空から星が降ってくる
劇場公開日:1962年8月14日
解説
「白銀に躍る」につづきゲザ・フォン・ツィフラの脚本・監督によりトニー・ザイラーが主演するアイスレビューを取り入れた恋愛喜劇。撮影ウィリー・ウィンターシュタイン、音楽はハイノ・ガーツェ。共演はプロ・フィギュア選手のイナ・バウァーのほかギュンター・フィリップ、オスカー・ジマなど。アグファカラー・ウルトラスコープ。
1962年製作/オーストリア
原題または英題:Ein Stern Fallt vom Himmel
配給:東和
劇場公開日:1962年8月14日
ストーリー
ヘルガ・ヘルト(イナ・バウァー)はドイツ代表のフィギュア・スケート選手としてヨーロッパ選手権大会に出場することになっていたが、規定課目の審査を受けたとき、アラさがし以外に何の興味を示さぬ審査員たちに嫌気がさし選手権競技を降りてしまった。そのニュースを聞いた資本家マルクスは、興行師ウィリ・バルシュとアーノルド・クラッペにヘルガ嬢のショウ出演成功者に資金を出そうといった。さあ大へん二人は商売がたきであった。バルシュは観光飛行機パイロットの甥のハインツ・ノルマン(トニー・ザイラー)にヘルガの所へ一緒に行くよう命令した。だが、彼女はすでに就職していた。仕方なくデザイナーの同名のヘルガを本物のヘルガに仕立てた。そのうちにハインツは、バルシュ一座が泊るホテルの美しい受付嬢と知り合い、その魅力のとりこになっていた。その受付嬢こそ実はヘルガ嬢その人であった。彼らが知り合ったのは、マルクス宛の電報をたのみに来たときだった。「ベルリンのヘルガ・ヘルトと契約--」。一方、クラッペ側は、一目でニセモノを見破っていた。バルシュはマルクスにつめよられ、あわやノック・ダウンと思われたとき、湖上を行く白鳥のように現われたのは、本物のヘルガ・ヘルトであった。彼女は恋人のハインツを見るに忍びなく、スケート靴をつけたのである。面白くないクラッペは、ヘルガを誘拐してしまった。これを聞いたハインツは、観光飛行機に乗り、ヘルガを乗せた車を発見したときは、機を山腹へつけ、スキーで猛スピードで追跡し、救出した。ヘルガの出演する“空から星が降ってくる”のショーが開かれた。彼女はハインツの飛行機から落下傘で降りてきた。文字通り“空から星が降ってくる”ようであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ゲザ・フォン・ツイフラ
- 脚本
- ゲザ・フォン・ツイフラ
- 撮影
- ウィリー・ウィンターシュタイン
- 美術
- Felix Smetana
- 音楽
- ハイノ・ガーツェ