絶対の危機

劇場公開日:

解説

アービン・H・ミルゲートの原案をセオドア・シモンソンとケイト・フィリップスが共同で脚色、新人アービン・S・イヤワース2世が演出したSFもの。撮影はトーマス・スパルディング、音楽はラルフ・カーマイケルが担当した。出演は「マンハッタン物語」のスティーヴ・マックィーン、アネタ・コーシュー、アール・ロウ、オリン・ホーリンほか。製作はジャック・H・ハリス。

1958年製作/86分/アメリカ
原題または英題:THE BLOB
配給:アライド・アーチスツ
劇場公開日:1965年1月27日

ストーリー

スティーブ(スティーヴ・マックィーン)が恋人のジェーン(アネタ・コーシュー)と星空を仰ぎながら歩いている時、大きな流星が森の中に落ちた。隕石が落ちた地点の近くに住んでいた老人が、その隕石を棒切れでつつくと中からどろどろの液体が出てきた。その液体は老人の手を覆い、激しい苦痛で彼は病院に行ったが、医者も看護婦も、その怪液体にのみ込まれてしまった。それを知ったスティーブたちは警察に告げたが誰も信用してくれないばかりか、2人を不良扱いする始末。夜の町で2人はまた怪液体をみたが、こんどは彼らが襲撃を受け、冷蔵庫の中に逃げこみ難をのがれた。警察が信用してくれないのでスティーブは若い友人達を動員して町民に危機を告げた。デイヴ警部だけが事態に気づき行動を共にしてくれたが、怪液体は町中に出没し、町は恐怖状態に陥った。ピストルも高圧線も怪液体の前では無力に等しい。またもや怪液体に追われたスティーブたちは地下室に逃げこみ、最後の望みを託して消火剤をかけてみた。意外なことに怪液体は次第に退却していくのである。スティーブは冷蔵庫、消火剤など冷たいものに怪液体が弱いのに気がついた。町中の消火剤を集め、一斉にあびせると怪液体は次第に収縮し行動力を失い、小さく固まってしまった。スティーブとジェーンは両親やデイヴ警部と喜びあった。正体不明の液体は冷却されたまま北極海に運ばれた。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0頑張れ、マックィーン‼️

2024年8月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

楽しい

怖い

興奮

この作品は50年代を代表するSF映画の一本‼️隕石に乗って飛来したゼリー状の物体ブロブ‼️すべての生物を吸収し巨大化するこのモンスターに挑むのは、わが憧れスティーヴ・マックイーン‼️マックイーンがSF映画で主演‼️それだけで映画史に残る‼️ブロブの生態を描く特撮はチープ‼️本物のゼリーをこねくり回したようなブロブの演出や、電線で感電させるシーンのアニメチックな演出まで、チープさの極致なんだけど、当時の製作スタッフたちの並々ならぬ努力がうかがえる‼️後年のリメイク作ともども大好きな作品です‼️

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活動写真愛好家

3.0ブロブに気を付けろ

2021年1月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

単純

興奮

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近大

2.0クエスチョンマーク?

2020年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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odeonza

3.0怖いキングスライム

2020年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 あの可愛いスライムが合体してキングスライムに!といった感じでゼリー状の宇宙物体は町の人をどんどん飲み込んでいく。金曜日の夜ということもあって、映画館にも人がいっぱい。上映されていたのは「ザ・ドラキュラ」だ。スライムがどのように移動していたのかさっぱりわからないし、警官をはじめとして誰も信用してくれない。

 あるお年寄りが「空襲だ!」と叫んでいた通り、アメリカ人は他からの攻撃・侵略に対しては敏感で疑心暗鬼になっている。真珠湾攻撃でさえ、今でも騒いではいるもののアメリカ本土ではないのだ。住居不法侵入に対しては銃の反撃が正当防衛として認められるアメリカならではの発想なのだ。

 この後、『ブロブ/宇宙からの不明物体』(1988)などとリメイクもされているが、このオリジナルでは不良少年たちの訴えを誰も聞き入れてくれないというテーマも感じられる。

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kossy