13回の新月のある年に

劇場公開日:

13回の新月のある年に

解説

ニュー・ジャーマン・シネマの鬼才ライナー・ベルナー・ファスビンダーが、自身の伴侶アルミン・マイヤーの自死をきっかけに手がけた監督作。原案・製作・監督・脚本・撮影・美術・編集の全てをファスビンダー自らが担当し、性的マイノリティの主人公の最期の数日間をセンセーショナルかつエモーショナルに描き出す。男性から女性に性転換したエルビラ。過去に女性と結婚しており娘もいるが、男装して男娼を買うような曖昧な性を生きていた。そんなある日、一緒に暮らす男クリストフが家を出て行ってしまう。絶望したエルビラは仲の良い娼婦ツォラに支えられ、育ての親シスター・グルドンのもとを訪れる。妻や娘にも会い過去を振り返ろうとするエルビラだったが、昔の自分に戻れないという現実を突きつけられるだけだった。さらにエルビラは、自分が性転換するきっかけとなった男アントンに会いに行くが……。「シナのルーレット」「マリア・ブラウンの結婚」などファスビンダー監督作の常連俳優であるフォルカー・シュペングラーが主人公を熱演。

1978年製作/124分/西ドイツ
原題または英題:In einem Jahr mit 13 Monden
配給:アイ・ヴィー・シー
劇場公開日:2018年10月27日

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映画レビュー

4.0辛すぎる。 ファスビンダーの空間の中に人物が立っているときの絵画的...

2024年4月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他

辛すぎる。
ファスビンダーの空間の中に人物が立っているときの絵画的な美しさが好きだけど
あまりに救いのない話で悲しい。
乱気の時期に脆い存在の者が振り落とされて消えていくそんなモノの哀れな感じがした。

配信で鑑賞

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madu

因みに僕は1957年の生まれで新月が13回あったようだ。

2024年2月3日
スマートフォンから投稿
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When I am 75♥️

3.5性的マイノリティーの救われない人生

2019年2月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1982年に37歳の若さで逝ってしまったファスビンダーの後期の2作品が日本初上映。衝撃の出会いとなった「マリア・ブラウンの結婚」の前後の作品となれば観ないわけにはいかない。

1978年の今作は実にプライベートな作品だった。

男性から女性に性転換した主人公が最期の数日間で過去を振り返る。彼を育てた修道院のシスター、妻と娘、そして性転換するきっかけとなった男を巡るが……

まったく救いがなかった。バイセクシャルなファスビンダー自身の体験(愛人の自殺)が今作を撮るきっかけになったとのこと。この成す術の無さは本物のはずだ。

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エロくそチキン

4.0愛されたいのに愛されない

2019年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

萌える

とにかく"エルヴィラ"が愛おしい。

ファスビンダー自身のことや70年代の性的マイノリティなどなど、、、、。

唐突に踊り始めるアントン・ザイツ一座?のダンスシーンには、エルヴィラも踊るんかい!?

男たちに殴られ、男に逃げられ、家族は理解するが受け入れはしない、友達はエルヴィラそっちのけで追い出すようにアントンとイチャイチャしたり。

最後はみんながエルヴィラの元に集うが、悲しいよりも滑稽で哀しくなる。

エルヴィラにも難な性格の問題があるけれど、愛してあげて欲しい。

最後まで弱々しい彼女が、人生を見つめ直し取り戻すことはできない愛の物語。

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万年 東一