ダック・シーズン
劇場公開日:2006年5月13日
解説
停電がきっかけでアパートの一室で数時間を過ごすことになった男女4人が、思いもよらない美しいひとときを共有する様子を乾いたタッチで描いた全篇モノクロによる人間ドラマ。監督はこれが長編デビュー作となるフェルナンド・エインビッケ。メキシコ・アカデミー賞(アリエル賞)で主要部門を含む11部門受賞という記録を達成した。
2004年製作/90分/メキシコ
原題または英題:Temporada De Patos/Duck Season
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2006年5月13日
ストーリー
ある日曜日の午前11時。小さい頃からの大親友のフラマ(ダニエル・ミランダ)とモコ(ディエゴ・カターニョ)は14歳、。フラマの母親は彼らに留守番を頼んで外出した。退屈な日曜日を楽しくしようと、テレビゲーム、ポルノ雑誌、ポテトチップス、コカコーラを用意する。そこへドアベルが鳴り、立っていたのは同じアパートの隣に住み、二人の少年よりちょっと年上の女の子リタ(ダニー・ペレア)だった。フラマの家のキッチンでオーブンを使わせて欲しいという。いやいやながらも、押しの強さに負けてフラマは彼女を家に招き入れる。フラマとモコは再びテレビゲームをやり始め、リタは一人でケーキを焼き始める。ゲームの調子も出てきたのに、いいところで今度はテレビがプツっと切れる。停電だった。ゲームが盛り上がっては、いつも肝心な時に停電になることに嫌気が差した2人は、宅配ピザをオーダーすることにする。ピザ配達人のウリセス(エンリケ・アレオーラ)は停電の為、803号室の彼らの部屋まで、階段を必死に駆け上る。やっとの思いで部屋までたどりついたウリセスに、フラマとモコは11秒遅かったと、支払いを拒否。ウリセスはお金を貰うまでここを動かないと玄関に座り込むが、最終的にテレビのサッカーゲームで決着をつけることになる。その間もリタのケーキ作りは続く…。そしてまたもや停電。こうして、フラマ、モコ、リタ、ウリセスの日曜の午後が始まる。モコはキッチンでリタのケーキ作りの手伝いをするが、ケーキは失敗におわり、ブラウニーに変更する。リビングルームでは、ずっともめていたフラマとウリセスがついにピザを食べ始めていた。そのうち4人の事情がだんだんと明るみにでてくる。そして、リタが作った特別なブラウニーを食べてはしゃぎだした4人は、壁にかかったカモが空を飛ぶ一枚の絵によって次第に開放されていく。
スタッフ・キャスト
- 監督
- フェルナンド・エインビッケ
- 脚本
- フェルナンド・エインビッケ
- パウラ・マルコヴィッチ
- 製作総指揮
- ハイメ・ベルナルド・ラモス
- プロデューサー
- クリスティアン・バルデリエーブレ
- 撮影監督
- アレクシス・サベ
- 美術
- ディアナ・キロス
- 音楽
- アレハンドロ・ロッソ
- 録音
- アントニオ・ディエゴ
- 音響デザイン
- レナ・エスケナシ
- 編集
- マリアーナ・ロドリーゲス
- 衣装
- リッシ・デ・ラ・コンチャ
- ポスト・プロダクション
- トラカテオトル・マタ
- 日本語字幕
- 杉山緑
- メイク
- リッシ・デ・ラ・コンチャ