マイ・ライバル
劇場公開日:1982年6月26日
解説
5種競技に賭ける2人の女性選手の運動家としての生き方を通して、友情、愛を描く。製作総指導はデイヴィッド・ゲフィン、製作・監督・脚本は「ゴッドファーザー」(72)「チャイナタウン」(75)などの脚本家として知られるロバート・タウンでこれが彼の監督デビュー作。撮影はマイケル・チャップマン音楽はジャック・ニッチェとジル・フレイザー、編集はバッド・スミスが各々担当。出演はマリエル・ヘミングウェイ、スコット・グレン、パトリス・ドネリィ、ケニー・ムーア、ジム・ムーディ、カリ・ゴスウィラー、ショディー・アンダーソン、エミリー・ドールなど。
1982年製作/アメリカ
原題または英題:Personal Best
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:1982年6月26日
ストーリー
76年、オレゴン州で行なわれたオリンピック予選会で、初めて5種競技に挑むクリス・ケーヒル(マリエル・ヘミングウェイ)は、ハードルでは最下位という不名誉な成績に終わる。しかしそんな彼女を見ている女子選手がいた。すでに一流選手として知られているトリー・スキナー(パトリス・ドネリー)だ。彼女はこの大会でも好成績を残しオリンピック出場選手に選ばれた。すべてが終った後のパーティで絶望しているクリスを慰さめてくれたのがトリーだった。そして、クリスの才能を認めるトリーは、自分のコーチであるティングロフ(スコット・グレン)についてトレーニングすることを勧めた。それまでのコーチであった父親の反対をよそに自立する決心をしたクリスは、トリーと共同生活しながら練習に励んだ。しかしコーチのティングロフは、トリーのクリス評に耳を傾けようとせず、クリスのコーチには身が入っていなかった。そんなある日、ハードルでスタートに失敗したクリスが猛烈な追い込みで3位にくいこむという見事な走りぶりを見せた。それからの彼女はメキメキと才能を伸ばし、78年のハードルでは、トリーの協力もあり1位という栄誉に輝いた。一方、トリーが精彩を失い出し、ティングロフも今はクリスに力を注いでいた。80年のモスクワをめざし、クリスとトリーのハードトレーニングは続くが、トリーがアドバイス・ミスをしたことで、クリスが左ヒザを痛めてしまった。クリスとトリーが友情以上の深い関係に陥っていることに不安を感じたティングロフは、2人をひき離し、それぞれに独自のトレーニングを強いた。クリスはプールでリハビリテーションに努め、そこで、水泳選手デニー(ケニー・ムーア)と、知り合った。元オリンピック・ゴールドメダリストである彼は、クリスにアドバイスを与え、2人は恋に陥ってゆく。そしてオリンピック予選会の日。アメリカはモスクワ・オリンピックをボイコットしており、彼女たちにとってはこの予選が全てだ。クリスもそしてトリーも全力を尽くして競うのだった。