バタフライ・エフェクト

劇場公開日:

バタフライ・エフェクト

解説

ごく小さな差違が、将来的に予測不能な大きな違いを生じるというカオス理論を効果的に取り入れた異色サスペンス。愛する者を救うため、過去を書き換えようとした男が体験する想像を超えた出来事を描く。タイトルの“バタフライ・エフェクト”とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」という意味。主演・製作総指揮は、「テキサス・レンジャーズ」のアシュトン・カッチャー。

2004年製作/113分/アメリカ
原題または英題:The Butterfly Effect
配給:アートポート
劇場公開日:2005年5月14日

あらすじ

少年時代の約束。幼馴染みのケイリーのもとを去るとき、エヴァンは”君を迎えに来る”と誓った。だが、いつしか時は流れ、エヴァン(アシュトン・カッチャー)とケイリー(エイミー・スマート)は別の道を歩んでいた。エヴァンは幼い頃から、時折り記憶を喪失<ブラックアウト>してしまう少年だった。母アンドレアはエヴァンの脳波を精神科の医師に検査してもらうが、何も奇妙な点は見出せずにいた。精神科医は治療のため、毎日の出来事を日記につけるようにすすめる。少年時代は永遠に続くと思われたが、エヴァンが13歳の時、ケイリーの兄トミーのいたずらによって唐突に終わりを告げる。エヴァンの記憶にはその瞬間に<ブラックアウト>が起き、気が付いた時には森の中におり、周りには強烈なショックのあまり倒れてしまった友人のレニー、彼を抱きかかえようとするトミー、ただ震えているケイリーがいた。エヴァンは何が起きたのかまったく思い出せなかった。しかし、何か決定的な出来事が起きたのは間違いがなかった。アンドレアはエヴァンを連れてその街を引っ越す。時が流れ、心理学を勉強する大学生となったエヴァン。今では<ブラックアウト>が起きることもなかった。過去は遠のき、ケイリーの記憶さえ消えかけていたが、すべては平穏だった。ある日エヴァンは、幼い頃の日記を見つける。懐かしい日記を紐解いたとき、”それ”は起こった。気が付くと、エヴァンの意識は日記に書かれている出来事の中にあったのだ。鮮明に蘇る過去の記憶、あの陽光、あの空気。それは強烈なリアリティを伴っていた。夢なのか、現実なのか。少年時代の空白の記憶の一端に触れてしまったエヴァンは、もう一度、あの頃の仲間たちを訪ねたくなる。ケイリー、トミー(ウィリアム・リー・スコット)、レニー(エルデン・ヘンソン)。そしてエヴァンは知る。あの時のいたずらによって、彼らの人生が大きく狂っていたことを……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5久しぶりに観ると、粗さが目立つ作品だった。

2025年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

この映画のDVDがリリースされた当時高校生だった私がドハマリしたSF映画。
当時はDVDが擦り切れるほど繰り返し鑑賞し、生涯の一本だと思っていたころが懐かしい。
ところが、10年ぶりくらいに再び観てみたら当時は気づかなった設定の粗さが少し気なった。
例えば、エヴァンが刑務所に行った際に過去にタイムリープし手に傷を作ってルームメイトの囚人に聖痕として見せるシーン。あのシーンはタイムリープして過去を変えることで世界戦を移動しているのはエヴァンだけであり、あのルームメイトは移動してない。そのため、ルームメイトの視点からはエヴァンの手には初めて会ったときからずっと傷があることになるため、突然手に傷が現れる、といったことは起こりえない。
こういった細かいSF的な設定や現象が少々粗い印象を、あらためて見たら感じてしまった。
低予算映画であるため、全体的にB級映画感も漂っている。こちらは鑑賞当初から感じてはいたが。
結局この映画は、ラストシーンとそこで流れるOasisの「Stop Crying Your heart Out」が私の評価に大きく影響していたように思った。

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タブロー

4.0自分の人生も分岐だらけだったのだろうなと

2025年4月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

怖い

予備知識ほとんど無しで見たのですが、なかなか面白かったです。

序盤の記憶喪失というミステリアスな雰囲気からの、後半怒涛の伏線回収ラッシュ。
ほんの少しの変化が後に大きな変化へと波紋していく様子が、自分の人生と照らし合わせて色々考え込んでしまう映画でした。

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共感した! 0件)
びぃあぃじぃ

3.5なんだかんだで結局、後味が良い

2025年1月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

 記憶が消える少年の謎が徐々に解明されていく過程が面白い。
 子どもたちが喫煙したり犬に虐待したり、いろいろと今のコンプライアンスでは許可が降りなさそうな過激なシーンが多い。

 約20年振りに円盤で鑑賞した。今作の中古の円盤の平均市場価格は8000円。かつては名作という印象だったが、今あらためて観ると、タイムリープの設定と主人公の自己中心的な性格にガッカリさせられる。

 特典映像として未公開別エンディングが2パターン収録されているが、どちらもよろしくない。

 日記だけでなく、思い出しながら書いた文章や写真などを使ってタイムリープする能力を遺伝で受け継いだ主人公は、戻りたい時を選べる。それなら同じ時を何度でもやり直せるはずである。何故主人公は予定外のことに対してあれほどまでに焦るのか、やり直したら良いだけなのに。その点もおかしい。

 個人的に、主人公が手がない状態になった時に自殺しようとせずに、みんなの幸せに満足してエンディングを迎えていたら、感動的な作品になったと思う。

 なんだかんだで結局、後味が良い作品だから嫌いになれない。

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共感した! 8件)
Don-chan

4.5あの日、あの時、こうしていれば・・・

2024年12月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

興奮

知的

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コメントする 2件)
共感した! 7件)
ratien

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