米Amazon Prime Video、トロール撃退に向けた新対策を導入

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米Amazon Prime Videoが、SNSや電子掲示板で否定的な書き込みなどの“荒らし”を行うトロールを撃退すべく、新たな対処法を密かに導入していたことがわかった。米バラエティが独占で伝えている。

ドラマ版「プリティ・リーグ」の第1シーズン全話一挙配信がスタートした8月12日から実験的に取り入れられているという新たな対策とは、ユーザーレビュー欄への書き込みのアップロードを72時間遅らせるというもの。ユーザーレビュー欄に投稿された全てのコメントは、ボット（自動投稿プログラム）やトロールが作成した偽コメントか、実際のユーザーが書き込んだものかを見極めるために、専門チームによって1つ1つ解析されるという。

この新対策が発覚したのは、映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの前日譚にあたる全世界注目の新ドラマシリーズ「ロード・オブ・ザ・リング　力の指輪」の配信スタートがきっかけだった。米映画批評サイト「ロッテン・トマト」では、プロの批評家が満足度84％の高得点をつけたのに対して、一般ユーザーからの満足度は37％と、明らかにトロールが批判的なレビューを大量に投稿した結果と思われる不合理な格差が生まれた一方、Amazon Prime Videoのユーザーレビュー欄には今のところあからさまなトロール行為は見られていない。

同作をめぐっては、エルフやドワーフ役に非白人俳優を起用したことに対する批判が相次いでいた。そのため、トロールやボットによる悪意あるコメントを事前に排除するため特に力を注いでいると、Amazon Prime Videoのあるエグゼクティブは明かしている。