が浮かび上がる。

観応えがあるし、緊張感も途絶えることがない。
まぁラストは…やはりそうくるか^^;的な結末にはなるものの、
レオとラッセルの攻防戦には最初から最後まで踊らされる。。

(事件は現場で起きているんだっ!!うん、まさにそのとおり。)

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ハチコ

4.0ワールド・オブ・ライズ

2008年12月27日

怖い

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yoite

4.5この映画から学んだこと

2008年12月26日

知的

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naminami

5.0デカプリオ

2008年12月25日

興奮

知的

地味な映画だけど、最近のデカプリオは演技がうまくなった。正直、タイタニックの頃は、アイドルみたいで嫌いだったが、最近は見直している。ラッセル・クロウの役はあのような描き方で良かったのかと思うけれど、面白い映画だった。

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未散

4.5リアル感

2008年12月25日

怖い

興奮

扱われているテーマは、目新しくはないが、国際政治の舞台裏をリアルに感じさせてくれる。
レオナルド・デカプリオとラッセル・クロウの人物の対比的な描き方がおもしろい。
最後まで、緊張感を持って観ることのできる佳作。

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kazu

5.0テンポよし・キャストよし・ストーリーよし^^

2008年12月23日

興奮

さすが!リドリー・スコット監督ですね^^

私にとって苦手分野のCIAの話だから(しかも中東が舞台だし)登場人物がゴチャゴチャとチンプンカンプンになるかと思いきや、意外と中心人物が少人数に絞られていた感じで、理解し易い映画でした(^o^)

それに、なんつったってレオ様の男くさくたくましい姿と迫真の演技が凄い!見ものです♪
1作ごとに成長してるなぁ~☆と惚れ惚れコーフンしちゃいます^^

一方、かなり体重を増やし、ふてぶてしい役になりきったラッセル・クロウにも拍手!!!
全世界の中で、アメリカが一番権力を握っていることを象徴してるよ~なリアル感があり、アカデミー俳優の底力を見せてくれました。

今!キアヌの最新作が大々的に宣伝されてる中でのこの「ワールド・オブ・ライズ」
私はキアヌではなくレオ様に一票を送ります\(^o^)/

          12月22日イオンシネマ高崎にて観賞

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ゆりこ

4.0地味でも,かなり面白い。

2008年12月22日

怖い

知的

複雑に入り組む人物と状況の説明を理解し,
慣れたと思ったところで始まる「嘘」が見応え!

CIAをヒーローにせず,
「中東=悪」の単純偏見の図式も見せずに,
テロリスト居所探しの難しさに的を絞って,
なおかつ,
利用,協力関係で成り立つ人間社会の本質をも描いた骨太作品。

ロジャー・フェリスと,
エド・ホフマンの併せ鏡的な関係性が面白い。

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AKIRA

5.0原作を読まないで!

2008年12月21日

怖い

興奮

難しい

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ann

4.0結構シリアス。「事件は会議室ではない! 現場で起きているんだ!」<古!

2008年12月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もはや定番の、中東モノの映画です。やっぱり、中東の現状が収まらない限りは、映画の舞台となるのは続くのでしょうか・・・。冒頭”この映画はフィクションである”と言う旨のクレジットが出ますが、同時に”現実にもこの様な事は行われている”と言う旨のクレジットも出ます。現実に近いフィクションと言うことでしょうね。もっとコミカルな感じなのかと思っていたんですが、全然違っていました。

現場のファリス(レオナルド・ディカプリオ)を安全な会議室や自宅から操るホフマン(ラッセル・クロウ)。その構図に、思わず「事件は会議室ではない! 現場で起きているんだ!」と言いたくなる感じです(ウソ)。それにしても、何千キロも離れたところから、リアルタイムで現場を見ながら指揮する事が可能であると言う事が、イラクやアフガニスタンの事態の収拾を困難たらしめているのではないでしょうか?

遠く離れた本国から現場を操ると言う構図は、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの『スパイ・ゲーム』にも似ていますが、話の内容は全く異なります。『スパイ・ゲーム』の場合は、本当は現場に行きたいのに今日が退職の日でままならず、これまでのコネと英知を使って現場を操ると言う話ですが、こちらの『ワールド・オブ・ライズ』は好き好んで遠く離れた本国から現場の工作員を駒の如く操ると言う話。出演俳優の組合せも、ベテランのイケメンと若手のイケメンと、同じ感じなんですけどね。全然違っていますね。

ラッセル・クロウが、何か、冴えない管理職役です。冴えない見た目でも、侮ってはダメ。自分の目的のためには、部下を駒の如く使う冷徹な一面も見せています。他方、その部下役のレオナルド・ディカプリオ。やはり主演した『ブラッド・ダイヤモンド』と同じように、現場主義のハードな役どころを演じています。彼は、『タイタニック』の様な単なるイイ男と言う役どころではなく、こう言うハードな戦う男と言う役どころが好きなんでしょうか。

ハニ・サラーム役のマーク・ストロング。イギリス出身らしいのですが、言葉も見事に、それっぽい英語。まぁ、巻き舌で話せばそう聞こえるのかもしれませんが。でみ、見た目もちょっとそれっぽいです。また、イスラエル出身の俳優がアラブ人の役を演じているのは、中々皮肉な感じがします。ハリウッド映画の為せる業ですね。

