僕のニューヨークライフ

劇場公開日:

解説

若手コメディ作家が、気まぐれな恋人と風変わりな先輩作家に翻弄されるラヴ・コメディ。監督・脚本・主演は「さよなら、さよならハリウッド」、「メリンダとメリンダ」(監督・脚本のみ)のウディ・アレン。撮影は「ザ・インタープリター」のダリウス・コンジ。美術はアレン作品常連のサント・ロカスト。編集は「ギター弾きの恋」からアレン作品常連のアリサ・レプセルター。衣裳は「レクイエム・フォー・ドリーム」のローラ・ジーン・シャノン。共演は「世界で一番パパが好き!」のジェイソン・ビッグス、「モンスター」のクリスティーナ・リッチ、「Be Cool/ビー・クール」のダニー・デヴィート、「理想の恋人.com」のストッカード・チャニング、「TAXI NY」のジミー・ファロン。

2003年製作/112分/アメリカ・フランス・オランダ・イギリス合作
原題または英題:ANYTHING ELSE
配給:日活
劇場公開日:2006年1月21日

ストーリー

ジェリー(ジェイソン・ビッグス)はニューヨークに住む21歳の新進コメディ作家。仕事でそこそこの成功を収めた彼の目下の悩みは、お互いに恋人がいる状態で結ばれた、女優の卵である恋人アマンダ(クリスティーナ・リッチ)との仲がしっくりいかないこと。半年に及ぶセックスレス生活と、突然アパートに転がり込んできたアマンダの母ポーラ(ストッカート・チャニング)との同居。二重の苦難を堪え忍ぶジェリーの前には、アマンダの浮気疑惑も持ち上がり、苦しさは増すばかり。そんな中、教師をしながらコメディの台本を書いている年上の友人ドーベル(ウディ・アレン)は、相当な変人にもかかわらず、ジェリーの唯一の相談相手だった。やがてアマンダの浮気が判明した頃、ジェリーはドーベルから、TVの放送作家としてコンビを組んでカリフォルニアへ移住する話を持ち掛けられる。ジェリーはいろんなしがらみを断ち切ることに悩むが、やがてマネージャーのハーヴィ(ダニー・デヴィート)にクビを告げ、アマンダともすっきり別れた。一方、ドーベルは思わぬトラブルが発生し、別の土地に雲隠れすることに。かくしてジェリーは単身で、カリフォルニアへ向かうのだった。

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映画レビュー

3.0アニーホールの焼き直し

2023年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

アニーホールの焼き直しのような趣のラブコメディ。アニー・ホールのアンチテーゼ的なところもある。例えばこの映画は脱NY・LA指向ってのが趣かな。んでキャラクターが若干極端化してる。優柔不断の主人公の対比として登場するドゥーベル(ウディ・アレン)なんかジョークはW・アレンらしかったけど、性格は攻撃的で「らしくない方向」に振り切れてた。ヒロインのアマンダも奇矯な女性で(アニー・ホールと比較するまでもなく)ちょっと嫌なキャラクターだったが、クリスティーナ・リッチが演じていたので救われたところがある。でもこの映画のクリスティーナはあまり魅力的ではなかったな。

ちなみに「タランティーノの好きな21世紀のベスト20映画(だったかな?)」にランクインしています。そんなもんかな。

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arlecchino

3.0観たかった度:無(この作品のことは知らなかった) 鑑賞後の満足度△ 『アニー・ホール』を孫世代でリメイクしたいと思ったような趣だが映画としては到底及ばず。

2023年5月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

①前作『さよなら、さよならハリウッド』よりはましには思えるが、演出に最盛期の冴えが無くなってきているのは確か。
②主役を若い世代にバトンタッチし、今まで演じてきた主人公が年を取ってアドバイスをする側に回った風の作劇だが、だからといって面白いわけではない。
③ダニー・ヴィートとストッカード・チャニングとが、どんなコメディアン/コメディアンヌぶりを見せてくれるのかだけが楽しみだったが、残念ながらなんと言うこともなかった。

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もーさん

3.0ダリウス・コンジの色が良い

Kさん
2020年9月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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K

3.0マンハッタン

2018年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ジェイソン・ビッグスにウディ・アレンが乗り移ったような・・・背後霊の仕業か?と思うほど、喋り方がそっくり。

 そっくりなのは吃音のような口調以外に、観客に主人公ジェリー(ビッグス)が語りかけるという手法をとったせいもあった。そして、物語はコメディ作家の先輩であるウディ・アレンが新進気鋭のコメディ作家ジェリーと仲良くなって、散歩しながらコメディの真髄を教えるような内容なので彼の口調が伝染してしまうのもしょうがないのです。

 ウディ・アレン作品は10本程度しか観てないので偉そうなことは何にも言えませんが、そろそろ彼が自分自身を研究して、それを次世代の若者に投影しているような気がしました。ジェイソン・ビッグスがそのまま彼の路線を継ぐとは思えませんが、その素質は充分あったのかもしれません。

 ストーリーは同棲しているアマンダ(クリスティナ・リッチ)に振りまわされて、セラピーにも通うジェリーがエージェントであるダニー・デヴィートとの関係も考え始めるといった内容。変化に富んだものでもなく、目的意識も希薄な内容なので、コケティッシュなクリスティナ・リッチの浮気や嘘が暴露されていって、徐々にイメージが悪くなるだけでした。相変わらずナチス批判や下ネタ(bathroom joke)で押しまくるのですが、それほど笑えません。

 最終的にはロサンジェルスで今までの生活をリセットしたいと決意するジェリー。ひょっとするとウディ・アレンはニューヨークに限界を感じ始めたのかな?『さよなら、さよならハリウッド』でもフランスへ行こうとしていたし・・・

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kossy