ミッドナイト・ラン

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

ロバート・デ・ニーロが主演を務め、孤独な賞金稼ぎと彼に捕まった心優しい犯罪者が逃避行の旅を通して心を通わせていく姿を描いたアクションコメディ。シカゴ警察を退職しロサンゼルスで賞金稼ぎをしているジャックは、保釈金保証会社の社長エディに依頼され、ギャングの金を横領した会計士マデューカスの行方を追う。やがてニューヨークでマデューカスを捕まえるが、彼を狙うギャングとFBIの両方から追われるハメに。しかも飛行機恐怖症のマデューカスのせいで、ロサンゼルスまで陸路で移動することになり……。賞金稼ぎのジャックをデ・ニーロ、会計士マデューカスを「天国から来たチャンピオン」のチャールズ・グローディンが演じた。監督は「ビバリーヒルズ・コップ」のマーティン・ブレスト。

1988年製作/126分/アメリカ
原題または英題:Midnight Run
配給:UIP
劇場公開日:1988年12月10日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第46回 ゴールデングローブ賞(1989年)

ノミネート

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ロバート・デ・ニーロ
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映画レビュー

4.5【”来世で会おう!”賞金稼ぎの男と、マフィアのボスから福祉団体に寄付するために多額の金を横領した男との可笑しくもテンポ良き展開と、徐々に友情を育む姿とラストが沁みるアクションロードムービーの逸品。】

2024年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

幸せ

■逃亡犯を追う賞金稼ぎのジャック・ウォルシュ(ロバート・デ・ニーロ)はL.A.マフィアセラノ(デニス・ファリナ)の会計士で1500万ドルを福祉団体に寄付するために横領した逃走中のジョナサン・マデューカス (通称デューク)(チャールズ・グローディンデューク)の逮捕を保釈保障業者のエディ・モスコーネ(ジョー・パントリアーノ)から10万ドルで依頼され、彼をアロンゾ・モーズリーFBI捜査官(ヤフェット・コットー)の名を使って逮捕する。
 ウォルシュは意気揚々とL.A.行きの飛行機に乗り込むが、デュークは”飛行機恐怖症”だと言い、パニックを起こしたために、機長から搭乗拒否を受けた2人は、仕方なく列車でL.A.に向かう。

◆感想

・ジャック・ウォルシュも、ジョナサン・マデューカスも粋で善人である事が、今作を面白くしている一因であろう。
 尚且つ、二人ともお茶目な所も、良いのである。
 ー 今作は、ロバート・デ・ニーロだけでなく、とぼけた感じのチャールズ・グローディンデュークがとても良いのである。ー

・ジョナサン・マデューカスが”飛行機嫌い”と言いながら、逃亡途中にセスナを借用して一人逃げようとするシーンのロバート・デ・ニーロ演じるジャック・ウォルシュとの遣り取りなどは絶品である。
 ー 嘘を散々ついて来たジャック・ウォルシュが、一泡喰わされて”お前、飛行機嫌いだなんて言いやがって、この嘘つきが!”クスクス。ー

・だが、これが後を追うアロンゾ・モーズリーFBI捜査官率いるFBIや、セラノ率いるマフィアを巻くことになるのだから、面白い。

・FBIにカードを止められたジャック・ウォルシュが、元妻ゲイルに9年振りに会い金を借りるシーンも、少し沁みる。
 彼は、刑事だったがシラノの買収に乗らなかったために、嵌められて警察を辞めたのである。彼が、元妻に対し”アイツは優しくしてくれるか?”と気遣い、久しぶりに会った娘に”大きくなったな・・。”と言い、娘は貯金箱を”パパ、使って。”と差し出すのである。
 ー ジャック・ウォルシュが、元は正義感溢れる刑事であり、家庭を大切にしていた男だった事が分かるシーンである。
 彼は、劇中しょっちゅう腕時計を気にするが、それをジョナサン・マデューカスに問われると、”ゲイルに貰ったんだ。いつも遅刻するから30分早い時間に設定されているんだ。”と答えると、デューカスは優しく微笑みながらジャック・ウォルシュを見るのである。ー

・途中途中で現れる同じく賞金稼ぎのマーヴィン・ドーフラー(ジョン・アシュトン)の存在もこのロードムービーに可笑しみを与えているとともに、彼の役割が最終版に大切なモノとなるシーンも巧い。

・そして、ジャックの思惑通りにシラノの悪事を記したという偽ディスクと交換にジョナサン・マデューカスを手に入れ、FBIは二人を付け狙っていたシラノ一味を取り押さえて、ジャックとジョナサン・マデューカスとを開放するのである。

・二人は飛行機でロサンジェルスに着き、ジャックはエディに電話しジョナサン・マデューカスの声を聞かせるが、彼を開放すると言いジョナサン・マデューカスの手錠を外し、大切にしていた腕時計を渡すのである。
 すると、一文無しだったはずのジョナサン・マデューカスも、腹巻から30万ドル‼の大金をジャックに渡し、いつもの”来世で会おう!”と言葉を交わして別れるのである。
ー 二人とも、粋な男だなあ!-

 <今作は、賞金稼ぎの男と、マフィアのボスから福祉団体に寄付するために多額の金を横領した男との、テンポ良く可笑しくも徐々に友情を育む姿と、ラストが沁みるアクションロードムービーの逸品なのである。>

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共感した! 7件)
NOBU

5.00273 デニーロ最高作品(あんまり知らんけど)

2024年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1988年公開
やさぐれ男が生活のためにバウンティハンター
を続ける話。でもそれは正義を貫いた結果であり、
という設定がまず泣ける。
とにかくエピソードごとに笑えるのは素晴らしい。
特にヤフェットコット―がコケにされまくるのがイイ。
10$偽札捜査の場面が一番面白い。
ご丁寧にジャックがこれは本物、と区分けするのもね。
あーマーヴィンの道化役も最高。
移動も飛行機のハズが陸路にて。単純に70時間=3日
在来線で札幌から鹿児島に行く感じ?知らんけど。
オマエぶっ飛ばしてやる!からエンディングで
30万$を譲り受ける仲になるのも素晴らしい。
何回でも観れる。こんな映画はそうはない。
100点
初鑑賞 1989年1月5日 松竹座
パンフ購入¥400
配給 UIP/ユニバーサル

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共感した! 4件)
NWFchamp1973

5.0デニーロ

2024年11月17日
iPhoneアプリから投稿

スリリングで温かい内容の映画。
まっすぐ良心にそって生きるのが良いとのメッセージが感じられました。

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共感した! 1件)
alextm

4.5ロバートデニーロ演じる元刑事が、純で、雑で、一本気

2024年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

こんな映画、なかなかない。

男同士のクールな関係、金よりも我がプライドを重視する一途さ。

クスッと笑えるコメディ。主役たちを引き立てる、おバカな脇役たち。

賄賂は決して受け取らない刑事が、女房を賄賂受け取る刑事に寝取られても、

その女房に未練たらたらでも、生き方を変えない。

金に魂を売るな、人生は捨てたもんじゃないぜというメッセージを感じた。

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共感した! 3件)
藤崎敬太