ハッド

劇場公開日:

解説

テキサスの曠野に牛の王国を築いたバノン一家を描いた西部ドラマで、ライターのアーヴィング・ラヴェッチが「五人の札つき娘」「パリの旅愁」のマーティン・リットと共同で製作、「青年」のマーティン・リットが監督にあたり、ラリー・マクマーティのベストセラーから、レイビッチが脚色、「バラの刺青」でアカデミー賞を獲ったジェームズ・ウォン・ホウが撮影を担当した。出演は「ハスラー」「栄光への脱出」のポール・ニューマン、「奴隷船艦」のメルヴィン・ダグラス、「ティファニーで朝食を」のパトリシア・ニール、「シェーン」「ミズリー決死隊」のブランドン・デ・ワイルドその他。

1962年製作/アメリカ
原題または英題:Hud
配給:パラマウント
劇場公開日:1963年11月2日

ストーリー

ハッド(ポール・ニューマン)は30代で独身、夜になると町で女遊びにふけっていた。父のホーマー(メルヴィン・ダクラス)は裸一貫から叩きあげた牧場主だが飼い牛に恐ろしい疾病が発生、政府の殺戮令に、親子は対立、老齢の父を隠居させ、牧場の実権を握ろうとしたハッドに、ホーマーは永年心に秘めていたことをぶちまけた。ハッドの兄が死んだのは、ハッドの無謀な運転による自動車事故のためだったが、その事件で父がハッドを憎む原因だと思っていたのに、実はそれ以前から、父のハッドに対する感情は冷たかったのだ。彼は父に手痛くきめつけられ、平静を失って、その夜、前から思いを寄せていた家政婦のアルマ(パトリシア・ニール)の寝室を襲ってしまった。好意を抱いていた彼女も突然の驚きで強く拒んだ。物音を聞いて、ハッドの兄の息子ロン(ブランドン・デ・ワイルド)が駆けつけた。その彼を撲りつけて初めて冷静になったハッドは気まずい思いで詫びを言った。ホーマーは精神的にも物質的にも参っていた。そんなとき、アルマが牧場を出て行くと言い出した。彼女はハッドを秘かに愛していたことを打ち明けて去って行った。彼女を送っての帰途、ハッドとロンは道に倒れていた老人をひき殺しそうになった。それは、馬にふり落とされた父だった。ロンが医者を呼びに行くひまもなく、ハッドに抱かれて死んだ。葬式の後、ロンも荷物をまとめて、牧場に二度と帰らぬと言い残して去ってしまた。誰もいない、牛もいない牧場に、ハッドはたった一人残された。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第21回 ゴールデングローブ賞(1964年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ポール・ニューマン
最優秀助演男優賞 メルビン・ダグラス
最優秀助演女優賞 パトリシア・ニール
最優秀監督賞 マーティン・リット
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3.5クソ野郎ハッド。実の父からも疎まれるクソっぷり。話が流れ、その原因...

2024年4月27日
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クソ野郎ハッド。実の父からも疎まれるクソっぷり。話が流れ、その原因や更生が描かれると思いきや、最後までクソ野郎を貫き通してしまった。
なんたる異色作。それゆえ本作に嫌悪感を感じる人がいるかもしれない。でもポール・ニューマンが演じているからか、なんか魅力的に見えてしまうから不思議。

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3.5寂れる西部の牧場を舞台にした人間模様

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演劇の趣向が優先のマーティン・リットの演出は手堅く、ストーリーの流れが冗長な脚本が勿体ない出来。

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プラプラしている叔父は主人公のあこがれだった。
牧場の牛が口蹄疫にかかり・・・。
主人公の人生がアメリカの歴史のようで、最後にホッとする。
シェーン、カム・バックと叫んだ少年も大きくなった。

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いやよセブン