ホテル・パラダイス
劇場公開日:2002年4月27日
解説
エロスをテーマにした世界のさまざまな国を代表する監督たちによる短篇オムニバス「アート・オブ・エロス」の一編。監督は「地球に落ちてきた男」のニコラス・ローグ。撮影は「マイ・スウィート・シェフィールド」のウィトルド・ストック。音楽は「シュレック」のハリー・グレッグソン・ウィリアムズ。出演はローグ夫人でもある「ワイルド・シングス」のテレサ・ラッセル、「チェルシーホテル」のヴィンセント・ドノフリオ。
1996年製作/29分/イギリス
原題または英題:Hotel Paradise
配給:マグナム=ビューズ
劇場公開日:2002年4月27日
ストーリー
女(テレサ・ラッセル)が目を覚ますと、見覚えのない豪華なホテルの一室にいた。彼女の花嫁衣裳は乱暴にはぎ取られ、手首には手錠がはめられ、横には見覚えのない全裸の男(ヴィンセント・ドノフリオ)が寝ていた。部屋には飲み干したシャンパンのボトルが転がっており、明らかに情事の後を物語っていた。次第にことの重大さを理解して、彼女は青ざめる。今日は自分自身の結婚式だった。身支度を整える彼女のかたわらで、男が目を覚まして昨晩の出来事を語り始める。彼女にとって昨夜のことは、見知らぬ男との結婚前のたんなる火遊びにすぎなかった。今日、大物マフィアのボスを父親に持つ男と結婚する予定なのだ。あと30分ほどで結婚式が始まる。窓から下を見ると、招待客たちが次々と到着している。床に脱ぎ捨てられたウェディングドレスを掴み取り、準備に焦る彼女を横目に、男は昨晩の甘い記憶をたどる。豪華客船タイタニック号の沈没時を詠んだ文豪トマス・ハーディの詩をゆっくりと朗読し、焦り狂う彼女を男は挑発する。仕度が整い、部屋を出ようとする彼女に、男は自分たちを聖書のアダムとイブになぞらえて口説く。その瞬間、彼女は男に恋してしまい、ふたりはベッドで抱き合うのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ニコラス・ローグ
- 脚本
- ヴィトルド・ストック
- 製作
- リュック・ローグ
- 撮影
- トニー・パーマー
- 美術
- David Brockhurst
- 音楽
- ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