皆殺しのジャンゴ

劇場公開日:

解説

無二の親友に裏切られた男が、凄まじい復讐心に燃え皆殺しを誓う。監督はフェルディナンド・バルディ、脚本は「ガンマン無頼」のフランコ・ロゼッティとフェルディナンド・バルディが共同執筆。撮影はエンツォ・バルボーニ、音楽はジャンフランコ・レヴェルベリが各々担当。出演はテレンス・ヒル、ホルスト・フランク、ジョージ・イーストマン、バーバラ・サイモン、ホセ・トレスなど。

1969年製作/イタリア・アメリカ合作
原題または英題:Viva Django
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1971年6月12日

ストーリー

金輸送の警護人ジャンゴ(T・ヒル)は妻ルーシー(B・サイモン)を連れての警護中親友のデビッド(H・フランク)と彼の手下ルーカス(G・イーストマン)に率いられた盗賊に襲われた。ジャンゴを裏切ったデビッドは、ジャンゴとルーシーに向かって発砲、ルーシーは死んだ。辛うじて逃れたジャンゴはデビッドに復讐を誓った。ジャンゴは巧妙な企てを敢行した。絞首刑吏となり、巧みに罪人たちの命を助け、次々と彼等を仲間に加えていったのだ。ある酒場でルーカスを発見したジャンゴは、はげしいガンファイトの末、彼を射殺した。このあと、ジャンゴの手下ガルシア(J・トレス)が謀反を企て、ジャンゴの手下を皆殺しにして、金輸送馬車襲撃を狙ったが、ジャンゴに阻まれた。一方、ルーカスに代りギャング団を再編成したデビッドは、ジャンゴ抹殺を画策するが、いずれも失敗、逆にジャンゴに墓場に誘い出されジャンゴの執念の銃口はデビッドにピタリと狙いを定めた。その時、デビッドの手下達が忽然と現われた。ジャンゴはデビッドに強制的に墓穴を掘らされ、ジャンゴ絶体絶命かと見えたとき、ジャンゴは掘り起こした柩の中を見やって、うっすらと笑みを浮かべた。と瞬間手にした機関銃は轟然と火を吹き、一味は次々と地に這っていった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0テレンス・ヒルが二代目ジャンゴ襲名の、唯一正統に近い続編

2023年8月20日
iPhoneアプリから投稿

主演はテレンス・ヒルに変わったものの、その扮装スタイルと設定等はそのまんま先代を継承していることで、他の「ジャンゴ」の名を冠しただけの贋作たちとは一線を画します。

因みに、スタッフで撮影のエンツォ・バルボーニが両作共通に関わっているという点で一応、両作の繋がりがあります。

ストーリー的には前作『続荒野の用心棒』との直接的な繋がりにはなっておらず、後日談的な感じもあまり漂ってません。
主人公のあの黒ずくめなスタイルやキャラクターのイメージを受け継いだ“姉妹編”的な感じでしょう。

それでもあのジャンゴの勇姿を再び観ることが出来たというだけで大いに楽しめました。
ストーリー的にも普通に、ハメられてその後復讐といったようにマカロニしたものなので安心して(?)観られます。

他に特に特別感があるという事は無いですが、当然例の重要アイテムである、棺桶に収納された“レンコン”マシンガンも登場します。
まあ、それらを前作のスタイルとアイテムを活かす事に主眼を置いて制作された映画と言えそうです。

因みに後年、フランコ・ネロ氏自身の主演による正統後日談的「2」が作られましたが、元のジャンゴ・スタイルや設定・アイテム等は継承されているわけではありませんでした。

それを考えると、本作の存在はなかなか微妙な立ち位置といえますね。

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アンディ・ロビンソン