ジョー・ライト監督、独裁者ムッソリーニを題材にした新ドラマに着手
2022年9月15日 18:00
「ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」でゲイリー・オールドマンに悲願のオスカーをもたらしたジョー・ライト監督が、次回作として悪名高きイタリアの独裁者ベニート・ムッソリーニを題材にしたリミテッドドラマシリーズ「M(原題)」に着手することがわかった。米バラエティが独占で報じている。
全8話からなる同シリーズは、アントニオ・スクラーティ著の世界的ベストセラー小説「小説ムッソリーニ 世紀の落とし子」(河出書房新社刊)を下敷きにしている。ムッソリーニが第1次世界大戦後の経済的、社会的不安を背景に巧みな演説力で大衆の心をつかみ、ファシスト党を率いて絶対的独裁者の地位へと上り詰めていく姿を通して、イタリアにおけるファシズムの台頭を描くもの。まもなく伊ローマ郊外にある、有名な撮影所チネチッタでクランクインを予定している。
ステファノ・ビセス(テレビドラマ「ニュー・ポープ 悩める新教皇」)とダビデ・セリーノが共同で脚本を執筆。「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督が、ティモシー・シャラメと再タッグを組んだ話題の新作映画「Bones and All(原題)」の製作を手がけたロレンツォ・ミエリがプロデューサーを務める。
キャストについては現時点で明かされていないが、ミエリいわく「大物スター俳優」がムッソリーニ役を演じるとのことだ。