ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

ALLTIME BEST

劇場公開日:2008年4月26日

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

解説・あらすじ

「ブギーナイツ」「マグノリア」の鬼才ポール・トーマス・アンダーソン監督が、20世紀初頭のカリフォルニアの石油産業を背景に、家族、宗教、裏切り、そして欲望について描いた人間ドラマ。原作は社会派作家アプトン・シンクレアによる「Oil(石油)」(1927)。主演は「マイ・レフト・フット」「父の祈りを」「ギャング・オブ・ニューヨーク」のオスカー俳優ダニエル・デイ=ルイス。第80回アカデミー賞では主演男優賞と撮影賞を受賞した。

2007年製作/158分/アメリカ
原題または英題:There Will Be Blood
配給:ディズニー
劇場公開日:2008年4月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第65回 ゴールデングローブ賞(2008年)

受賞

最優秀主演男優賞(ドラマ) ダニエル・デイ=ルイス

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
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映画レビュー

2.5観ないことをお勧めする

2025年7月1日
PCから投稿

駄作ですな。ドラマも描けてないし、スリルもないし、サスペンスもないし。何をしたいんですかこれ。そして、なんでこんなに長い。こんなのが21世紀のベスト100に入るなんて・・・トホホ・・この映画の面白かった点を一つだけ挙げると、それはノロい演出の面白さであろう。全然面白くないエピソードの数数だが退屈に輪をかけるようなノロい演出がなぜか上手くはまっていて、催眠術にかかったような面白さを感じた。しかし、それも一時間ぐらいだったかな。あとは退屈で修行のような長い時間だった。

ちなみに書いておこう・・
「エネルギーを制する者は世界を制する」とは冷戦期によく語られたが、その本質はむしろ「流通を制する者がエネルギーを制する」にある。19世紀末、ロックフェラー率いるスタンダード石油がその典型だった。彼は当初、鉄道会社と癒着することで石油輸送を独占し、競合他社を駆逐していった。しかし、パイプラインの登場によりその支配は揺らぐ。誰もが低コストで油を運べるようになりかけたのだ。だがロックフェラーは巧みに価格競争を仕掛け、敵対的買収を繰り返し、最終的にはパイプライン網そのものをも掌握してしまう。彼の狙いはあくまで「流通経路」の支配だった。精製や採掘は変動しても、流通を押さえれば収益の源は確保できる。

この構図は、21世紀のウクライナ戦争にも通底する。ロシアは欧州へのガス供給のパイプラインを支配し、それを政治的圧力の道具として使ってきた。欧州はこの依存から脱却すべく、LNG(液化天然ガス)や再生可能エネルギーにシフトしたが、すぐには代替できない。戦争の影には「誰がエネルギーの流通を握るか」という争いがあり、これは経済戦争の形を取って激化している。ロックフェラーの時代から変わらぬ鉄則が、今もなお地政学を動かしているのである。

もしやこの作品は最初その辺のことをえがこうとしたのだが、当局から圧力がかかってこんなになっちゃったんじゃないんだろうか?最近のアメリカを見ていると、そんなことも考えちゃうね。

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ろーけん

4.5やがて血に染まる

2025年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

知的

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レント

3.5劇場で観たかったです。。。

2025年5月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

家族、宗教、石油=アメリカの繁栄
多くのダニエルみたいな狂人のおかげでアメリカの今があるから、トランプみたいな人間が人気なのも分かります。

それに、ダニエルほど狂っていないと、一発当てることはできないです。ダニエルは現代の日本人からすると狂人に見えますが、アメリカ人からするとノーマルなのかもしれない。アメリカ人と日本人が根本的に違うことが良く分かる作品でした。明治以降にダニエルみたいな人間が主人公の邦画ってあったっけかな?

これは劇場で観たかった。

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ミカ

3.0権力好き?

2025年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

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ゆい