プリンス パープル・レイン
劇場公開日:1985年2月9日
解説
ロック・ミュージックの世界を舞台に、悩める1人の若者の、愛と夢を求めてスターの道を歩む姿を描く音楽映画。製作はロバート・キャヴァロ、ジョゼフ・ラファロ、スティーヴン・ファーグノリ、監督は長編第1作のアルバート・マグノーリ、脚本はマグノーリとウィリアム・ブリン、オリジナル音楽作曲・製作は主演も兼ねるロック・スター、プリンスが担当。共演はアポロニア・コテロ、モリス・デイ、オルガ・カルラトス、クラレンス・ウィリアムズ3世など。日本版字幕は戸田奈津子。ドルビー・ステレオ。カラー、ビスタサイズ。1984年作品。
1984年製作/PG12/アメリカ
原題または英題:Purple Rain
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1985年2月9日
ストーリー
アメリカ北部ミネソタ州の工業都市ミネアポリス。ヤングに絶大な人気を持つライブスポット<ファースト・アベニュー>では、紫色のジャケットに身を包んだ黒い肌の若者ギッド(プリンス)が、自分のバンド<ザ・レボリューション>をひきいて、ダイナミックなパフォーマンスを展開している。強烈なロックのサウンドに熱狂する満員の客たち。その人ごみの中、美しい女性が楽屋に向かっていた。ロック・スターを夢みるアポロニア(アポロニア・コテロ)だ。ステージは変わって、キッドの人気をねたんでいるライバルのモリス(モリス・デイ)をリーダーとする<ザ・タイム>。そのステージに見入っているアポロニア。そこへ、キッドが楽屋から出て来た。ひと目彼女を見るなり、彼は心ひかれた。しかし、アポロニアの態度はそっけなかった。その夜、愛用のパープル・メタリックのオートバイで家に帰ると、両親(クラレンス・ウィリアムズ3世)(オルガ・カルラトス)が喧嘩しており、自分の部屋にとじこもってやりきれない気分になるキッド。両親の不和からくるキッドの落ちこみは、メンバーにも悪影響をおよぽし、女性メンバーのリサ(リサ・コールマン)とウェンディ(ウェンディ)は彼に対し不満を訴えた。また、クラブのオーナー(ビリー・スパークス)も彼に対して手を焼いている様子だ。モリスは早速、オーナーにキッド追放をうながす。やがてキッドはアポロニアとのデートに成功し、2人はたちまち愛し合うようになった。モリスもアポロニアに目をつけ、スターにすることを約束に自分のグループに加わることを承諾させた。そんなある日、アポロニアが、キッドの欲しがっていた純白のギターをプレゼントしに彼を訪ねた。喜びもつかの間、そのギターをモリスから受け取った契約金で買ったことを聞くと、キッドは彼女を殴りつけてしまう。部屋を飛び出すアポロニア。やがて、モリスはアポロニアをリーダーとする美人トリオ・グループ<アポロニア6>を結成した。やりどころのない悲しみをステージで爆発させるキッド。そんな彼の姿を、アポロニアは涙をためた瞳で見つめていた。<アポロニア6>が近くのクラブで成功を収めた夜、上機嫌のモリスがアポロニアを誘惑しようとするが、そこに現われたキッドが、モリスをつき飛ばし、彼女をバイクに乗せて去る。が、またしても2人は喧嘩別れをするはめになった。深夜、キッドが家に戻ると、父がピストル自殺をはかった。一命をとりとめたものの、悲しみにくれていたキッドは、父の戸だなから古い楽譜を見つけ出した。彼もかつては作曲を志していたのだ。立派なミュージシャンになることしか道はないと心に決めたキッドは、次の日、純白のギターを抱えてステージに立った。「この曲を父に捧げます」と告げると、全力をふりしぼって新曲<パープル・レイン>を熱唱するキッド。拍手と歓声がいつまでも続いた。彼の生き生きとした表情を<ザ・レボリューション>のメンバーも、クラブのオーナーも、そして、もちろんアポロニアも見つめ、声援するのだった。(ワーナー映画配給*1時間51分)
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルバート・マグノーリ
- 脚本
- アルバート・マグノーリ
- ウィリアム・ブリン
- 製作
- ロバート・カバロ
- ジョゼフ・ラファロ
- スティーヴン・ファーグノリ
- 作曲
- プリンス
- 字幕
- 戸田奈津子
受賞歴
第57回 アカデミー賞(1985年)
受賞
歌曲賞 | プリンス |
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第42回 ゴールデングローブ賞(1985年)
ノミネート
最優秀主題歌賞 |
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