マトリックス

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

キアヌ・リーブス主演で、仮想現実空間を舞台に人類とコンピュータの戦いを描いたSFアクション。プログラマとしてソフト会社に勤務するトーマス・アンダーソンは、ネオという名で知られた凄腕ハッカーでもあった。ある日、トリニティと名乗る美女から接触を受けたネオは、彼を探していたという男、モーフィアスと会う。モーフィアスは、人類が現実だと思っている世界が実はコンピュータにより作り出された「マトリックス」と呼ばれる仮想世界であり、本当の現実世界でネオをはじめとした人間たちはコンピュータに支配され、眠らされているという驚きの真実を明かす。モーフィアスの誘いに乗り、本当の現実世界で目を覚ましたネオは、ネオこそが世界を救う救世主だと信じるモーフィアスやトリニティとともに、コンピュータが支配する世界から人類を救うため戦いに乗り出すが……。香港アクション界の雄、ユエン・ウーピンをアクション指導に招いて取り入れたワイヤーアクションや、バレットタイムと呼ばれる撮影法により革新的なアクションシーンを生み出し、世界的大ヒットを記録した。監督は「バウンド」のウォシャウスキー兄弟。製作20周年を迎えた2019年の9月には、20周年を記念して4D(体感型上映システム)で2週間限定上映。

1999年製作/136分/アメリカ
原題または英題:The Matrix
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2019年9月6日

その他の公開日:1999年9月11日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第23回 日本アカデミー賞(2000年)

ノミネート

外国作品賞  

第72回 アカデミー賞(2000年)

受賞

編集賞 ザック・ステーンバーグ
視覚効果賞  
音響賞  
音響効果編集賞  
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(C)1999 Village Roadshow Films (BVI) Limited. (C)1999 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

映画レビュー

5.0今だからこそ

2025年1月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

難しい

超名作SFアクション大作を改めて観たわけですが、今だからこそ考えさせられるお話でした。

公開当時、AIについての知識もないし、「仮想現実」なんて言われてもなんのこっちゃな感じで…とにかくかっこいいアクションに釘付けになっていた記憶。銃撃戦の凄まじさは大迫力で今観ても圧倒されます。スタイリッシュなアクションシーンは全てが名シーンと言っていい程印象的。

CGによる表現の面白さが際立ちます。ヘリがビルに突っ込む瞬間や、大量の武器がズラーっと並べられるシーン、超有名な弾を避けるシーンなど観る者の目を楽しませてくれます。

ストーリーのテンポも良く、スリリングな展開が続く中で、「現実とは何か」「自由とは何か」という哲学的なテーマが巧みに織り込まれています。「赤い薬」と「青い薬」の選択は、作品公開以来、さまざまな議論を巻き起こしてきました。自由を選ぶか、無知の幸福に留まるか。もし私なら…青い薬を飲んでしまうかもしれません。

現代において今作の世界観は身近なものとなってきています。すでに人間はAIの力に頼り、考える機会を減らしてきています。AIに管理され、責任を負うことのない楽な生活はそこまで来ている…私はそんな気がして恐ろしくもあり、「個」や「自由」を失ったとしても楽になりたいとも思うのです…。

今作における「選択」はメッセージの一つであり、観た者に哲学的問いを強烈なまでに残します。現代だからこそ、観るべき作品なのではと思いました。

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吹雪まんじゅう

5.0選択が映し出す現代社会の姿

2024年12月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画『マトリックス』の象徴的な問いかけ、「赤い薬(真実)」と「青い薬(偽りの安らぎ)」は、単なるフィクションの枠を超えて、時代の価値観を鋭く映し出す鏡となっています。

ある米国の大学教授が、この選択を学生たちに投げかけたところ、00年代初頭では圧倒的に「赤い薬」を選ぶ声が多かったそうです。真実を知りたい、現実を直視したいという意志がそこに感じられます。しかし、2017年にトランプが大統領に就任されるより少し前ぐらいから、「青い薬」を選ぶ学生が多数派となっているという話には、思わず考えさせられます。

SNSや検索エンジンのアルゴリズムは、私たちに“心地よい情報”を絶え間なく提供します。見たいもや聞きたいものを表示させる。その結果、現実との乖離が進み、安らぎに身をゆだねる傾向が強まっているのかもしれません。これが個人の選択にとどまらず、選挙結果や世論の動向にも影響を与えているのだとしたら、その重みは計り知れません。

『マトリックス』の問いかけは、単に映画の中の哲学にとどまりません。いまや情報に囲まれた私たち一人ひとりの選択の在り方、そしてそれが作り出す未来への警鐘として、ますます重要な意味を持つものになっています。この映画が20年以上経った今も色褪せず、むしろ深みを増している理由がここにあるのではないでしょうか。

赤か、青か。どちらを選ぶのか。その問いにどう向き合うかで、私たち自身の「現実」が形作られる時代が来ています。

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エライ

4.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年10月14日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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