単なるフィクションとは思えない、真に迫った内容です。物語が、物凄くドラマチックなわけではありません。中東の現実を見ているような気がします。

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勝手な評論家

4.0交差する3つの嘘が招くギミックな結末。頭からの爆弾が炸裂する戦闘シーンや、ビル一つが吹っ飛ぶテロシーンは迫力満天。しかし惜しむらくは、エンディングの詰めが甘いこと。これは前作も同様でした。

2008年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 名匠リドリー・スコット監督が冷酷非情なスパイの世界をリアルかつスリリングに描き上げたサスペンスードラマ。嘘と真実の狭間で命を賭けて奔走する男たちをレオナルド・ディカプリオとラッセルークロウが熱演しています。

 まずは、冒頭のナレーションが意味深。
 圧倒的な兵力と科学技術、情報網を投入しても文明国はテロに勝てないというのです。その理由に、彼らの口コミネットワークの方が文明国のIT情報網に勝っており、決して彼らを補足できないこと。そして、彼らは常に犠牲者を誇りとしているけれど、文明国は例え少数でも犠牲者が続くことに耐えきれず、世論の厭戦気分による反戦運動に押し流され、撤退することになる。従って、世界はテロリストが勝利することになるだろうと予言するのです。
 日本人は、平和ボケしています。けれども異教徒に対するテロは、日本も例外ではないことを本作でははっきり示しています。ただ単に反戦と叫んでいていいのでしょうか?
 映画を楽しむだけでなく、テロと戦う意義について本作で改めて認識させられました。
 さて本作もスリル感満点のスパイ映画です。それは、顔を隠し身分を偽って、嘘と真実の狭間で命を賭ける孤独な男たちの独断場。そのスリリングな世界は昔から変わらぬ映画の人気アイテムでした。スパイ映画は、冷戦を背景にし、ヨーロッパを舞台にものが主流でした。しかし21世紀の幕開けとともに、新たなスパイ戦として中東、対テロ戦争を舞台にした作品がメインに変わってきています。

 本作でも中東を舞台にCIAの超ハイテク追跡作戦と、まるで数世紀も戻ったかのような原始的な連絡網を使うテロリストたちの対決を対照的に描いていきます。

 キーワードは、3つのウソ。
 まず「嘘を使う男」。
 ホフマンはCIA中近東局の主任。本部や自宅からパソコンと携帯電話を通して各地の工作員に指示を出すお気軽な身分。時にはフェリスにも秘密で独自の作戦を実行してしまう喰えぬ奴なんです。
 そのためフェリスが窮地に陥ることも多々ありました。現場の感情や犠牲には無関心で、裏切りも嘘も作戦のひとつと割り切り、遠隔操作でスパイ・ゲームを仕掛ける戦略家です。
 次に「嘘に翻弄される男」。
 フェリスはCIA中近東局所属の現地工作員。アラビア語を話し、アラブの文化や習慣を理解しています。そして常に約束を守り信頼を築こうと努力しているのです。作戦 =が失敗して犠牲者が出たり、嘘をつく結果になると罪悪感にさいなまれる誠実な男でした。ホフマンの嘘に悩まされ、下記のハニの作戦に翻弄され、常に命の危険にさらされています。ただホフマンにやられっぱなしではありません。彼もまた巧妙に嘘を使って作戦を遂行します。
 この2人の置かれた状況が全く対照的なのが興味深いところ。

 そして「嘘を許さない男」。
 ハニはヨルダン情報局のトップ。王族の一人で国王に次ぐ権力を持ちます。クールで優雅、逆らう者を許さない断固とした強さみせます。嘘を嫌い、フェリスにも作戦に協力する代わり絶対に嘘をつかないと約束させるのです。独自の人心掌握術でテロ組織に接近。深謀遠慮とはこの人のためにある言葉といっていいでしょう。
 しかしこの男の存在こそ、リドリー監督の放った最大の嘘。そのホフマン以上に喰えねぇ役回りぶりは、ラストでギャフンと分かりますぞ。
 ホフマンvsフェリス、フェリスvsハニの構図を通じて、リドリー監督は欧米の価値観とアラブの価値観の違いを浮き彫りにさせていきます。

 彼らのターゲットは共にヨーロッパ各地で自爆テロを繰り返す組織の首謀者アル・サリームを逮捕すること。しかし携帯電話やコンピューターなどを一切使わないサリームを、CIAが張り巡らした最新の追跡装置の網には全く引っかかりません。フェリスはCIAらしいハイテクで大嘘の罠を仕掛け、ハニはローテクでアラブ流の網を張っていきます。 さて誰がどんな方法で、サリームを捕まえるのか、しかしサリームに肉薄したフェリスは、情報提供者の裏切りに会い、サリームたちに捕まってしまいます。
 ここでの拷問ジーンはすさまじいほどリアル。このシーンの撮影後ディカプリオは3日間も寝込んでしまったそうです。
 「ティパーテッド」のウィリアムーモナハンの手による脚本は最後まで真相を掴ませず緊張感を持続させました。3千メートル上空からの無人飛行機プレデターによる空撮画像を再現したリドリーの演出がスリリングでした。
 あと冒頭からの爆弾が炸裂する戦闘シーンや、ビル一つが吹っ飛ぶテロシーンは迫力満天。

