Dear フランキー

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「マッチポイント」のエミリー・モーティマーと「300 スリーハンドレッド」のジェラルド・バトラーが共演したヒューマンドラマ。スコットランドの海辺の町。リジーは暴力を繰り返す夫から逃れるため、9歳の息子フランキーや年老いた母親を連れて引っ越しを繰り返していた。フランキーは父親の暴力が原因で耳が聞こえないが、父親についての記憶は全くない。リジーはまだ見ぬ父親を想う息子に、彼は世界中を旅している船乗りだと嘘をつき、彼になりすまして息子宛の手紙を書き続けていた。そんなある日、父親が乗っていることになっている船が、本当に町に寄港することに。リジーは悩んだ末に、友人に紹介してもらった男にフランキーの父親役を依頼する。夢にまで見た父親との再会を果たしたフランキーは、彼と楽しい時間を過ごすが……。

2004年製作/102分/イギリス
原題または英題:Dear Frankie
配給:ワイズポリシー、シネカノン
劇場公開日:2005年6月25日

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映画レビュー

5.0思いやり

2024年6月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

幸せ

それぞれが思いやりを持ってとても後味がいい

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トシ

5.0”嘘”のある暮らし。

2023年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

幸せ

嘘がキーワード。こちらの”嘘”は心が温まる。  とはいえ、嘘をつかなければいけない状況が暮らしに落としていた影。  嘘が必要なくなった?(映画では曖昧になっている…)状況の向こうに見える希望。  と考えると、”嘘”があってもいいとは言えないが。 親子の問題って難しい。正解なんてない。お互いがお互いを思いやっていることが一番大切なんだよなと改めて思う。 たくさんの思いやりに包まれる。  子供の為にと嘘をつく母。それに文句を言いつつ、あからさまにしない祖母。  文句はありつつも、そんな母と祖母を問い詰めない子。  子供に煙草を買いに行かせる保護者。売らないお店。イイですねぇ。そしてこの店主はこの家族を影に日向に支えるようになる。  その嘘にのるストレンジャー。一歩踏み込むけど、それ以上は出過ぎない。大人の責任と思いやり。  障害なんてないも同然に付き合う友達。その対等さが心地いい。 初め暗かった家の中のライティングが、母の表情の明るさと共に明るくなっていく。 心閉ざしていた彼女が心の窓を開け、家の扉・窓を開ける。心が動き出す。だったら…と次の展開を期待する私。 ラストは、え?ここで終わるの?という感じ。 うん、これが現実だろうし、妥当。真実か否かなんてどうでもいい。繋がりが一番大切。 これからどうなるのだろうと余韻が残る。 現代のDVは酷ですね。暴力振るう相手は自分が選んだパートナー。親から強制された結婚ではない。かって愛し合った人が実はこんな人だったとは。相手のせいにするだけでなく、人を観る自分の目をも疑わざるを得なくなる。  自分や相手、人を大切にするということを学べずに成長した人々。  それに巻き込まれる人々。  アルコール他薬物に頼らざるを得なかった人々や感情のコントロール法を学べなかった人々、自分や相手、人を大切にするということを学べずに成長した人々の、成長と回復を綴った映画もあるが、この映画では彼らへの救いは一切ない。バッサリ切る。  それに比して、彼らに巻き込まれた人の、苦しみと、周りのサポートを得て幸せになっていく過程が丁寧に綴られている。 役者はみんないい。なにげにリッキーもお気に入りです。  特に、リジーを演じたモーティマーさん。子供を思う気持ちの空回り、愚かな行為が痛々しい。他者を寄せ付けない、人を疑う目。それが少しずつほぐれていく様。思いがけない展開に戸惑うさま。それでいての、DVへの恐怖・怒り。なんて繊細な演技。  ストレンジャーを演じたバトラー氏。朴訥であまり心の機微には疎いように見えるのに、様々な顔を見せてくれる。正体不明の請負人として現れた時の佇まい。初見怪しそうな雰囲気を醸し出しているのに、再見の時には意味付けが変わるその演技。正体を知ってみれば、ああ、姉の命令を拒否できない弟感満載(笑)。  フランキーを演じたマケルホーン君の時々の表情。フランキーの成長・幸せを見守りたくなる。  そして、祖母や、店主を始めとする方々の安定感。  元夫と元義姉の、一見まともそうで、自己中のいやらしさ。 スコットランドなまりと共に、物語がゆっくりと地道に展開していきます。 じんわりきます。

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とみいじょん

4.0【アクション無き、ジェラルド・バトラーの存在感が際立つ作品。】

2022年11月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■夫の暴力に耐えかね、老いた母と息子・フランキーを連れて逃げ出したリジー。  フランキーは父親の記憶がないまま成長し、「父親はアクラ号で世界を旅している」というリジーのうそを信じていた。  そんなある日、アクラ号という船が3人の住む港町にやってくる。 ◆感想 ・哀しき想いを抱えていたフランキーの前に父として現れた、男(ジェラルド・バトラー)。彼は、頼まれたとはいえ、フランキーの父を不器用ながら演じる。。 <スコットランドを舞台に、父親の家庭内暴力から逃れて暮らす母と息子、祖母の姿を描く。  淡々と綴られる物語にはリアリティと母の愛が満ち、ラストは静かな感動に包まれる。  若き、ジェラルド・バトラーの存在感ありきの作品である。>

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NOBU

4.5穏やかで良いね

2020年9月24日
PCから投稿
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見聞