パルプ・フィクションのレビュー・感想・評価
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名作と言われる理由はなんとなくわかる
クエンティン・タランティーノ監督のクライム・ストーリー。二人組のギャングや強盗を計画するカップル、八百長ボクサーなどさまざまな登場人物がでてくる映画。
キャストの豪華さと役にぴったりはまっている感じは見ていて非常に面白かった。
音楽や台詞、シチュエーションも馬鹿馬鹿しさもあり、かっこよさもありで全体から醸し出される雰囲気は名作と呼ばれるのもよくわかる。
が、やや冗長に感じる場面が多く、3時間も要らない気もする。
また、最終的に色々な話が繫がるものの、繋がった時の爽快感がめちゃくちゃある訳でもないので、観る前からハードルを上げすぎるとやや下回ってくる。
目の肥えた人には面白いのかも…
なぜか見逃していた超名作
全映画ファン延髄のオマージュの宝庫
異なる時間軸で交錯する3つのストーリーを描いたクエンティンタランティーノ監督長編2作目にして以降の彼のキャリアを決定付けた作品。
順行通りでないややこしい作品構成、ありそうでなさそうなストーリー、ハッピーなのかバッドなのかよくわからないラストなど一見すると「よくわからない」という感想がこれほどあてはまる作品もないと思える内容。
しかしその「よくわからない」話の展開や「意味のない」会話や台詞回しの連続が段々クセになっていき、さらには随所に描かれる様々な映画やドラマでオマージュされたり、パロディ化されたりした元ネタシーンに気づくことで、映画好きにはたまらないまさにスルメ映画として何度も楽しむことのできるクエンティンタランティーノの映画愛とオタクぶりが爆発した初期の名作といえる。
前作にして処女作の『レザボアドッグス』の冒頭ではマドンナの『Like A Virgin』が巨根の歌であるだとかチップを出す出さないなどの強盗前の集団とは思えないほど全く緊張感のない「無駄話」を繰り広げていたが、今作ではアメリカとヨーロッパではハンバーガーの呼び方が違うだのツイストコンテストに出場してトロフィーを獲得するだの先代が尻の穴に入れてまで隠し通した金時計の話など全くストーリーに必要のない「無駄話」が随所に登場し、以降のタランティーノ作品の特徴とも言える「無駄話」の会話劇の手法が確立された内容に仕上がっている。
154分もの長尺の中でアクションシーンや劇的な展開が起こるわけではない為、好き嫌いは出るとは思うが、こういった作風で四半世紀以上の時が経ってなお定番の一本と位置付けられている辺り、シネフィル達が語らずにはいられない魅力に溢れている作品なのだと思う。
まだ駆け出しのサミュエル叔父貴の気合いが入り過ぎて少し過剰に思える演技や一見ダサいが時代もあってかどこかクールに見えて、四半世紀の時を経てやはりダサいのではないかと思えてくるミアとヴィンセントのツイストダンスなどに是非注目してもらいたい笑。
最後に『シャイニング』や『タクシードライバー』級にオマージュやパロディの元ネタとなっている作品なので、影響を受けたであろう作品を羅列しておきたい笑。
だいぶ忘れてしまったのも多くてうろ覚えだと思うが、少しずつこれらを増やしていくのも今後の楽しみである。
◎ツイストダンス
・ドラマ『共演NG』のOPで中井貴一と鈴木京香が踊る
・indeedのCMで斎藤工と泉里香が踊る
◎クーンツ大佐からの金時計
・『キングスマン』の冒頭でハリーから父の形見を渡される幼きエグジー
2015年05月09日(土)1回目
2019年08月13日(火)2回目 U-NEXT
異常に饒舌な殺し屋
冴えない殺し屋コンビの異常に饒舌なセリフ劇、殺し屋って大概は無口でクールという設定だろうと当惑したがタイトル通りの三文小説風に遊んでみたかったのだろう、この前提を踏まえて気楽に観ないと疲れます。
ちんけなボニーとクライド風カップルが強盗するなら穴場はどこかと薀蓄を語り合うと思ったらおしゃべりの止まらないおじさん二人の場面へ転換、話が分からないまま気弱な不良少年らはからかい半分に撃ち殺される。この映画、兎に角登場人物がどなったり喚いたりよくしゃべる、心の声までセリフにしているようで頭が痛くなる。
次なるエピソードは極道の妻ならぬ愛人のお守り役、トラボルタのダンスシーンが見せたかったのだろう、トマトのギャグは入れどころが絶妙でした。
ダイハードのヒーローも八百長ボクサーとは情けない、日本刀を持ち出したのはキルビル風、極道の親分の尻の穴を責める変態保安官は警察への面当てなのか、人物設定、キャラが飛び過ぎていて理解不能、ブルース・ウィルスもよく引き受けたものだ。
やたらと血が流されて人が死ぬ、流石にタランティーノもやり過ぎたと思ったのか最後は聖書まで持ち出して身勝手な理屈をつけてカップル強盗を逃がしてやるが非道の言い訳としては虫が良すぎる。数々の賞をとったようだがエピソードのカットバック、ソナタ形式のような構成手法は当時としては斬新だったのだろう。
名作
もっと早く見とけばよかった
タランティーノの作品そのうち見るだろうと思って見ていないのが沢山あって、ちゃんと見出すとやっぱり面白くって、早く見ておくに越したことないという感想。
学生の頃に見ていた映画やアニメや小説にも影響されてる作品いっぱいあったんだろうなと思います。
早く見とけば、ああこれえ〜!って気がつきながら楽しめたでしょうよ。
ブルースウィルスの絶対死なないおじさん感は安定の極み!