 しかし惜しむらくは、エンディングの詰めが甘いこと。これは前作『アメリカン・ギャングスター』も同様でした。前作見ている人なら、この感覚がわかるでしょう。
 もう少し、フェリスを治療する現地の看護婦アイシャとのラブシーンがあってもよかったと思います。

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流山の小地蔵

5.0ワールド・オブ・ライズ

2008年12月17日

興奮

ストーリー展開の早さと何よりレオの男くささに引き込まれます。そしてラッセルの体重を増やした演技の大きさが良かった!!

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JIRO

5.0かっこいい!!

2008年12月17日

楽しい

興奮

とっとも2時間以上あるように思わない映画でした。
ストーリー転回が早く見ごたえあります。
何より、レオがかっこいい!!
(レオ大好きです)
ブラット・ダイヤモンドよりは見ごたえないですがテンポよい展開なので大好きです。
ラッセルの存在が映画中はイライラしますがラッセルの存在感はすごいと思います。

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mayo

4.0骨太なディカプリオ

2008年12月15日

怖い

興奮

タフな男の役が板についてきたディカプリオですが、映画としては『ブラッド・ダイヤモンド』の方が個人的には好きです。
テロとの闘いといえば、映画以外でも(CIAではないけれど)『24』などで散々描かれているので、どーしても「またか」という感じになってしまい新鮮味に欠けた気がします。

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nekoneko

3.5ラッセル・クロウさん面白いよ。

2008年12月13日

怖い

興奮



 到達しようとする目的は同じ筈なのに、どこかちぐはぐで、騙され、
 足を引っ張られるお2人さんが、大胆な大嘘を仕掛ける。

 中東に潜伏しているロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は
 CIAでも敏腕のスパイ。
 戦場で常に死と隣り合わせの彼の任務を決めるのは、
 遠く離れた安全な場所で命令を下す
 ベテラン局員エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)。
 彼らの目的はテロ組織のリーダーである
 アル・サリーム(アロン・アブトゥブール)を捕まえること。
 イラクでの任務で重傷を負ったロジャーはヨルダンに潜入し、
 ヨルダン情報局長官のハニ・サラーム(マーク・ストロング)の協力を得て
 独自に作戦を遂行しようとする。

 巨匠リドリー・スコット監督が、
 レオナルド・ディカプリオとラッセル・クロウという2大スターを起用して
 イラク、ヨルダン、シリアなどを舞台に米国のテロとの闘いを描く、
 と言っても、考えさせられる要素はあるとしても、
 中東情勢に詳しい方がいいのは確かだろうが、
 エンターテイメント作品として仕上げてある。

 原題は“BODY OF LIES”で、邦題はワールド・オブ・ライズ。
“嘘”をテーマにした作品で、誰を信じればいいのか、
 敵も味方もない騙しあいに、情報を漏らさないためには手段を選ばず、
 現実でもそうなのかと、現実はそれ以上なのかと少し怖くなり、
 ハイテクを駆使して情報を頼りにしているCIAが
 アナログな繋がりを持つテロ組織に、
 大きな嘘を仕掛ける部分も、終盤の展開もある程度予想は出来たとしても、
 十分楽しめる。あの展開は、どのあたりで来るのかは悩んだだろうな。

 ただどうかなと思うのは、大きな嘘を仕掛ける前までは、
 ロジャーとエドの高度な頭脳戦を感じさせるような、嘘の応酬ではなく、
 ただ足の引っ張り合いをしているように見え、
 そんなんでよく今までやってこれたなと思い、
 どうしても抑えられない衝動というほどではなかった
 ロジャーの恋愛ドラマには、
 ロジャーのような性格の男が、仕事の出来る男が、自分の仕事の内容を、
 相手のことを考えたら、それはないんじゃないのかと、
 先を少し分からせてしまうなら、同僚でよかったんじゃないかと、
 思わないでもない。

 レオナルド・ディカプリオの眉間に力の入った
 泥臭く自らの手を汚す熱い演技も、
 子供とじゃれあっている様子もいいが、
 食事をしながら、子供をあやし、悪態をつかれながら、
 安全な場所から指示を出し、
 米国を体現しているような恰幅のいいラッセル・クロウの、
 指示の出し方にも、セリフにも、人柄のよさを感じさせる、
 感じさせようとしているレオ様に感情移入していると、
 カチンとくるはずなのに、何故かイチイチ面白くて、
 中年の余裕の演技にラッセル・クロウさん流石ですと、
 楽しくて仕方なかった。

 ハイテクとアナログ。飴と鞭。オイルマネー、グアンタナモ。

 2人の対比も、CIAとテロ組織の対比も、それなりに面白く、
 迫力のある映像も楽しめて、いや楽しいだけじゃなく、少し考えて、
 でも、正月向きじゃないよなぁ。

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いきいき