ジョヴァンニ
劇場公開日:2004年11月13日
解説
イタリア、メディチ家の若き武将ジョヴァンニを主人公に生と死の美学を現代に問い直す壮大な歴史ドラマ。監督は「木靴の樹」「聖なる酔っぱらいの伝説」でカンヌ、ヴェネチア2大映画祭を制したイタリア映画界の至宝エルマンノ・オルミ。ルネッサンス期の歴史的建造物をそのまま使用し、中世宮廷都市を鮮やかに再現した。
2001年製作/105分/イタリア・フランス・ドイツ・ブルガリア合作
原題または英題:Il Mestiere delle armi
配給:プレノンアッシュ
劇場公開日:2004年11月13日
ストーリー
16世紀初頭、ヨーロッパ全土に覇権を拡げる神聖ローマ帝国軍は、イタリア北部を征圧し、ポー川を渡って一気にローマに攻め込もうとしていた。その進軍を阻止するべく最前線に立ったのが、ジョヴァンニ・デ・メディチ隊長(クリスト・ジフコフ)率いる教皇軍だった。ジョヴァンニは、若干17歳で100騎の騎兵隊の指揮官に命ぜられ、以降、歴戦の勝利で名将としての名を馳せる。1521年にローマ教皇レオ10世が死ぬと、忠義心から紋章の黒線を引いた白旗を翻して戦ったことから、彼は「黒隊のジョヴァンニ」と呼ばれた。しかしこの戦いで、ジョヴァンニは窮地に立たされていた。厳寒の原野で部下たちに支払う賃金も底を尽き、さらに身内の貴族の裏切りにあう。ジョヴァンニの従兄弟であるマントヴァ候フェデリコ・ゴンザーガ(セルジオ・グラマティコ)は、自らの領地に戦禍が留まることを嫌い、自邸の城門を密かに開けて神聖ローマ帝国軍の進軍を促してしまう。さらにフェラーラ公アルフォンソ・デ・エステ(ジャンカルロ・ベレッリ)は、政略結婚の見返りに出来上がったばかりの新しい武器、大砲を敵軍に贈る。孤立感を深めるジョヴァンニが、まどろみの中でふと思いを馳せるのは、残してきた妻マリア(デシィ・テネケディエヴァ)と、息子コジモだった。マリアはやはりメディチ家の出身で、時のローマ教皇クレメンス7世の従兄妹にあたる。戦地にいる夫に手紙と衣糧を送りながら、郷里で息子とふたり、つつましく暮らしている。そしてジョヴァンニには、運命によって引き寄せられた愛人、マントヴァの貴婦人(サンドラ・チェカレッリ)がいた。夜を焦がす逢瀬の記憶が、生々しくジョヴァンニの内に蘇る。深夜、愛する男の影を追って城を抜け出し、あてどもなく馬車を走らせる彼女の目の前には、戦火で焼き尽くされた村々が広がるばかり。そしてジョヴァンニはついに、敵軍の大将であるフルンスベルグ将軍(ニコラウス・モラス)と対決する。1対1の闘いにおいては負けを知らないジョヴァンニは、先頭を切って敵陣に突っ込む。そのとき、予期せぬ伏兵が彼を襲う……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- エルマンノ・オルミ
- 脚本
- エルマンノ・オルミ
- 製作
- アレッサンドロ・カロッシ
- 撮影
- ファビオ・オルミ
- 美術
- ルイジ・マルキオーネ
- 音楽
- ファビオ・バッキ
- 編集
- パオロ・コッティニョーラ
- 衣装デザイン
- フランチェスカ・サルトーリ
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Giovanni De' Mediciフリスト・ジフコフ
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Caterina de' Mediciデシスラバ・テネケディエバ
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Nobildonna di Mantovaサンドラ・チェッカレッリ
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Federico Gonzagaセルジオ・グラマティコ
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Alfonso d'Este duke of Ferrareジャンカルロ・ベレッリ
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Francesco Maria Della Rovere duke of Urbinパオロ・マガーニャ
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General Frundsbergニコラウス・モラス
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Loyso Gonzagaアルド・トスカーノ
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Luc'Antonio Cuppanoディミター・ラチュコフ
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Pietro Aretinoサーサ・ブリチェビッチ
受賞歴
第54回 カンヌ国際映画祭(2001年)
出品
コンペティション部門 | |
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出品作品 | エルマンノ・オルミ |