プラハ(1991)
劇場公開日:1992年10月10日
解説
幻想の街、ヨーロッパの真中の街であるプラハを舞台に、ひとりの女性と一本のフィルムをめぐり、2人の男性が奇妙にもつれあいながら官能的に繰り広げるラヴ・ストーリー。監督は「ビーナス・ピーター」のイアン・セラー、製作も「ビーナス・ピーター」のクリストファー・ヤング、撮影は「デリカテッセン」のダリウス・コーンジィ、音楽もやはり前作から組んでいるジョナサン・ダヴが担当。
1991年製作/イギリス・フランス合作
原題または英題:Prague
配給:シネセゾン
劇場公開日:1992年10月10日
ストーリー
亡くなった母と祖父が映る幻のニュース・フィルムを捜すため、アレキサンダー(アラン・カミング)はプラハに向かう列車の中にいた。向かいの席には魅惑的な女性と連れの男性が戯れている。プラハに着き、フィルムセンターを訪れると、何と列車の中の女性がカウンターにいた。彼女の名はエレナ(サンドリーヌ・ボネール)。エレナと一緒にアレキサンダーは母から聞いていたアパートを訪れる。アパートの一室で、彼はフィルムの意味を語る。「ナチの占領下、収容所に連行される前日、自らの存在証明を焼き付けるため、祖父と6歳の母は極寒の川に入ったんだ」と。数日後、再びセンターを訪ねたアレキサンダーは館長のヨセフ(ブルーノ・ガンツ)から別荘に招待される。彼は列車の中のエレナの連れであり、愛人だった。別荘で、ヨセフからの挑発的な言葉もあって、アレキサンダーとエレナは結ばれる。だが、そのすぐ後からエレナの態度は冷たくなり、街に戻ってセンターに行っても、彼女はいない。数日後、姿を現わした彼女はアレキサンダーに言う。「あなたの子供ができたからもう会わない」。翌日、エレナは、求めていたフィルムを持って彼の前に現れる。そして今日はセンターでは見られないが、明日になると見られる、と言い残して去る。アレキサンダーは酔っぱらい、帰り道で知らずにフィルムを引きずり、タバコの火で燃やしてしまう。失意のうちに帰国準備中の彼の前にヨセフが現れる。「君の本当の望みは何だ?」アレキサンダーは心のままに叫んだ。「エレナだ。エレナを愛している」。
スタッフ・キャスト
- 監督
- イアン・セラー
- 脚本
- イアン・セラー
- 製作
- クリストファー・ヤング
- 撮影
- ダリウス・コンジ
- 美術
- Jiri Matolin
- 音楽
- ジョナサン・ダブ
- 編集
- ジョン・ブルーム
- 字幕
- 細川直子
受賞歴
第45回 カンヌ国際映画祭(1992年)
出品
ある視点部門 | |
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出品作品 | イアン・セラー |