プリティ・リーグ

劇場公開日:1992年10月10日

解説

43年から54年にかけて実在した全米女子プロ野球リーグの選手たちの奮闘を描いたドラマ。監督、エグゼクティヴ・プロデューサーは「レナードの朝」のペニー・マーシャル、製作は「ワーキング・ガール」のロバート・グリーンハットと「レナードの朝」のエリオット・アボット、脚本は「バックマン家の人々」のローウェル・ガンツとババルー・マンデル、原作はキム・ウィルソンとケリー・キャンディール、撮影は「レナードの朝」のミロスラフ・オンドリチェク、音楽は「バックドラフト」のハンス・ジマー、野球顧問はロッド・デドーが担当。

1992年製作/アメリカ
原題または英題:A League of Their Own
配給:コロンビア トライスター映画
劇場公開日:1992年10月10日

あらすじ

1943年、第二次世界大戦真只中のアメリカ。プロ野球選手たちも次々と戦場へ駆り出され、大リーグの運営は危機を迎えていた。オレゴンの片田舎に住むソフトボール・リーグ選手、ドティ・ヒンソン(ジーナ・デイヴィス)とキット・ケラー(ロリー・ペティ)の姉妹のところへ、ある日プロ野球のスカウトマン(ジョン・ロビッツ)が訪ねてきて、近く発足する全米女子プロ野球リーグに参加しないかと言う。夫が出征中のドティは乗り気ではなかったが、キットに強引に説得されて、2人は本拠地シカゴに乗り込んだ。全米から集められた千人の中から64名の選手が選ばれ、4つのチームに振り分けられる。ドティとキットが配属されたのはロックフォード・ピーチズ。ダンサーあがりのメイ(マドンナ)や美女軍団の足を引っ張る器量だが猛打者のマーラ(ミーガン・カバナー)、子連れのエブリン(ビティ・スクラム)など様々な選手の集まったこのチームを率いるのは、元大リーグの強打者だがケガで引退、今は酒びたりのジミー・ドゥーガン(トム・ハンクス)だ。最初は女子野球など馬鹿にしていたジミーも、ドティたちのガッツあふれるプレーで女子大リーグの人気が高まるにつれて、酒もやめ、真剣にコーチするようになる。チームが一丸となったかに見えたある日、投手交代のトラブルがきっかけとなってドティと口論したキットがチームを飛び出しラシーン・ベルズへとトレード、姉妹の間に亀裂が生じる。そんな頃夫が帰還、ドティはチームから去るが、ピーチズがワールド・シリーズに出場してベルズと対戦するに及んで再びマスクをかぶる。最終回のキットの活躍でベルズが優勝、これを最後にドティは家庭へと戻っていった。1988年、ニューヨーク州クーパーズタウンの野球殿堂で、1954年に幕を閉じた女子プロ野球リーグの殿堂入りセレモニーが行われ、元選手たちが集まってきた。ドティも懐かしいピーチズの仲間たちと再会するのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第16回 日本アカデミー賞(1993年)

ノミネート

外国作品賞  

第50回 ゴールデングローブ賞(1993年)

ノミネート

最優秀主演女優賞(コメディ/ミュージカル) ジーナ・デイビス
最優秀主題歌賞
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映画レビュー

3.0女性であるということでただ純粋に野球をしているところを見られないと...

2025年6月19日
iPhoneアプリから投稿

女性であるということでただ純粋に野球をしているところを見られないということが悔しいなと思いました。でも登場人物はみんなどうすれば自分たちが野球をできるのかをとてもわかっていて、女性であることを強みに戦っている姿がとてもかっこよかったです。
2人の姉妹の人間関係がとても素敵でした。

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みのちゃん

3.5男たちはホーム(国)を守り、女たちがホーム(ベース)を守る‼️

2025年4月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

幸せ

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活動写真愛好家

3.5思ったよりもコメディじゃなくて好き

2024年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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はねひつじ

3.5軽妙で心温まる、野球映画の傑作だ。

2024年10月13日
PCから投稿

全米女子プロ野球リーグを舞台に、主人公の姉妹と、アルコール依存症の男性監督を軸に、奮闘した選手たちを明るく爽やかに描いたスポーツドラマ。モデルとなった人物は存在するが、登場人物や物語はフィクション。

実在した女子野球リーグを題材にした、ユーモアにあふれた人間ドラマだ。軽妙なテンポ、カラッとした演出、素晴らしいアンサンブルキャストの演技で、明るく楽しく見ることができる。

女子プロ野球リーグがあったのだと、後世に伝える興味深い作品だ。姉妹の葛藤を盛り込んだのは、ちょっとしたスパイス効果を意図したものかも。全体的には、どなたにもおすすめできる、娯楽映画の王道だと思う。

女子リーグ設立を提唱したシカゴ・カブスのオーナー、ウォルター・ハーヴェイ役で、「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル監督が出演している。本作の女流監督ペニー・マーシャルの実兄ですね。

感傷的だが、ホロっとする感動がある。これぞハリウッドといえる、王道的で素敵な贈り物だ。素直に受け止められる、多くの人に見てもらいたい。魅力的で心温まる、クラシカルな野球映画の傑作だ。

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岡崎仁