ピクチャーブライド

劇場公開日:

解説

20世紀初頭、“写真花嫁”としてハワイへ渡った日本人女性の半生を描いたラヴ・ストーリー。監督は日系アメリカ人の新鋭カヨ・マタノ・ハッタで、母方の祖母の実話を基に、原案・脚本を実妹のマリ・マタノ・ハッタと共同で執筆。製作はリサ・オノデラとダイアン・メイ・リン・マーク、撮影はクラウディオ・ローシャ、音楽はマーク・アドラー、美術はポール・ガンション、編集はリンジー・クリングマンとマロリー・ゴットリーブ、衣裳はアダ・アガジがそれぞれ担当。主演は「ミステリー・トレイン」の工藤夕貴。共演は「フォー・ルームス」のタムリン・トミタ、「ライジング・サン」のケイリー・ヒロユキ・タガワほか。日本から三船敏郎、杉葉子が特別出演。

1994年製作/アメリカ
原題または英題:Picture Bride
配給:日本ビクター
劇場公開日:1996年6月8日

ストーリー

1918年。ハワイ。横浜で両親を亡くした16歳のリヨ(工藤夕貴)は、写真花嫁としてサトウキビ畑で働く中年男マツジ(アキラ・タカヤマ)と結婚した。長年一人身ですごしたマツジは、ハンサムだった20年前の写真を彼女に送っていた。騙されたと怒るリヨは初夜から彼を彼に抱かれるのを拒んだ。翌朝から激しい農作業に駆り出された。リヨは金を稼いで日本に帰ろうと決意し、親友になったカナ(タムリン・トミタ)の紹介で洗濯の手伝いもはじめ、自分で金を稼ぎ始める。カナの夫カンザキ(ケイリー・ヒロユキ・タガワ)は魅力的な男だったが、辛い日々から酒に溺れ、カナを殴ったりしていた。マツジはリヨとの満たされない生活の中で賭博にも手を出すようになっていた。そんな矢先の風の強い日。現場監督の不注意で、畑の火事が発生。カナと赤ん坊が犠牲になった。これを機に横暴な現場監督に抵抗するため、ストライキが計画される。マツジはリヨにも寄付を要求するが、リヨは日本へ帰るための資金を惜しんで出し渋る。「どうして自分から逃げようとする?」と怒るマツジ。リヨはある晩、初めて自分の両親が肺病で死んだことを告白した。マツジはショックを受け、床の中で初めてリヨから触れられても身を引く。絶望したリヨはストライキ資金を持ち出して家を出る。海岸をさまよう彼女の前にカナの霊が現われた。カナは彼女に日本に帰ることの空しさを教え、ハワイで生きなさいと告げる。家に帰るとマツジは彼女を待ち続けていた。翌日は雨。リヨはマツジに抱かれ、二人はようやく夫婦として生きようとしていた。

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