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劇場公開日:

解説

アルフレッド・ヒッチコック監督の集大成とも言われる巻き込まれ型サスペンス映画の名作。ニューヨークで広告会社を経営するロジャーは、偶然同じ場所に居合わせてしまったためにキャプランという男に間違えられ、謎の組織から追われる羽目に。ロジャーは追われながらも真相を探るべくニューヨークからシカゴ、サウスダコタのラシュモア山まで息もつかせぬ逃走劇を展開する。主演にケイリー・グラント。脚本は「成功の甘き香り」の名手アーネスト・レーマン。

1959年製作/137分/G/アメリカ
原題または英題:North by Northwest
劇場公開日:1959年9月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第32回 アカデミー賞(1960年)

ノミネート

脚本賞 アーネスト・レーマン
編集賞 ジョージ・トマシーニ
美術賞(カラー)  
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映画レビュー

4.0【”全くもう‼最後までハラハラさせられるぞ、ヒッチコック監督!”今作は、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクション&ロマンス作品である。】

2024年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■広告代理店を経営するロジャー・ソーンヒル(ケイリー・グラント)は、ニューヨークのホテルからカプランと言う男と間違われ、2人の男に連れ出される。
 ロジャーをカプランと言うスパイと思った二人は、ロジャーに酒を飲ませて、酔っ払いの事故に見せかけて殺そうとする。
 更に彼は、国連のロビーで会ったタウンゼントと言う男を目の前で殺されるが、彼が殺した事になってしまい、逃避行を始める。
 政府諜報機関の会議室では、”教授”(レオ・G・キャロル)と呼ばれる男が、ロジャーを間違えて誘拐したヴァンダム(ジェームズ・メイソン)を追うために彼の元にスパイを送り込んでいたが、予想外の展開に対応を迫られている。
 一方、カプランを追うロジャーは特急列車に乗るが、彼の前に、イブ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)という金髪美女が現れて、食堂車で食事を共にしヴァンダムから彼を匿うのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は所謂、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクションであるが、イブ・ケンドールという金髪女性の謎めいた存在に、最初は戸惑わされる。

・だが、見ていると彼女はヴァンダムと”教授”との二重スパイである事が分かり、且つここがポイントだが、職務遂行中に出会ったケイリー・グラント演じるロジャー・ソーンヒルに、心を奪われてしまう事が分かって来る。

・そんな彼女に、ロジャーも惹かれており彼は”教授”に政府施設に捕らわれるが、脱出しヴァンダムから信頼を得ているイブ・ケンドールを助けに、彼の山荘があるラシュモア山まで行き、彼女を助けようとするのである。
 そして、彼女に自らを”空砲で打たせるのだが、そのからくりをヴァンダムの部下に見破られた事を知ったロジャーは、決死の思いで彼女と逃げるのである。

<そして、有名なハリウッドを見下ろす”4人の大統領の顔”が刻まれた断崖での、ロジャーと部下との闘いからの、ラストの幸せなるシーンへの展開。
 今作は、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクション&ロマンス作品なのである。>

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NOBU

4.0クラシカル・ムービー

2024年11月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

巻き込まれ型のクラシカルな作品。
映画の面白さの醍醐味が詰まっています。

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共感した! 2件)
光陽

4.0さすがはヒッチコック、文句なしに面白かった。 いったいこの男はどん...

2024年11月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

さすがはヒッチコック、文句なしに面白かった。
いったいこの男はどんなことに巻き込まれているのか、謎が謎を呼ぶスリリングな展開。そして後半はロマンス💕映画にもなっているのだ。
ラストのあの観光地でのアクションも手に汗。
基本ヒッチコックにハズレなし。

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はむひろみ

2.5「人違いサスペンス」〜『裏窓』『めまい』ほどには好きじゃない

2024年11月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

単純

1959年、アメリカ映画。

【監督】:アルフレッド・ヒッチコック
【脚本】:アーネスト・レーマン

主な配役
【ロジャー・ソーンヒル】:ケーリー・グラント
【イヴ・ケンドール】:エヴァ・マリー・セイント
【フィリップ・ヴァンダム】:ジェームズ・メイソン
【ロジャーの母】:ジェシー・ロイス・ランディス

私は本作を「人違いサスペンス」と呼んでいる。

アカデミー賞3部門(脚本、美術、編集)にノミネートされた。

冒頭のタイトルは、
著名なグラフィックデザイナーであるソール・バスが制作、
キネティック・タイポグラフィを本格的に使用した最初の作品であるとみなされている、とWikipediaにある。

同じくWikipediaには、題名に関するネタも書いていた。
興味ある方は、ぜひ読んでみていただきたい。

1.作品の設定を認めるや否や
ヒッチコック作品の多くがそうであるように、
設定に入り込めるかどうかで評価は変わる。

主人公のソーンヒルは、架空の人物・カプランに間違われる。
それが「人違いサスペンス」全ての始まりだ。

これが結構強引だ。
正体不明のカプランが、ノコノコとホテルのバーで誰かと待ち合わせしますかね?

本物のタウンゼント氏は、
投げられたナイフで命を落とし、
ソーンヒルがナイフを抜いたため殺人犯と間違われてしまう。
ここも、真犯人の目撃者がいない等、かなりのチカラ技だ(笑)。

2.カメラワークと音楽は秀逸
CGのない時代に、どうやってこんな風に撮れた?

冒頭、ホテルのバーで商談相手との席から、
2人の悪党(誘拐犯)に一気にカメラが移動する。
びっくりだ。

ヒッチコック作品は音楽の使い方がうまい。
奇を衒わないが、ちゃんとハラハラすべき場面を
観客に知らしめてくれる。
これは、イヤミではなく、現代に通じるセオリーだ。

3.ヒッチコックの代表作か?
WOWOWの番組欄には、「ヒッチコックの代表作」と書いてあった。
確かに、邦題の特異さと合わせ特徴的な作品ではある。
だが、脚本は平板だ。
一番のヤマ場が教授によるタネ明かしだ。
ヒッチコックらしくない感じがした。

本作はヒッチコック長編の46作目。
60歳の時に製作された。
この後、『サイコ』、『鳥』と続くが、
77歳になるまで7作しかメガホンを取ってない。

私は『裏窓』、『めまい』のほうが好きだ。
グレース・ケリー、キム・ノヴァクの美貌と
サスペンスの相性が素晴らしい。

ということで、
私のつける☆は、2.5

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Haihai