ほら男爵の冒険(1942)

劇場公開日:

解説

ルドルフ・エリッヒ・ラスペの小説『ミュンクハウゼン男爵旅行記』(一七八五)で知られているホラ男”Karl Friedrick Hieronymous von Munchhausen”の幻想譚。ヨゼフ・フォン・バギーが監督し、ゲオルク・ヘンツェルが音楽を担当したドイツ製アグファカラア映画で仏--カナダ経由で輸入された仏語版。男爵には「旅する人々」のハンス・アルバースが扮し、相手役には「モスコーの夜は更けて」のブリギッテ・ホルナイ。他に「維納物語」のレオ・スレザーク、「希望音楽会」のイルゼ・ウェルナー、「支配者」のケーテ・ハーク、「世界の涯に」のヒルデ・フォン・シュトルツらが出演。

1942年製作/ドイツ
原題または英題:Des Freiherrn vom Munchhausen wunderbare Reisen und Abenteuer
配給:映配
劇場公開日:1952年2月9日

ストーリー

ボデンヴェルデルの居城で、ミュンクハウゼン老男爵(H・アルバース)は青春の想出を語った。--青年の彼はロシアのカテリイヌ二世(B・ホルナイ)に仕えるため、役者のクリスチャン(H・スペールマン)をつれてペテルスブルグに出かけ、二世に思召をかけられたが、王子に嫉妬され、カグリオストロ伯(F・マリアン)から永遠に青春を保つ法と姿を消す秘法を習ってトルコに逃げ出した。姿を消してハレムの浴場へ忍びこみ、イタリアの美女イザベル姫(I・ヴェルナー)を連出した男爵は、彼女と共にベニスに飛んだが、姫の兄と決闘して月の世界まで逃げ出すことになった。地球に戻った男爵は若い美女と結婚したが、妻は年をとるのに彼は秘法のため若さを保ち、かえって不便は益すばかり、ついに愛する妻と共に老後を楽しむことこそ真の幸福と悟って、魔法を解いたのだった。

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