劇場公開日 1994年10月8日

「【「エゼキエル書25章17節」”おバカな小悪党達”のテンポ良き、ループストーリー。】」パルプ・フィクション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【「エゼキエル書25章17節」”おバカな小悪党達”のテンポ良き、ループストーリー。】

2020年5月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD

笑える

怖い

幸せ

ー タラちゃんの作品の中でも、”可笑しさ面白さ”で頭一つ抜けている作品である。ー

ー 破綻なき、ストーリーテリングも魅力である作品である。-

 ◆冒頭、ファミリーレストランでパンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニーがいきなり銃を振りかざし、”金を出せ”と叫ぶシーンから始まり、”おバカな話”を絶妙に挟みつつ物語は進む。

 ■映画の内容は多くの方がご存知だと思われるので、観る度に笑ってしまうシーンを幾つか、列挙する。

 ・ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)がボス、マーセルスの妻ミア(ユマ・サーマン)と”ボスの指示で”食事に出かけるシーン
 二人は食事して、踊ったりする(このシーン、好きである。)がミアがオーヴァー・ドーズのため、死にかけ”慌てて”知り合いの売人の家に押しかけ、蘇生させるドタバタ感が可笑しい。(余程、怖いボスらしい・・)

 ・金時計に纏わるシーン
  冒頭、幼きブッチ(ブルース・ウィリス:現在、落ち目のボクサー)の前に、クーンツ大尉(名優 クリストファー・ウォーケン)が現れ、”これは君の父親の形見だ・・・”と真面目な顔で言って、二人の男の”ある場所”の中に長年隠していた金時計を渡すシーン。
ー ”ええっ、いらないよ・・。汚いよ・・”と思いつつ、かの名優が真面目な顔で話をする姿に、何度観ても笑うシーンである。ー

 ・そして、大人になったブッチはマーセラスを裏切り、ノミ行為で大金をせ占めるが、逃げる時わざわざ金時計を危険を冒して取りに行く・・・。
ー ”あんな金時計、どうでも良いじゃん!”と心中、突っ込みつつ、鑑賞。又、怖い筈のマーセラスがバックからヤラレちゃっている所も可笑しい。ー

 ・ザ・ウルフ(ハーヴェイ・カイテル)が華麗に登場するシーン
 ヴィンセントが車の中で銃を暴発させてしまい、”お掃除屋”として、”10分以内に到着する”と言って、”きっちり、9分と37秒で登場”

 ・伊達なスーツと蝶ネクタイをビシッと決める姿と、”お掃除させられた”ヴィンセントと、殺しの前には「エゼキエル書25章17節」をきっちり唱えるジュールス(サミュエル・ジャクソン)の間抜けなTシャツ姿の対比。
 ここも、笑える。(タラちゃんもちゃっかり、登場している・・。)

 ◆そして冒頭のファミリーレストランのシーンに戻り、ヴィンセントとパンプキンが対峙するシーン。ここでも、「エゼキエル書25章17節」が唱えられるが・・。

<”おバカで、どうでも良い話”を幾つも挿入しながらのあの、見事なエンディング。タラちゃん、何度観ても流石です・・。>

NOBU
bloodtrailさんのコメント
2020年5月16日

NOBUさん。お元気ですか?
おバカな話に対し、画の緻密さ、と言うか丁寧さと言うか、拘りっていうか。タラちゃんらしい映画ですよね。トラボルタが出かけたレストランとか最高でした!
広島は旧作メインでボチボチ劇場が再開します。シン・ゴジラと聲の形は観に行くことにしました!あとは死霊の盆踊り待ちW

bloodtrail