ロビンとマリアン

劇場公開日:

解説

悪徳代官に立ち向かうロビン・フッドの恋と戦いを描く。製作総指揮はリチャード・シェファード、製作はデニス・オディール、監督は「四銃士」のリチャード・レスター、脚本はジェームズ・ゴールドマン、撮影はデイヴィッド・ワトキン、音楽はジョン・バリー、編集はジョン・ヴィクター・スミス、衣裳デザインはイボンヌ・ブレイクが各々担当。出演はオードリー・ヘップバーン、ショーン・コネリー、ロバート・ショウ、ニコル・ウィリアムソン、ロニー・バーカー、デンホルム・エリオット、イアン・ホルムなど。

1976年製作/イギリス
原題または英題:Robin and Marian
配給:コロムビア
劇場公開日:1976年8月14日

ストーリー

ある事情で十字軍の一員としてヨーロッパに渡ったロビン・フッド(S・コネリー)と親友リトル・ジョン(N・ウィリアムソン)の二人は、獅子王(R・ハリス)の死によって、十八年ぶりに故国イギリスに帰ることになった。久しぶりにイギリスに戻った二人を出迎えたのは、緑したたる森と田園、そしてシャーウッドの森の仲間たちだった。すべてが十八年前のままで、ロビン・フッドとリトル・ジョンの心をなごませた。一方、変わっていないといえば、ジョン王(I・ホルム)のもと、イギリス国民はふたたび悪政に苦しんでいたこと、ロビン・フッドの宿敵ノッチンガム(R・ショウ)が未だ権力をふるい、良民を苦しめていたことだった。ただひとつ、ロビン・フッドの美しい恋人マリアン姫(A・ヘップバーン)が、今はカークリーの近くの修道院長になっていたのが思いがけないことだった。しかし、長い歳月の隔りも、二人の深い愛を妨げることはできなかった。しばらくして、マリアンは尼僧たちとともにシャーウッドの森に移り、ロビンとの愛の日々を送るのだった。森林の木もれ陽の下に、小川の流れのほとりに、黄金色に輝く花畑の中に、寄りそったふたりのみちたりた姿があった。だが、その間にも民衆の、ロビン・フッドを待つ声は大きくなる一方だった。そして、村の、町の有志たちが森へやってきた。少年もいた。老人もいた。ロビン・フッドは来るべき日のために、彼らを訓練した。マリアンと尼僧たちにとっても忙しい毎日だった。国王と教会とが正面からぶつかった日、ついにロビン・フッドはマリアン、シャーウッドに集まった人々と共に立ち上った。ジョン王とノッチンガムの軍勢に立ち向かうシャーウッドの男たち。ノッチンガム代官とロビン・フッドの一騎打ちは凄絶だった。両軍の見守る中、ロビン・フッドはついにノッチンガムを倒した。だがロビン・フッドも深手を負ってしまう。マリアンはリトル・ジョンの助けを得て、重傷のロビン・フッドを修道院へ連れ帰った。ロビン・フッドの命が明日をも知れぬことは、マリアンが見ても一目瞭然だった。彼女は意を決した。毒入りのワインをロビン・フッドにふくませたマリアンは自分も一気にそのワインを飲みほした。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0リトル・ジョン…

2024年3月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

二人が口づけをかわそうとした時、オードリーの顎の下のたるみとショーン・コネリーの薄くなった頭頂部が映る。あー、二人とも歳をとったんだなと、しみじみと感じさせる。

傷付き修道院に運び込まれたロビンが、マリアンの思いを受け入れるまでのシーン。二度と手放さないと決めたマリアンの行動に恐怖を感じるとともに、ショーン・コネリーの演技がとても印象に残る。

それにしても二人の墓作りまで委ねられてしまうリトル・ジョンの報われなさには心が痛む。

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komasa

5.0こんな映画好き!👍👍👍❤️❤️❤️

2022年3月9日
iPhoneアプリから投稿

ショーン・コネリーとオードリー・ヘプバーンが共演してるなんて!(°o°)
お宝映画見つけた〜!
ストーリーも分かりやすくて見応え十分な映画だった!\(≧▽≦)/

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リョウ

3.5悲しい愛の形

2021年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ショーンコネリー扮するロビンフッドは、王から城を落とす様命じられても老人相手に戦わないと王命に逆らったが、王は死に際にロビンを解放したので故郷に帰った。ロビンはオードリーヘップバーン扮するマリアンに会いたがったが、マリアンは尼僧になっていた。マリアンは、20年も経ってロビンの事は忘れたと言った。

ショーンコネリーとオードリーヘップバーンの共演作品だが、ふたりとも年をとってるね。映画としてはのんびりしたトーンで悲しい愛の形だが、年老いてかつての恋人が再会するのはいいね。それにしてもショーンコネリーの髭はりっぱだな。

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重

3.0ショーン・コネリー

2019年10月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 忠誠を尽しながらも何かとリチャード王を批判するロビン。そりゃ宝もないし、城内には女子供しかいないんだから誰だって断るわなぁ~と共感する序盤の展開。帰ってきたらいきなり投獄。そして王が死んだため、解放されて故郷に戻るのだ。

 20年経ってみると、恋人マリアンは修道院の院長になっていた。まずやることは代官に囚われていた修道女たちの救出。そしてマリアンと森で暮らすことを誓うのだった。マリアンがロビンに言った“make me cry”を「20年分抱いて」と訳すところはいいですなぁ~

 十字軍が行った非道な行為を語っているときは、さすがに寒気がしてくるほど。殺した上に腹を割いて宝を探すなんてね・・・。

 英雄と崇められ、ロビンのもとへ集まる村人たち。やがて代官の側も兵を集め、森へと進軍するのだ。そして、代官との一騎討ちで傷ついたロビン。マリアンは自分とロビンに毒を盛って心中しようとし・・・なんだか悲しい展開で終わる。二人にとってはいい物語だったんだろうけど、残された人たちのことを思うとこれはやばい。想像するだけで辛くなりそう・・・

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kossy