形見の時計を忘れるな!
確かに名作とあってとても面白かったです。
2時間半の映画ですが、それを全く感じさせない無駄話とテンポの良い展開のおかげですごく観やすかったです。
ただ、かなり上級者向けといった感じでした。
二回以上観れば新たな発見がたくさんあると思いますが、一回だけでは最初の方など忘れてしまっている部分も出てくるので、何回か観て愉しめると最高ですね。
前作のレザボア・ドッグス同様、時系列がゴチャゴチャで様々な部分が交錯しながら、終着に向かうスタイルは健在でした。
いつかまた観にきます。
相変わらず、登場人物たちは皆憎めない良い奴らなのですが、今回は特に女性陣が最高でした。
ユア・サーマンさんに至ってはよくあそこまでやったなといった感じ。
渾身の演技には目を奪われます。
劇中では様々なジャンルの音楽も聴くことができるので、ある意味音楽映画としても楽しめると思いました。
でも結局僕は、ポスターが1番好きです。
クールでカッコいい
タイトルなし
ストーリーの内容がバラバラだけどいくつかの視点で描くこそタランティーノ独特の撮影法だなと思いました❗️
特に最初のファミレスの強盗が最後にも描かれるのも凄い手法だなと思いました。
【「エゼキエル書25章17節」”おバカな小悪党達”のテンポ良き、ループストーリー。】
ー タラちゃんの作品の中でも、”可笑しさ面白さ”で頭一つ抜けている作品である。ー
ー 破綻なき、ストーリーテリングも魅力である作品である。-
◆冒頭、ファミリーレストランでパンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニーがいきなり銃を振りかざし、”金を出せ”と叫ぶシーンから始まり、”おバカな話”を絶妙に挟みつつ物語は進む。
■映画の内容は多くの方がご存知だと思われるので、観る度に笑ってしまうシーンを幾つか、列挙する。
・ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)がボス、マーセルスの妻ミア(ユマ・サーマン)と”ボスの指示で”食事に出かけるシーン
二人は食事して、踊ったりする(このシーン、好きである。)がミアがオーヴァー・ドーズのため、死にかけ”慌てて”知り合いの売人の家に押しかけ、蘇生させるドタバタ感が可笑しい。(余程、怖いボスらしい・・)
・金時計に纏わるシーン
冒頭、幼きブッチ(ブルース・ウィリス:現在、落ち目のボクサー)の前に、クーンツ大尉(名優 クリストファー・ウォーケン)が現れ、”これは君の父親の形見だ・・・”と真面目な顔で言って、二人の男の”ある場所”の中に長年隠していた金時計を渡すシーン。
ー ”ええっ、いらないよ・・。汚いよ・・”と思いつつ、かの名優が真面目な顔で話をする姿に、何度観ても笑うシーンである。ー
・そして、大人になったブッチはマーセラスを裏切り、ノミ行為で大金をせ占めるが、逃げる時わざわざ金時計を危険を冒して取りに行く・・・。
ー ”あんな金時計、どうでも良いじゃん!”と心中、突っ込みつつ、鑑賞。又、怖い筈のマーセラスがバックからヤラレちゃっている所も可笑しい。ー
・ザ・ウルフ(ハーヴェイ・カイテル)が華麗に登場するシーン
ヴィンセントが車の中で銃を暴発させてしまい、”お掃除屋”として、”10分以内に到着する”と言って、”きっちり、9分と37秒で登場”
・伊達なスーツと蝶ネクタイをビシッと決める姿と、”お掃除させられた”ヴィンセントと、殺しの前には「エゼキエル書25章17節」をきっちり唱えるジュールス(サミュエル・ジャクソン)の間抜けなTシャツ姿の対比。
ここも、笑える。(タラちゃんもちゃっかり、登場している・・。)
◆そして冒頭のファミリーレストランのシーンに戻り、ヴィンセントとパンプキンが対峙するシーン。ここでも、「エゼキエル書25章17節」が唱えられるが・・。
<”おバカで、どうでも良い話”を幾つも挿入しながらのあの、見事なエンディング。タラちゃん、何度観ても流石です・・。>
映画
痛快でカッコいい。
どうでもいい話w
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