ヤングガン(1988)

劇場公開日:1988年11月12日

解説

<リンカン郡の戦い>周辺の、ビリー・ザ・キッドと彼の仲間たちの姿を描く。製作はジョー・ロスとクリストファー・ケイン、監督は「暴力教室 '88のクリストファー・ケイン、脚本は「クロスロード」のジョン・フスコ、撮影は「マッドマックス サンダードーム」のディーン・セムラー、音楽はアンソニー・マリネッリとブライアン・バンクスが担当。出演は「ウイズダム 夢のかけら」のエミリオ・エステヴェス、「再会の街 ブライトライツ・ビッグシティ」のキーファー・サザーランド、「ラ・バンバ」のルー・ダイアモンド・フィリップス、「ハートビートで追いかけて」のチャーリー・シーンほか。

1988年製作/107分/アメリカ
原題または英題:Young Guns
配給:ベストロン映画
劇場公開日:1988年11月12日

あらすじ

1878年、ニューメキシコ州リンカン郡は2つの勢力が対立し緊張の色を濃くしていた。そんなある日、その一方の勢力であるジョン・タンストール(テレンス・スタンプ)という英国人紳士が、彼の雇うヤングガンの1人であるドク(キーファー・サザーランド)とよばれる若者とともに町へやってきた時、散弾銃の銃声とともに数十人の男たちに追われる若者と出会い、彼を救ってやる。この若者ウィリアム・H・ボニー(エミリオ・エステヴェス)こそ、後のビリー・ザ・キッドである。タンストールの牧場でビリーはスティーヴ(ダーモット・マルロニー)、チャーリー(ケーシー・シマスコ)、ブリュワー(チャーリー・シーン)、チャヴェス(ルー・ダイアモンド・フィリップス)たちと出会い、タンストールの指導のもと、次第にビリーも彼ら同様、立派なヤングガンへと成長してゆく。しかし、もう一方の勢力であるマーフィ(ジャック・パランス)一味の陰謀により、タンストールが惨殺され彼らの運命は一転する。彼の友人であった弁護士マクスウィン(テリー・オクィン)の尽力により、保安官代行となった彼らは犯人逮捕へ向かうが、ビリーの独断によってその1人を撃ち殺してしまい、一大銃撃戦となってしまう。その結果、逆にヤングガンたちに賞金がかかり追われる立場になってしまう。マーフィ一味への復讐を誓ったヤングガンたちも、ブリュワーが殺し屋に銃殺され、長い逃亡生活の疲れもあり次第に一同の意気は消沈してゆく。そんな最中ヤングガンたちは、保安官ギャレット(パトリック・ウエイン)からマクスウィン夫婦の命が危ないという情報を手に入れ、彼らを救出に向かうが、それはヤングガンたちを陥れるための罠だった。マクスウィン家に到着するや、ヤングガンたちは、マーフィ一味に屋敷を包囲される。軍隊も繰り出され絶体絶命のそんな時、チャヴェスの機転で、ビリーとドク、そしてチャヴェスだけが命からがら包囲陣からの脱出に成功した。そして逃亡のきわ、ビリーはマーフィに向けて復讐の銃を放つのだった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0 アーサー・ペンの「左ききの拳銃」同様、キッドの人間描写が物足りず…

2025年9月28日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

時々TV放映されていた記憶の映画だったが、
特に興味も覚えずスルーしていた作品。
しかし、たまたま、監督アーサー・ペン、
主演ポール・ニューマンの「左ききの拳銃」
を少し前に観た関係で、ビリー・ザ・キッド
の描かれ方を比較する上で初鑑賞した。

この作品でも史実より少ない人数設定では
あったようだが、まだこちらの作品の方が
「左きき…」よりも、作品で描かれた事件が
2つの勢力による集団的争いであったこと
自体は理解出来た。
しかし、多分に主人公側の人物を
詳しく描写したいがためだったとは思うが、
弁護士宅での包囲戦のシーンも含め、
“多勢に無勢”感が有り過ぎることも
影響してか、リアリティを感じにくく、
最後まで作品の世界に入り込めなかった。

また、主役であるビリー・ザ・キッド
の扱いでも、「左きき…」同様、
単なる殺人好きな人物にしか見えなく、
人間性そのものに迫る意味では物足りない
作品に感じた。

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KENZO一級建築士事務所

3.5 この頃のアメリカは若くしてみんな死んでいくなあ

2025年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

ドキドキ

ビリーのハチャメチャさが目立つ映画。彼の行動一つで仲間の立場がコロコロ変わっていく。どちらかというと悪い方に。
それでもなんやかんや言うてもビリーについて行ったヤングガン達には魅力的な存在だったに違いない。
ラストは荒野の7人を思い出させるようなストーリーだったが史実に基づいたからこうなったのかも。

ジャック・パランスが出てた。
大好きな映画「シェーン」で悪役ガンマンで出てくる。メチャクチャ早撃ちでその不気味さに圧倒された。
「シェーン」から35年経っているが今回も悪役でボスだ。
「シェーン」では孤独なガンマンだったから偉くなったもんだ?
いあ、「シェーン」の時に既に撃ち殺されてた。何の話や。
悪役だったけれどその存在感でファンになってしまった。そんなジャックの両親はウクライナからの移民らしい。
いま、生きてたら何を思うかなあ?
ビリー以上に私の中では存在感がありました。

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♪エルトン シン

3.0 二世スター大集合‼️

2024年5月7日
スマートフォンから投稿

悲しい

楽しい

単純

エミリオ・エステヴェス、チャーリー・シーン、キーファー・サザーランドら、当時隆盛のブラッドパックの二世スターが大集合‼️なんとジョン・ウェインの息子まで出てる‼️物語は、西部の伝説として名高いビリー・ザ・キッドとその仲間たちの姿を、アメリカン・ニューシネマっぽく描いている‼️エステヴェスのビリー・ザ・キッドがあまり魅力的でないのが一番の難点ですね‼️

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活動写真愛好家

4.0 一番好きなビリー・ザ・キッド

2023年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

単純

興奮

ビリー・ザ・キッドを魅力的に演じる役者はエミリオ・エステヴェス一択、愛嬌のある笑顔と特徴的な甲高い笑い声に西部劇の英雄でアウトローというよりもサイコパスに近い人物像、それをキュートな存在感と破天荒極まりないメチャクチャで予測が付かない行動ばかりが正にトラブルメーカーな役回り。

まさかジャック・バウアーでTVスターになるなんて当時は思いもしなかったキーファー・サザーランドやルー・ダイアモンド・フィリップスに本作での扱いが衝撃的だったチャーリー・シーンと大好きな役者でもあった自分は中学一年くらいか、今ではエミリオ・エステヴェスだけは引き続き大好きでありながら活動が少ないのが残念にも。

オープニングでの横並びで六人が銃を乱射する場面からテンション高めに最終決戦で怖気付いたチャーリーを煽るビリー・ザ・キッドが格好良い、無様なアレックスの最後がやり過ぎにも可哀想でラストはスカッと勧善懲悪モノとして、基本的に言い争う内容が幼く史実を描いているにしても単純な物語展開に難がありながら映画好きになった少年には最高に楽しめる一作であり西部劇やビリー・ザ・キッド含めたその時代のアウトローに興味が湧いて、今でも"ジョン・キニー"が記憶に残るインパクト大!!

続編で描くのだからビリーとパット・ギャレットを会わせる場面が蛇足にも無理矢理感は否めない、初めて観てから何十年後かで認識するようになったテレンス・スタンプにジャック・パランス、本作を観ると中学生の頃が懐かしくなる個人的な思い出!?

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万年 東一

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